昔、大学生の頃に、僕が初めてギターを買ったのは、今使っているフォークギターではなく、クラシックギターでしたが、そのクラシックギターを買うとき、すでにギターを弾いていた身近な友達であった五神真(ごのかみまこと)君(当時の名前は桑田真君)にお茶の水の楽器店まで同行してもらって、初めてのギター選びを手伝ってもらったのですが、今年春に音源発売された僕の自作曲「二人乗りの気球」
(4月の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52327464.html
に書いたもの)
について、その旧友の五神君から、「懐かしさを感じる、良い曲ですね」という感想メールが届きました。久しく会う機会がないままですが、初めてのギター選びに同行してもらった旧友からの便り、とてもうれしいものです。
メールにある「懐かしさを感じる」というのは、旧友の作品だからという意味ではないと思います。五神君は、最近まで僕の作品を聴いていなかったはずなので、そういう意味での「懐かしさ」ではないはずです。多分、僕の作品そのものに、「懐かしさを感じる」ような雰囲気があるのでしょう。実際、僕は、ノスタルジーというものにとてもシンパシーを感じるし、ドヴォルザークのいくつかの作品など、郷愁を感じさせる音楽が好きです。
五神君のほかに、もっと最近知り合った知人で、間違いなく僕の音楽を聴くのが今回の音源で初めてという人から、「似た曲があったわけでもないのに、懐かしい感じがする」というような感想を口頭でいただいたこともあり、もしかすると、これは、僕の作品の特徴なのかもしれないなあと思ったりします。
メールでの感想は、いくつかいただいていますが、「いい曲ですね」だけでなく、「懐かしさを感じる」といった一言でも具体的な感想を添えていただけると、とてもうれしいものです。
ところで、五神君は、物理学者で、しばらく前から東京大学大学院理学系研究科の教授として教育、研究活動を続けているようですが、今回いただいたメールによると、今年4月からは、理学部長、理学系研究科長としての仕事も加わったそうで、管理的な仕事も多くなったとのことですが、「優秀な学生に恵まれており、研究も楽しんでいます」とのこと。「勉強家」健在のようです。
ギターを先に弾き始めたのは五神君の方でしたが、五神君が学業に専念して物理学者の道に進んだのに対して、僕の場合は、趣味的な芸術活動の比重が高まり、一方で、教師の仕事にも興味があったので、芸術活動と数学教師の仕事を両立させる道を選択し、今日に至っています。
僕は、ときどき、自分の名前や作品名でネット検索して、ネットに書いていただいた本や音楽の感想もできるだけ読むようにしています。今後も、色々な人の色々な感想を読みたいと思っています。

musashi
高校時代の写真(前列4人のうち右端が北村正裕、2番目が五神真君)