北村正裕BLOG

【北村正裕のナンセンスダイアリー】童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 執筆情報用ホームページ(童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋) http://masahirokitamura.my.coocan.jp/ と、音楽情報用HP(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 ツイッターアカウントは「@masahirokitamra」です。

納得できないガウダシンスキー版オペラ「ファウスト」

たった今、オーチャードホールで、レニングラード国立歌劇場によるガウダシンスキー版のオペラ「ファウスト」(グノー作曲)を見てきました。あまりに大胆な演出に、あ然、呆然でした。本来のラストシーンである牢獄のシーンと、その直前におかれるべきワルプルギスのバレエシーンの演奏順が入れ替わり、牢獄でマルガレーテが絶命すると、救済の合唱もなく、ワルプルギスシーンへ移行。そのラストで現れるマルガレーテの亡霊を見たファウストが、「彼女に会いたい。何としても行くぞ!」と叫んで倒れるところで全編の幕となるという結末になっていました。文学的には、たしかに、この方が、ずっと、感動的と言えるかもしれませんが、グノーの音楽は、こう演奏するようには出来ていないと思います。牢獄で、狂乱状態のマルガレーテが「主よ、私をお導きください」と歌い出すところは、間違いなく、ラストシーンへ向かう最高のクライマックスであり、最後の救済の音楽へ、まっしぐらに進んでもらわないと、納得できません。今回、その救済の合唱が、完全に削除されてしまい、自分としては、不完全燃焼です。こんな「ファウスト」、納得出来ません。明日、HPの「雑記帳」のページに、もう少し詳しく書こうと思いますが、とりあえず、寝る前に、一言、アップロードさせていただく次第です。

日生劇場オペラ「夕鶴」関係記事

先日(11月23日)、HPの「雑記帳」のページ
(「バレエ・オペラ雑記帳」のページ
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/ballet.htm
にも同時掲載)
に、臼木あいさん主演による日生劇場でのオペラ「夕鶴」公演の感想記事を書きましたが、臼木あいさんのブログの11月24日の記事
http://yaplog.jp/aiusuki/archive/41
に、ご本人の感想が掲載されていますので、ご紹介いたします。

絵本『やまのかいしゃ』(スズキコージ/作、片山健/絵、架空社刊)について

僕は、童話の創作活動をしている関係で、挿絵というものには、当然、関心はありますが、絵本についての知識はほとんど持っていないのが現状です。しかし、架空社から1991年に出た『やまのかいしゃ』という絵本(スズキコージ=作、片山健=絵)の存在を昨年になって知り、そのユニークさに感銘を受けました。そして、このようなナンセンス絵本を出している出版社の存在そのものにも感銘を受けました。
http://blog.drecom.jp/masahirokitamura/archive/13に書いた、先日の架空社の社長さんとの絵本の出版を視野に入れた話し合いの機会も、このことが、ひとつのきっかけでした。

さて、その『やまのかいしゃ』の物語ですが、
いかにも落ちこぼれ社員風といった感じのほげたさんが、ある日、出勤のために電車に乗ると、なぜか、電車は、会社とは反対の山の方へ向かっていきます。おまけに、かばんとめがねも忘れてきたことに気づきます。終点の山奥の駅で降りたほげたさんは、「きょうは、やまのかいしゃへいこう」と勝手に決めて、山道を登って行き、途中で、ほいさくんとも合流して、ふたりで、山の頂上にたどり着きます。そこが「やまのかいしゃ」だと決めたふたりは、「むせんでんわ」で、「まちのかいしゃ」に電話までかけ、まちの社員たちも、一度は、「やまのかいしゃ」へやってきますが、やがて、ふたりを残してまちに帰っていきます。そして、「いまでも、ほげたさんと、ほいさくんは、やまのちょうじょうで、げんきにやっています」と結ばれます。
ラストのページの絵は、星空を背景にした、山の上のふたりのシルエットですが、こうなると、単に、会社をクビになったというより、天国行きという雰囲気さえ感じられます。そういえば、白い衣装の社長さんは、なにやら、神様風です。そして、"天国"から見れば、「まちのかいしゃ」のあくせくとした営みのなんとむなしいことか!もしかして、そんな世界が普通に見えてしまうめがねを忘れたことで、ほげたさんには、やっと、本当の自分の生活が見えたのかもしれませんね。あるいは、神様風の社長さんに連れられてまちに戻って行った社員たちの方が天国行きなのでしょうか?
車窓から見える、遠ざかる町の風景も、よく見ると、ビルの上に、大きなさるのような怪獣(?)がしがみついていたりして、異様です。電車のつり広告には、「ススキーノ・コジ氏の大予言」と書かれたものもあるといった、お遊びもあります。
この絵本は、1991年に出たものですが、文章の初出は、"母の友"(福音館書店)1986年9月号とのことなので、「むせんんでんわ」なんて、斬新ですね。余談ですが、その「ダイヤルをまわす」という表現とのギャップも、今読むと時代を感じます。ところが、絵の方は、どう見てもプッシュ式です。
とにかく、インパクトのある絵本です。

なお、最近のブログ記事のうち、『やまのかいしゃ』に関する記述があるものには、
banbiblogさんの「バンビの独り言」というブログの
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/26618fe9f2ef7ab170c7eca1e336c55a

だまさんの「シネマトカピクニック」というブログの
http://picnicine.no-blog.jp/tips/2005/07/post_ef21.html
があります。

絵本の出版を視野に、架空社の社長さんと話し合い

先月、7月23日(土)、架空社の社長さんと、絵本の出版を視野に入れての話し合いをしました。まだ、話が具体化しているわけではありませんが、前もってお送りしてあった僕の創作原稿をもとに、社長さんが、年末くらいまでを目処に、絵本向きに修正案を考えてくださるとのことで、その修正案を僕が受け入れれば、企画としてスタートできるだろうとのことで、僕としても、その修正案を待つことにしました。
そういうわけで、年末から年始にかけて、もしかしたら、具体的な企画について、このブログサイトでもご報告できるかもしれません。
なお、現在、架空社の公式ホームページはありませんが、来年、作る予定だそうです。
ところで、この日、話し合いの最中に地震があり、事務所内に積み上げられた本の山のいくつかが崩れて、社長さんは、かなりあわてておられました。架空社の事務所は、西武新宿線沿線で、帰りは、高田馬場までは問題なく戻れましたが、そこから、山手線が地震の影響で止まってしまっていました。僕の自宅は、目白駅からなら徒歩約15分なのですが、やむを得ず、高田馬場から徒歩で帰宅。それでも、一駅分余計に歩く程度で済んだので、まあ、いいほうだったかもしれませんね。

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