北村正裕BLOG

【北村正裕のナンセンスダイアリー】童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 トラックバック送信のさいには、当ブログ該当記事へのリンクをお願いします。また、コメントは投稿できない設定になっています。 執筆情報用ホームページ(童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋) http://masahirokitamura.my.coocan.jp/ と、音楽情報用HP(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 ツイッターアカウントは「@masahirokitamra」です。

バレエ

英国ロイヤルバレエ「白鳥の湖」ダウエル版映像Blu-ray&DVD発売

OPUS ARTEレーベルより、英国ロイヤル・バレエ団によって2009年3月にコヴェントガーデンロイヤルオペラハウスで行われたダウエル版「白鳥の湖」の公演の映像のブルーレイソフトが発売されました。このダウエル版の「白鳥の湖」は、すでに、99年の日本公演でも披露されていますが、物語、音楽、振付のすべての点で、1895年のプティパ・イワノフ原典版に非常に忠実なもので、バレエ・ファンなら、一度は見ておくべきものでしょうし、また、初めて「白鳥の湖」を見ようという人にとっては、2009年12月現在、「白鳥の湖」入門として、もっとも適切な映像ソフトではないかと思います。一方、このソフトに添付されているブックレットには、英仏独語による短い作品解説があるだけで、トラックごと、場面ごとの解説がまったくありません。そこで、今回のプロダクションに「プロダクション・リサーチ担当」として参加しているWileyの著書"Tchaikovsky's Ballets"に収録されている1895年版台本の英訳などの資料などを参考にしながら、今回発売になったブルーレイーディスクのトラックごとの場面"解説"を書いてみましたので、ホームページのバレエ・オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
の中の
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake-royal-bd2009.htm
に掲載しました。お気づきの点などありましたらお知らせいただければさいわいです。

なお、旧規格のDVDの発売情報も含めて、ゆうさんの「Side B-allet」というブログの
http://sideballet.com/archives/2009/07/27-220849.php
http://sideballet.com/archives/2009/10/24-053000.php
の記事に、ネットショップへのリンクなど、情報が出ています。

【09/12/12追記】
「懐かしのバレエ」というブログの
http://blog.goo.ne.jp/raku-bes/e/753f0d5a1d8ecd1d3b7c781059a23395
に、DVDの感想記事が出ています。

牧阿佐美バレヱ団、三谷恭三新演出「白鳥の湖」関係記事

先月25日のゆうぽうとでの牧阿佐美バレヱ団による三谷恭三新演出「白鳥の湖」については、ホームページのバレエ・オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
の中の
「三谷版、白鳥の湖」のページ
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake-ambt2009.htm
に演出についての感想を書きましたが、今のところ、僕が触れたような演出についての感想は、ネットでは、見つかりませんが、舞台美術や、ダンサーについての記事がいくつかみつかりました。

舞台美術などについては、
「In the middle somewhat…」
というブログの
http://moondream.seesaa.net/article/131090010.html
に、24日の公演についてですが、コメントが出ています。

「フィールドノート」というブログの
http://blog.goo.ne.jp/ohkubo-takaji/e/01cdac444230d97230ce8b114686ed90
には、24日公演のダンサーについて書かれています。

また、
舞踊評論家、高橋森彦さんの「ダンスの海へ?ダンス・バレエの備忘録」というブログの
http://d.hatena.ne.jp/dance300/20091007/p1
の記事も、24日のダンサーについてのコメントが中心のようです。

「白鳥の湖」幻影解釈の流行

最近、相次いで来日公演を行ったオーストラリア・バレエ団とグルジア国立バレエの「白鳥の湖」では、いずれも、白鳥や湖が、登場人物の幻影であるという解釈による演出になっていましたが、「幻影解釈」の元祖的存在のパリのヌレエフ版では幻影であったオデットが、現実の城の舞踏会に現れ、さらには、幻影を失った王子の死をも暗示するインパクトのある演出であったのに比べると、今回披露された2つの舞台では、幻影は決して現実を浸食することはなく、特に、グルジアのファジェーチェフ版は、いわゆる「夢落ち」であって、ヌレエフ版のようなインパクトのあるものではないと感じました。
グルジア国立バレエのファジェーチェフ版では、第1幕がバレエスタジオでのリハーサル。そして、第2幕以降が、練習に疲れたプリンシパルが見る夢。終曲は分断され、最後のメノモッソの部分のみ、スタジオで夢から覚めたプリンシパルのシーンに使用するというもので、好感の持てるものではありませんでした。オーストラリア・バレエ団のマーフィー版の方は、第2幕の湖と白鳥が、王子(=皇太子)の愛人問題に悩むオデット(=皇太子妃)の幻影。王子ではなく、オデットの幻想としたのはユニークですが、その契機がオデットと王子とロットバルト男爵夫人(皇太子の愛人)との三角関係であるというのは、この音楽が描く美しい幻想にそぐわないような気がしました。

