日経新聞のウェブサイト等に11月27日に掲載されたアッヴィ合同会社(abbvie)のプレスリリース
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP464362_X21C17A1000000/
によると、C型肝炎新薬、マヴィレット、発売とのこと。
「肝硬変を有さない、DAA未治療のGT1型およびGT2型の日本人HCV感染患者さんにおいて8週間の治療で99%のウイルス学的著効率(SVR12)を達成」
「DAAによる前治療で治癒していない患者さんにおいて、12週間の治療で94%のSVR12を達成」
等の治験データが掲載されているほか、虎の門病院分院長の熊田博光先生の「今回のマヴィレットの発売により、DAA治療は第3世代へと移行し日本のC型肝炎治療は最終章を迎えると考えています。これまでのDAA療法は、ジェノタイプ、ウイルス耐性の有無、過去のDAA治療歴、または透析など、患者さんの状態によりDAA療法を使い分けていましたが、マヴィレットの登場により1つの治療レジメンでそのほとんどがカバーされることになります」というコメントが掲載されています。
承認のさいの9月27日の日経新聞のウェブサイトに掲載されたアッヴィ社(abbvie)のプレスリリース
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP458539_X20C17A9000000/
によると、このC型肝炎新薬、マヴィレット(グレカプレビル/ピブレンタスビル)について、
「「マヴィレット(R)配合錠」は、肝硬変を有さない、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)未治療のジェノタイプ1型および2型のC型肝炎ウイルス(HCV)感染患者さんに対する、日本で初めてかつ唯一の8週間治療薬」
「HCV患者さんの大多数を占める患者群において99%のウイルス学的治癒率に裏付けられた承認」
「代償性肝硬変など特定の治療課題を持つ患者さん、およびDAAによる前治療で治癒しなかったなど治療の選択肢が限られている患者さんに対する12週間投与の治療選択肢でもあります」
「DAAによる前治療で治癒しなかった患者さんでは、12週間の治療で94%(n=31/33)のSVR12が達成されました」
とのこと等が記されています。
昨年7月に電子出版したエッセイ『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年~副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』(Kindle版)で、僕の場合、長い闘病の末、2015年に新薬の治験に参加してウイルス駆除に成功したことを書きましたが、そのときの新薬、グラジナ/エレルサ(グラゾプレビル/エルバスビル、2016年承認)の服薬期間が12週だったのに対して、今回承認された新薬、マヴィレット(グレカプレビル/ピブレンタスビル)の場合、最短で8週という、さらに短い治療期間での治癒が可能になったことになり、また、これまでの直接作用型抗ウイルス薬(DAA)での治療で治癒に至らなかった人に対しても12週の服用で高い治癒率が期待できるようなので、最近の治療薬の開発の進展には目をみはるものがあります。さらに、グラジナ/エレルサがウイルスの遺伝子型(ジェノタイプ)1型の場合に限って承認された治療薬だったのに対して、今回の新薬は1型、2型どちらの場合にも使えるという点でも、これまでの治療薬になかった特長を持っているということになるようです。
アッヴィ社によるC型肝炎の解説サイト「C型肝炎サポートネット」
http://cgatakanen-support.net/
の中の「C型肝炎とは」のページ
http://cgatakanen-support.net/before/index.html
には、
「現在HCVに感染している方は過去の輸血や使い回しの注射などが原因と考えられます」
「30歳以上の100人に1~3人がC型肝炎ウイルスに感染」
「C型肝炎は日本の慢性肝炎のうち約70%を占め、無症状の人を含めるとHCV感染者は150万〜200万人いると推測され、「21世紀の国民病」と呼ばれることもあります」
「「沈黙の臓器」である肝臓は肝炎になっても自覚症状を感じにくいため、感染していることに気づかない方、あるいは感染を知っていても放置したまま治療を受けない方が多いという問題もあります」
と書かれています。
NHKきょうの健康』テキスト2016年5月号の「ウイルス肝炎の治療」の解説(P.58)には、厚生労働省の調査として、日本のC型肝炎の感染者が190~230万人と推定されること、そのうち、実際に医療機関にかかっているのは約37万人で、「多くの人が感染に気付かずに生活していると考えられます」と書かれており、せっかく短期間の簡単な治療で治るようになった病気を放置して重症化してしまうのは、何とも、もったいないことです。今では、早期発見、早期治療ができれば、インターフェロン療法中心だった時代と違って、大きな副作用もほとんどなく、短期間の治療で比較的簡単に高い確率で治せるようになったので、特に、注射器の使い捨てが徹底していなかった時期の注射を何度も受けて感染している可能性が低くないとされる昭和生まれの方で、まだC型肝炎の検査をされたことがない方がいらっしゃいましたら、早く検査を受けて、もし、感染が判明したら、専門医のいる病院を受診して、それぞれの人にあった治療を検討するとよいと思います。
今回の新薬については、発売前から、医療関係者の方々も、ブログ等で話題にされていて、例えば、
「肝臓病と共に生きる人たちを応援します」というブログには、10月11日に「マヴィレット製造承認」の記事 いよいよ全てのC型肝炎ウイルス型で使う薬へ」という記事
http://blog.goo.ne.jp/mizuironokomorebi/e/c88fab12aa20ef031c474b48f885be0c
には、マヴィレットの説明書の画像も載っています。
〔HP内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP464362_X21C17A1000000/
によると、C型肝炎新薬、マヴィレット、発売とのこと。
「肝硬変を有さない、DAA未治療のGT1型およびGT2型の日本人HCV感染患者さんにおいて8週間の治療で99%のウイルス学的著効率(SVR12)を達成」
「DAAによる前治療で治癒していない患者さんにおいて、12週間の治療で94%のSVR12を達成」
等の治験データが掲載されているほか、虎の門病院分院長の熊田博光先生の「今回のマヴィレットの発売により、DAA治療は第3世代へと移行し日本のC型肝炎治療は最終章を迎えると考えています。これまでのDAA療法は、ジェノタイプ、ウイルス耐性の有無、過去のDAA治療歴、または透析など、患者さんの状態によりDAA療法を使い分けていましたが、マヴィレットの登場により1つの治療レジメンでそのほとんどがカバーされることになります」というコメントが掲載されています。
承認のさいの9月27日の日経新聞のウェブサイトに掲載されたアッヴィ社(abbvie)のプレスリリース
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP458539_X20C17A9000000/
によると、このC型肝炎新薬、マヴィレット(グレカプレビル/ピブレンタスビル)について、
「「マヴィレット(R)配合錠」は、肝硬変を有さない、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)未治療のジェノタイプ1型および2型のC型肝炎ウイルス(HCV)感染患者さんに対する、日本で初めてかつ唯一の8週間治療薬」
「HCV患者さんの大多数を占める患者群において99%のウイルス学的治癒率に裏付けられた承認」
「代償性肝硬変など特定の治療課題を持つ患者さん、およびDAAによる前治療で治癒しなかったなど治療の選択肢が限られている患者さんに対する12週間投与の治療選択肢でもあります」
「DAAによる前治療で治癒しなかった患者さんでは、12週間の治療で94%(n=31/33)のSVR12が達成されました」
とのこと等が記されています。
昨年7月に電子出版したエッセイ『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年~副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』(Kindle版)で、僕の場合、長い闘病の末、2015年に新薬の治験に参加してウイルス駆除に成功したことを書きましたが、そのときの新薬、グラジナ/エレルサ(グラゾプレビル/エルバスビル、2016年承認)の服薬期間が12週だったのに対して、今回承認された新薬、マヴィレット(グレカプレビル/ピブレンタスビル)の場合、最短で8週という、さらに短い治療期間での治癒が可能になったことになり、また、これまでの直接作用型抗ウイルス薬(DAA)での治療で治癒に至らなかった人に対しても12週の服用で高い治癒率が期待できるようなので、最近の治療薬の開発の進展には目をみはるものがあります。さらに、グラジナ/エレルサがウイルスの遺伝子型(ジェノタイプ)1型の場合に限って承認された治療薬だったのに対して、今回の新薬は1型、2型どちらの場合にも使えるという点でも、これまでの治療薬になかった特長を持っているということになるようです。
アッヴィ社によるC型肝炎の解説サイト「C型肝炎サポートネット」
http://cgatakanen-support.net/
の中の「C型肝炎とは」のページ
http://cgatakanen-support.net/before/index.html
には、
「現在HCVに感染している方は過去の輸血や使い回しの注射などが原因と考えられます」
「30歳以上の100人に1~3人がC型肝炎ウイルスに感染」
「C型肝炎は日本の慢性肝炎のうち約70%を占め、無症状の人を含めるとHCV感染者は150万〜200万人いると推測され、「21世紀の国民病」と呼ばれることもあります」
「「沈黙の臓器」である肝臓は肝炎になっても自覚症状を感じにくいため、感染していることに気づかない方、あるいは感染を知っていても放置したまま治療を受けない方が多いという問題もあります」
と書かれています。
NHKきょうの健康』テキスト2016年5月号の「ウイルス肝炎の治療」の解説(P.58)には、厚生労働省の調査として、日本のC型肝炎の感染者が190~230万人と推定されること、そのうち、実際に医療機関にかかっているのは約37万人で、「多くの人が感染に気付かずに生活していると考えられます」と書かれており、せっかく短期間の簡単な治療で治るようになった病気を放置して重症化してしまうのは、何とも、もったいないことです。今では、早期発見、早期治療ができれば、インターフェロン療法中心だった時代と違って、大きな副作用もほとんどなく、短期間の治療で比較的簡単に高い確率で治せるようになったので、特に、注射器の使い捨てが徹底していなかった時期の注射を何度も受けて感染している可能性が低くないとされる昭和生まれの方で、まだC型肝炎の検査をされたことがない方がいらっしゃいましたら、早く検査を受けて、もし、感染が判明したら、専門医のいる病院を受診して、それぞれの人にあった治療を検討するとよいと思います。
今回の新薬については、発売前から、医療関係者の方々も、ブログ等で話題にされていて、例えば、
「肝臓病と共に生きる人たちを応援します」というブログには、10月11日に「マヴィレット製造承認」の記事 いよいよ全てのC型肝炎ウイルス型で使う薬へ」という記事
http://blog.goo.ne.jp/mizuironokomorebi/e/c88fab12aa20ef031c474b48f885be0c
には、マヴィレットの説明書の画像も載っています。
〔HP内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm