芳垣文子著「生きて、もっと歌いたい 片足のアイドル・木村唯さん、18年の軌跡」が10月6日に発売になりました。
心のこもった歌を歌った唯さんの伝記にふさわしい心のこもった本だと思います。
10月9日に、Amazonのページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4022514949/
にカスタマーレビュー書いておきました。

7/13~8/12に20回連載した 「8・13木村唯生誕20年」ツイートで動画を紹介したステージのいくつかが、今月発売になった芳垣文子著「生きて、もっと歌いたい 片足のアイドル・木村唯さん、18年の軌跡」で紹介されているので、照合しやすいように単行本のページとツイートとの対応についてのツイートしました。
https://twitter.com/masahirokitamra/status/917323044636434433
からアクセスできます。

今日は、Amazonのカスタマーレビューに書いたこと以外で、本を読んで気づいたことをいくつか書いてみます。

8/9のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/895230764727521280
で15年9月19日の唯さんのツイートを紹介しましたが、もしかしたら、この言葉の元になったのは、小学校5年生のとき唯さんがお母さんからもらった言葉、「ママはどんなときでも唯の味方だよ」(第1章、単行本P.17)だったのではないかと感じました。唯さんのお母さんへの感謝の気持ちの強さは、この本の著者の芳垣さんも強く感じていたようですし、おそらく、花やしきの関係者も感じていただろうと思います。

もうひとつ。これは、全くの憶測であり、仮に作詞者にうかがったとしても肯定はされないでしょうが、あの名曲「8月のメリーゴーランド」で描かれている幼子の母親の若くておしゃれなイメージが強調されているのは、もしかしたら、作詞者の織音さん(おりおんさん=花やしきの弘田昭彦-こうだあきひこ-社長)が特定の親子をイメージしていたからではないかとも思えるようになりました。幼子は2歳の女の子で、歌が出来たときには16歳。考えすぎかもしれませんが、2歳ごろの唯さんの家庭にはお父さんがいなかったらしいということがこの本から読み取れるので、そう、考えれば、歌に描かれている子どもにお父さんがいないように感じられることの意味も理解できるような気がします。まさかとは思うけれど、唯さんは、その可能性を考えていたでしょうか?この歌で歌われている母性愛と幸福感は、唯さんがお母さんからもらったものだったのではないか?芳垣さんの本には、この曲のことは一切書かれていませんが、本の中にある色々な情報と、唯さんの歌の動画を見ていると、そんなことも考えてしまいます。唯さんが「8月のメリーゴーランド」を歌う映像は、例えば、
7/20のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/887968350885695488
等で紹介していますが、このツイートは、さらに、
10/9のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/917325000368996360
でも紹介しています。

なお、この本の第4章(単行本P.92)に、14年2月16日に唯さんが「一葉桜の歌」のレコーディングをしたということが書かれていますが、これが何のためのレコーディングなのか、歌劇団のメンバーの方にSNSできいてみたところ、「歌劇団の練習用の音源」とのことでした。今のところ、商品化される見込みはないようですが、こういう音源の存在を知ってしまうと、聴きたいなあと思ってしまいます。いつか、聴けるときがくるでしょうか?CDでも配信でも発売されれば買いたいですが。唯さんの歌声は、とにかく美しく、心のこもった歌唱なので、とても魅力的です。

2015年10月14日に旅立った唯さん。それから2年になる日を前に発売となった芳垣さんの本、とても貴重な一冊だと思います。

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芳垣文子著「生きて、もっと歌いたい 片足のアイドル 木村唯さん・18年の軌跡」カバー&帯

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花やしきのメリーゴーランド(2017年8月20日撮影)

〔関連記事〕
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52419821.html
木村唯生誕20年-18年の命を全力で生き抜いた歌手-(2017.8.13)

〔HPの関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm