北村正裕BLOG

【北村正裕のナンセンスダイアリー】童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 執筆情報用ホームページ(童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋) http://masahirokitamura.my.coocan.jp/ と、音楽情報用HP(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 ツイッターアカウントは「@masahirokitamra」です。

文学

『小さな白い鳥』(邦訳=パロル舎)と『ピーター・パン』関係記事

HPの「プロムナード」コーナーに、「劇と童話の『ピーター・パン』と『小さな白い鳥』」に関する記事
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/peterpan.htm
を掲載しましたので、それに関連して
『ピーターパン』と『小さな白い鳥』に関するいくつかのブログ記事を紹介しておきます。
まず、「銀の森のゴブリン」というブログの
http://goblin.tea-nifty.com/blog/2005/10/post_094c.htmlに、『小さな白い鳥』(邦訳=パロル舎刊)についてのコメントがあります。
そして、この小説の一部である『ケンジントン公園のピーター・パン』の訳本についてのコメントが、
「Hugo Strikes Back!」というブログの
http://hugo-sb.way-nifty.com/hugo_sb/2005/03/post_9.html
にあります。
また、「++徒然日記++」というブログの
http://trickycat.exblog.jp/884181
には、有名な1911年版の童話『ピーターとウェンディ』の訳本についてのコメントがあります。僕は、「間引く」"thins them out"という表現を「殺害」の意と断定する解釈については、上記HPの記事で疑問を投げかけましたが、このブログでは、最近の多くのネット上でのコメントと同様、「ピーター=殺人犯」という解釈がとられています。
HPでも触れたように、この「ピーター=殺人犯」解釈がネット上でことさら強調されるようになったきっかけは、あるテレビ番組だったようですが、その番組に触れた記事としては、例えば、
「みになGino」というブログの
http://ginolife.at.webry.info/200410/article_8.html
「シネマレストラン」というブログの
http://blogs.yahoo.co.jp/snow_snow_restaurant/13616384.html
などがあります。
ホリプロ制作のミュージカルについては、「A theater is a jewel box」というブログの
http://star.ap.teacup.com/theaterbox-mu/19.html
などにコメントがあります。

(06. 8. 3追記) ホリプロ制作のミュージカルについては、「くまのすけの素浪人つれづれ日記」というブログの
http://kumanosuke.at.webry.info/200607/article_7.html
にもコメントがあり、舞台の雰囲気の一端を伝える内容です。ただし、この記事、惜しいことに、記事のタイトルに言葉の誤用があるようです。「タイトルロール」という言葉は、劇の題名になっている役という意味であって、主役という意味ではありませんので、ご注意を。

安房直子/作、味戸ケイコ/絵『夢の果て』(瑞雲舎刊)について

かつて、雑誌「詩とメルヘン」に味戸ケイコさんの絵とともに掲載された安房直子さんの創作メルヘン17編が、『夢の果て』というタイトルで、瑞雲舎から刊行されました(2005年12月発行)。以前、HPのプロムナードコーナーにも書きましたが、ぼくが、童話を書くきかっけになったのは、安房さんの「夏の夢」という作品との出会いであり、それを収録した本『だれにも見えないベランダ』(講談社文庫)を見つけたのは、たしか、1982年の秋ごろだったと思います。この本には、「ほたる」という作品もはいっていて、それも、とても魅力的な作品だと思っていましたが、今回、この「ほたる」が、久々に、単行本に収録されました。
雑誌「詩とメルヘン」で、現在、僕の手元に残っているのは4冊だけでしたが、そのうちの2冊に安房さんの作品が掲載されています。ひとつは、「ふしぎな文房具屋」が掲載された1982年12月号、もうひとつは、「月の光」が掲載された1984年7月号です。どちらも、僕が、安房さんの作品をむさぼるように読んでいたころに発行されたもので、この2作は、どちらも、現世的価値だけに執着していたら見られないような世界、生と死の世界のつながりを見せてくれるような、非常に魅力的な作品です。「月の光」は、しばらく、読んでいなかったようで、こんな魅力的な作品の存在を、不覚にも忘れていました。しかし、思いがけず、自分が、安房さんのファンであることの証を発見したような気分にもなりました。というのは、僕が、1988年に執筆し、1990年に私家版童話集『オデット姫とジークフリート王子のほんとうの物語』に収録した短編「思い出の街」が、明らかに、安房さんの「月の光」の影響を受けた作品だと思えたからです。安房さんの作品では、死を前にした病気の少女が病室から出るのは、ほとんどラストシーンであるのに対して、僕の作品では、病室を出るところから物語りが始まる、といった違いはありますが、「月の光」という作品名などは忘れてしまっていても、心の底に、この作品の印象が残っていたのは間違いないと思います。現在HPに掲載している僕の作品などは、少なくとも、表面上は、安房さんの作品とは、全く、似ていないと思いますが、この「思い出の街」だけは、僕が安房さんのファンである証になるように思いました。
なお、今回「月の光」につけられた絵は、「詩とメルヘン」掲載時とは全く別の絵で、味戸さんが新たに描かれたもののようです。「ふしぎな文房具屋」のほうは、今回の4つの絵のうち、後半2つは「詩とメルヘン」の絵と同じで、前半2つの絵は新作のようです。
収録作品は、ほたる/夢の果て/声の森/秋の風鈴/カーネーションの声/ひぐれのひまわり/青い貝/天窓のある家/奥様の耳飾り/誰にも見えないベランダ/木の葉の魚/花の家/ある雪の夜のはなし/小鳥とばら/ふしぎな文房具屋/月の光/星のおはじき、以上、17編です。
「詩のメルヘン」という雑誌は、少なくとも、これらの作品を世に送り出したということだけでも、大変価値のある雑誌だったのだと思いました。

