先日、浅草、花やしきの、解体工事開始直前のBeeタワーとフラワーステージを見に行ってきたという記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52402872.html
を写真付きで掲載しましたが、その中で少しだけ触れた、花やしき少女歌劇団のメンバーだった木村唯さんの歌声が収録された(おそらく)唯一のCDの紹介をします。

同じ花やしき少女歌劇団のメンバー、大橋妃菜さんとのユニット、SUMMER! フラワーのシングルCD「思い出の足跡」です。
作詞=木村唯、大橋妃菜
作曲・編曲・技術=蓮沼健介
制作協力=株式会社花やしき
発売=SUMMER!FLOWER MUSIC
商品番号=YHSF-0001

バンドの音は、コンピューターで(いわゆる「打ち込み」で)作られているのかもしれません。ビアノバージョンも収録されています。このピアノの音は生ピアノ(アコースティックピアノ)ではないような感じもしますが、打ち込みではなくて、実演のようにも聞こえます。ただし、ピアニストの名前は記されていません。また、録音年月日や録音場所も記されていませんが、発行日は、唯さんが亡くなった後の2016年6月28日になっています。

音は非常に鮮明で、大橋妃菜さんの控えめな声を追って、木村唯さんの歯切れのよい、高音がよく響く歌声が圧倒するように聞こえます。歌詞は、フジテレビが制作したドキュメンタリー番組の中で大橋妃菜さんがインタビューに答えて話していた通りの二人の友情を、そのまま、素直に表現したものになっています。そして、例えば、
「一緒にバカなことした毎日が
私にとっては宝物だよ」
という部分が唯さんのよく響く高音で歌われるのを聴くと、妃菜さんもまた、素晴らしい贈り物をもらったのだなあと感じます。曲の最後に高音で「ありがとう」と二人が声を合わせて歌っていますが、高音の得意な唯さんの声がよく響いています。

YouTubeでは、この曲のライブ映像がhanayashikimusicチャンネルで
「思い出の足跡」 SUMMER!フラワー(LIVE ver.)
として公開されているので、そちらもご覧になるとよいと思います。
https://youtu.be/7l5-fIM-LGs

「016/03/03に公開
花やしき少女歌劇団 木村唯・大橋妃菜
2015.6.28花やしき座」
と、説明書きがありますが、映像を見ると、二つのライブ映像を巧妙に張り合わせて編集しているようで、曲の途中で、何度も、二人の衣装や背景が変化します。SUMMER! フラワーの結成1周年にしてラストライブとなった2015年6月28日のセカンドライブの映像をメインに、その前年の最初のライブ映像を挿入しているように見えます。

フジテレビが制作したドキュメンタリー番組もネットで見られるようになっています。
2016.3.2 <NONFIX>それでも生きて歌いたい
https://youtu.be/CjQEZcT5xLA
「2016/03/05 に公開
花やしき」
という説明書きがあります。

一方、花やしき少女歌劇団が、毎週日曜の昼に、花やしきのフラワーステージ(Beeタワーの根元にあったステージ)で演じていたショーの映像も、ネット上で多数見られますが、その中の、2014年8月10日の花やしきのフラワーステージでのショーの映像では、冒頭で唯さんが、「8月のメリーゴーランド」という70年代アイドル曲風の歌を歌うシーン等が収録されています。この時期は、1回目の手術で右ひざから下を切断した後ですが、短時間なら、義足で立って歌うこともできた時期で、ステージの終盤で、メンバーに助けられて椅子から立ち上がって、「空へ」を歌うシーンも収録されています。このとき、比較的長身のメンバー二人が唯さんの後ろで万一の事態に備えているところなど、メンバーのチームワークの良さにも注目です。
https://youtu.be/Uf9HmLxxPys

ところで、その2014年8月10日の映像に収録されている「8月のメリーゴーランド」と「空に」の作詞、作曲者の情報が見つからないのですが、どなたか教えていただけるとありがたいです。また、歌詞の一部、聞き取りにくい部分があるので、歌詞、ご存じの方がいらっしゃいましたら、教えていただけるとありがたいです。その他、このブログ記事の内容についてお気づきの点がありましたらお知らせください。
僕の連絡先メールアドレスは、ホームページ
http://masahirokitamura.art.coocan.jp/
に掲載しています。また、ツイッターアカウントは@masahirokitamraです。
https://twitter.com/masahirokitamra

特に、「8月のメリーゴーランド」はいい曲だなあと思うのですが、僕にとっては難しい言葉が使われているみたいで聞き取れない部分があるのです。音源配信されていないかと思って、Spotify
https://www.spotify.com/jp/
等での検索もしてみましたが、見つかりませんでした。

9月29日から今日まで、木曜から日曜まで、朝日新聞教育面で合計8回連載された「唯さんのいた日々」の第7回、昨日の記事には、「唯さんの告別式の日。歌劇団の少女たちはひつぎを囲んで、歌劇団の代表曲『空へ』を、ふりの手話をつけて歌い、唯さんを送り出した」と、書かれていました。このことは、この記事で初めて知りました。それを知ってから上記の2014年8月10日のショーの映像を見ると、もう一段、深い感動を覚えてしまいます。
昨年の10月、僕は、20年以上に及んだC型肝炎闘病の末、新薬の治験に参加した結果、主治医の先生から「治ったと考えてよいだろう」と、実質的な治癒診断を告げられました。その同じ10月に、唯さんは、18歳で、小児がんで亡くなったのですね。自分自身の闘病中に、僕は、母を、自分と同じ病気で亡くしましたが、何故、自分は生き延びたのだろうと、不思議に思うこともあります。まだ、この世で、やるべきことがあるということなのでしょうけれど。僕の音楽活動中断は、20年以上におよびましたが、そのためか、今では、ライブハウスのステージに立てるだけでもありがたいと思うことがあります。それが、誰かの励みになっているようにも思えませんが、わずか18年の命で多くの人に感銘を与えた唯さんが残した録音を聴いて、「もっとしっかりしろ!」と言われているような気がしました。
僕自身の闘病記の電子出版については、7月17日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52398364.html
をご参照ください。

やはり、昨日の記事の中に、亡くなる少し前に唯さんの意識が、一度、はっきりした瞬間があったということが書かれていました。お母さんが聴き返したところ、「レッスンを休んだり、ちゃんとあいさつをしなかったり、だらだらレッスンするのはやめてください」と言ったのだそうです。
なお、朝日新聞では、今回の連載の前日、9月28日の夕刊にも「がんで足失っても歌い続けた唯ちゃんへ」という記事を掲載しています。

SUMMER! フラワーのシングルCD「思い出の足跡」の購入方法については、
SUMMER! フラワー、大橋妃菜さんのツイート
https://twitter.com/sama08130430/status/765902950208110592
https://twitter.com/hinappp4301/status/747444401748643841
をご参照ください。

summerflower-cd
SUMMER!フラワー「思い出の足跡」CDジャケット表紙画像

hanayasikiza160930
花やしき座の入り口前(2016.9.30撮影)

【16.10.28追記】
解体されたBeeタワーの下にあったステージから花やしき座に舞台を移して再出発2週目の10月23日の花やしき少女歌劇団の日曜昼のステージを見てきました。Beeタワーはなくなりましたが、花やしきも少女歌劇団も健在でした。
ところで、14年7月13日のライブ映像を見て、「8月のメリーゴーランド」の歌詞がようやく聞き取れるようになりました。始めのほうにファッション用語が出てきて、2014年8月10日の映像だけでは聞き取りにくかったのですが、二つの映像を見て、ようやくわかるようになってきました。後半は、初めて映像を見たときからすぐに聞き取れましたが、「ショーウィンドウに映る君 また少し背が伸びたようですね 私をおいておとなになるのは ルール違反で逮捕しちゃうぞ」という部分は特に気に入っていて、こういう母性愛に満ちた歌を歌えるのは、女性歌手の特権だなあと感じます。憧れてしまうほど幸福感がいっぱいで、何だか悲しくなってしまうほどです。メロディーも素晴らしく、また、「夏が来ました」という歌詞が何度も繰り返されていますが、メロディー、リズムを変化させて歌われていて、細部にいたるまでよく練られていることに感心してしまいます。木村唯さんが、半音進行なども含めて、精密に、かつ、情感をこめてきれいに歌っていて、素晴らしいと思います。映像を見ると、メンバーのダンスの振りもよく工夫されていて、唯さんの椅子の後ろに格納されていた玉を使っての、メンバー二人によるお手玉の演出も見事です。14年7月13日の舞台映像では、そのお手玉をふたりとも落としてしまうシーンまで収録されていて、それはご愛敬、微笑ましい感じです。
https://youtu.be/ar8cY-QrmeI
それで、この曲の作詞、作曲者の情報がいまだに見つかりません。ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非、教えてください。
(16.10.28追記)

【17. 1. 7追記】
「8月のメリーゴーランド」の作詞・作曲者の件ですが、花やしきに直接問い合わせて教えていただきました。作詞=織音さん、作曲=蓮沼健介さんとのことです。どうもありがとうございました。
なお、近々、「8月のメリーゴーランド」に関連するお知らせができると思います。HPの中の情報ページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm
とツイッター(@masahirokitamra)
https://twitter.com/masahirokitamra
でお知らせする予定です。2017年2月ごろになると思います。
(17. 1. 7追記)

merrygoroundprg