新国立劇場は、2009年3月から『ニーベルングの指環』、いわゆるトーキョーリングの再演を開始することを、すでに発表していますが、2008/2009年シーズン全演目が発表される2008年1月20日を目前にして、「朝日新聞」2007年12月1日付夕刊に掲載された新国立劇場オペラ部門芸術監督の若杉弘氏のインタビューの中で、若杉氏は、自身の就任前の同劇場のレパートリーについて、「ワーグナーでは『トリスタンとイゾルデ』をやる前に、なぜ超大作『ニーベルングの指環』なのか」と疑問を投げかけています。
以前、新国立劇場・情報誌「ジ・アトレ」2007年5月号(vol.126)に「次期芸術監督」インタビューとして掲載された若杉氏のインタビューの中には「『トリスタンとイゾルデ』への道程として、まず『タンホイザー』を見ていただきたいです」(p.2)とあり、実際、就任第1作として『タンホイザー』を取り上げたわけですから、次の目標は、当然、『トリスタン』ということになるのでしょう。
これら、特に、「朝日」のインタビューでの発言は、トーキョーリング再演の前に『トリスタンとイゾルデ』を上演する意欲の表明であるように思えるのですがどうでしょう。上演は2008年秋ごろでしょうか?
2007年には、ベルリン国立歌劇場の日本公演で『トリスタンとイゾルデ』を堪能させてもらいましたが、2008年7月には、パリ国立オペラの初来日公演で『トリスタンとイゾルデ』の上演が予定されていて、僕は、すでに7月31日の公演のチケットを確保してありますが、観劇スケジュールに、新国立劇場での『トリスタンとイゾルデ』が加わる可能性が高そうな気がします。
新国立劇場で『トリスタンとイゾルデ』を上演するなら、ブランゲーネ役には、藤村美穂子さんの出演を期待したいです。トーキョーリングでは、フリッカとワルトラウテ役で、圧倒的な美声を披露してくれましたが、日本では、まだ、ブランゲーネを歌っておらず、藤村さんのブランゲーネは、まだ、生で聴いたことがありません。新国立劇場でブレイクした歌手でもあるので、是非、ここでブランゲーネを歌ってもらいたいものです。『トリスタンとイゾルデ』全編の中でも、第2幕の主役ふたりの二重唱の際、背後からきこえるブランゲーネの警告の歌声は、特別に美しい音楽シーンのひとつだと思うので、藤村さんの歌で、このシーンを味わってみたいものです。さらに、将来的には、藤村さんには、イゾルデを、と期待しているのですが。
いずれにしても、2008年1月20日の発表に注目しましょう。

公演そのものは、パリ国立オペラの日本公演も、まだ、半年以上先ですね。
その前に、僕の、2008年のオペラ観劇初めは(2007年もそうでしたが)「ラ・ボエーム」(プッチーニ作曲)になる見込みです。

なお、2001?2004年のトーキョーリングの観劇レポートは、HPのバレエ・オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
の中のトーキョーリングのページ
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/ring-tokyo.htm
に掲載しています。


〔新国立劇場のワーグナー上演の関連情報〕
「オヂュッセウスのワグネリアン日記2」の
http://blogs.yahoo.co.jp/wotan73meister19/26033564.html

〔新国立劇場ホームページURL〕
http://www.nntt.jac.go.jp/

【08/01/03追記】
「えすどぅあ」というブログの07年10月22日の記事
http://josquin.sakura.ne.jp/sb/log/eid1105.html
のリンク先に、トーキョーリング再演のうち、まだ公式発表されていない後半2演目の公演日程や、指揮者の情報があります。

【08/01/19追記】
新国立劇場の2008/2009シーズンラインアップは、当初、1月20日発表と予告されていましたが、少し早く、昨日、同劇場ホームページに掲載されたようですね。予想に反して、「トリスタンとイゾルデ」はなし。若杉監督のこれまでの発言に照らすと、意外でした。新国立劇場の「トリスタンとイゾルデ」、いつのなるのでしょう?