〔HPのプロムナードコーナー内の「安房直子童話集について」のページ〕
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/awa.htm

西本晃二著『落語「死神」の世界』について

西本晃二氏の著書「落語『死神』の世界」(青蛙房発行、2002年11月、本体価格3200円)については、すでに、HPの中のプロムナードのコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/promenade.htm
の「グリム童話と落語『死神』」のページでも紹介しましたが、この本、発行日こそ、僕の論文「死神のメルヘン」(「駿台フォーラム第18号」、2000年8月)より、かなり後ですが、そこに収録された研究内容の大部分は、僕の論文より、ずっと前からなされていたもののようであり、部分的に僕の論文の引用はあるものの、僕の論文の論旨をふまえたものにはなっていません。僕の主張は、落語「死神」のルーツは、あくまで、グリム童話であって、オペラ「クリスピーノ」は、全く関係ないというもので、そう考える根拠、というより、「クリスピーノ」ルーツ説の根拠とされていたものをひとつひとつ否定してきたのですが、それに対する反論は、一切、ないようです。たとえば、洋行経験のある福地桜痴が円朝のブレーンであり、福地桜痴が洋行の際に、オペラ「クリスピーノ」を見たのではないかという仮説に対しては、それ自体は、僕としては、特に、否定もしていませんが、それより、福地桜痴が、グリム(兄)と面会していた可能性が、日独双方の記録から、考えられるということも、上記論文に書きましたが、そう考えれば、福地桜痴の関与の可能性は、「クリスピーノ」ルーツ説より、グリムルーツ説に有利なものになります。
もともと、イタリア文学の研究家だった西本氏が、落語「死神」の研究を始められたのは、この落語が、イタリアのオペラ「クリスピーノ」から作られたと言われていて、そのオペラについての質問を受けたのがきっかけだったそうですが、僕の現在の考えでは、その前提、すなわち、「クリスピーノ」ルーツ説は、全くの間違いだったと思います。そして、何故、その間違った説が広まってしまったかということも、論文で述べました。しかし、だからといって、西本氏の研究が無意味なものということにはなりません。間違った説を前提にしていても、西本氏が調べた内容は、それなりに興味深い内容で、実は、僕は、未だに拾い読み程度にしか読んでいないのですが、西本氏の長年にわたる研究の成果が披露されていて、関連方面の研究にとっても貴重な資料になるのではないかと思います。
興味を持たれた方には、僕の論文と読み比べていただければさいわいです。僕の論文の掲載誌「駿台フォーラム第18号」の入手方法については、HPにも掲載しましたし、駿台教育研究所にお問い合わせいただければよいと思いますが、多分、国会図書館でも閲覧できると思います。
駿台教育研究所のHPは、 http://www.sundai.ac.jp/kyouken/ です。

なお、音楽工房「blooming sound jp」のブログの
http://bloomingsound.air-nifty.com/blog/2004/09/post_2.html
の記事に、西本氏の上記著書の話題が載っています。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: