OPUS ARTEレーベルより、英国ロイヤル・バレエ団によって2009年3月にコヴェントガーデンロイヤルオペラハウスで行われたダウエル版「白鳥の湖」の公演の映像のブルーレイソフトが発売されました。このダウエル版の「白鳥の湖」は、すでに、99年の日本公演でも披露されていますが、物語、音楽、振付のすべての点で、1895年のプティパ・イワノフ原典版に非常に忠実なもので、バレエ・ファンなら、一度は見ておくべきものでしょうし、また、初めて「白鳥の湖」を見ようという人にとっては、2009年12月現在、「白鳥の湖」入門として、もっとも適切な映像ソフトではないかと思います。一方、このソフトに添付されているブックレットには、英仏独語による短い作品解説があるだけで、トラックごと、場面ごとの解説がまったくありません。そこで、今回のプロダクションに「プロダクション・リサーチ担当」として参加しているWileyの著書"Tchaikovsky's Ballets"に収録されている1895年版台本の英訳などの資料などを参考にしながら、今回発売になったブルーレイーディスクのトラックごとの場面"解説"を書いてみましたので、ホームページのバレエ・オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
の中の
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake-royal-bd2009.htm
に掲載しました。お気づきの点などありましたらお知らせいただければさいわいです。

なお、旧規格のDVDの発売情報も含めて、ゆうさんの「Side B-allet」というブログの
http://sideballet.com/archives/2009/07/27-220849.php
http://sideballet.com/archives/2009/10/24-053000.php
の記事に、ネットショップへのリンクなど、情報が出ています。

【09/12/12追記】
「懐かしのバレエ」というブログの
http://blog.goo.ne.jp/raku-bes/e/753f0d5a1d8ecd1d3b7c781059a23395
に、DVDの感想記事が出ています。