このオーストラリア・バレエ団のマーフィー版について、先日、朝日新聞に掲載されたレビュー(7月27日付夕刊)の中で、第3幕ラストでのオデットについて、「彼女は病院=湖へと連れ去られる」と書かれていますが、これは間違っていると思います。男爵夫人主催の夜会の第3幕のラストで、招かれざる客のオデットを男爵夫人が再びサナトリウムに送ろうとしますが、オデットは、捕らえられることはなく、夜の闇に逃げ込んでしまいます。公演プログラムにも、「オデットは夜の闇のなかへ逃げ去っていく」と書かれています。そして、第4幕では、王子の後悔と嘆きをよそに、ついに闇の世界に消えてしまい、彼女の死が示唆されています。第2幕で現れる湖は、サナトリウムに収容されたオデットの夢想ですが、第4幕で現れる湖は、闇の中のオデットの夢想なのでしょう。第2幕のグランアダージョでドリゴの終止を採用しないなど、プティパ版にとらわれずに原曲を積極的に使うなど、見るべき点はありましたが、やはり、愛人問題とか三角関係といった設定になじめませんでした。

なお、僕が見たのは、オーストラリア・バレエ団のマーフィー版が7月14日(18:30)、グルジア国立バレエのファジェーチェフ版が7月21日、いずれも、東京文化会館での公演です。

今回の両バレエ団の「白鳥の湖」の日本公演については、すでに、色々なブログにコメントが載っているようです。
オーストラリア・バレエ団の公演については、
「散在日誌 ballet」の
http://ried.blog43.fc2.com/blog-entry-160.html
「Haskellな日々」の
http://plaza.rakuten.co.jp/MiriamHaskell/diary/200707140000
などに、
グルジア国立バレエの公演については、
「エンタメ日記」の
http://blog.goo.ne.jp/piero0323/e/8f551fb037606d3035be03d3ac6c0777
「萌映画」の
http://blog.goo.ne.jp/rukkia/e/86b967bfb813cf4aef1c36dfbb8aeda7
などにコメントがあります。

〔HPのバレエ・オペラコーナー〕
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm

パリ・オペラ座/ヌレエフ版「白鳥の湖」DVD

2005年12月20日にパリ、バスティーユオペラ劇場で、オデット=ルテステュ、王子=マルティネズというキャストでライブ収録されたヌレエフ版「白鳥の湖」の舞台映像のリージョンフリーのDVDが、先月、英国Opus Arteより発売され、今月からは、日本でも、アイヴィ(ナクソスレーベルの輸入代理店)により輸入・販売されています。輸入品なので、価格は、店によって違うし、変動もすると思いますが、僕は、昨日、秋葉原の石丸電気のソフト3の店頭で、税込4280円で購入しました。字幕はフランス語ですが、メニュー画面のsubtitle項目の操作で、字幕の一部については英訳も表示できるようになっています。この、アイヴィが輸入・販売しているものには、紙一枚の「日本語解説書」なるものも添付されていますが、これには、重大な間違いがあるので、注意が必要です。もっとも重大な一点に絞って、ここで指摘させていただきます。
「日本語解説書」では、第2幕冒頭部分の解説として、「家庭教師から弓を渡された王子は、狩に出かける」とありますが、これは、パリのヌレエフ版の設定とは決定的に違っています。1895年のプティパ・イワノフ版をはじめとして、今日のほとんどの「白鳥の湖」では、たしかに、王子は森に狩に出かけるのですが、パリのヌレエフ版(初演1984年)では、森の湖やオデットたちは、すべて、王子の幻想であるという設定になっていて、それが、この演出の最大の特徴になっているのです。実際、この演出では、第1幕から第2幕への舞台転換のさい、通常の演出と違って、王子は、城から走り出したりせず、城の中で弓を持って横たわると、突然、背後の壁が、扉が開くように消失して、そこに、忽然と、絵画のような湖の風景が現れるという演出になっています。僕は、1990年5月4日にパリ・オペラ座(ガルニエ宮)で、オデット=プラテール、王子=ジュドというキャストでの舞台を見ており、その舞台と、その時に入手したプログラムをもとにした、この演出についての解説、批評、ウィーン版との比較などは、著書「オデット姫のジークフリート王子のほんとうの物語」(1990年、私家版)の中に書きましたので、詳しいことは、そちらを参照していただければさいわいですが(入手方法については、HPをご参照ください)、オデットが王子の夢想の産物であることは、椅子にすわってまどろむ王子の背後にオデットが登場するプロローグですでに示唆されており、プログラムには、第2幕のストーリーの冒頭で「思索に没頭するする王子は、頭に小さな冠を載せた、純白の、一羽の白鳥の娘が現れるのを見る」とあります。ついでに言えば、現れたのは「白鳥の娘」(une femme-cygne)であって、夜になって人間の姿になるという記述もなく、実際、第2幕でのオデットのマイムでも、「悪魔によって白鳥にされてしまった」「この湖は、私の母の涙でできた」という表現はあっても、夜の間だけ人間に戻るというこを示す動作らしきものは見あたりません。今回のDVDの映像のプロローグ部分で出てくる字幕では、フランス語、英語ともに「夢の中で、王子は、猛禽に脅かされた娘を見る」という正しい内容になっており、こちらは問題ありませんが、アイヴィが添付した「日本語解説書」は上記の通り、間違っています。なお、同解説書には、「作品データ」として、「原作=ムゼーウスの童話『奪われたヴェール』」とありますが、これは「「白鳥の湖」のストーリーの元になった作品のひとつといわれているもので、この作品のあらすじなどは、上記「オデット姫のジークフリート王子のほんとうの物語」の97?98ページに書いてあります。また、国書刊行会から2003年に発行された鈴木滿訳「リューベツァールの物語?ドイツ人の民話」に全訳が収録されています。
なお、このプロダクションは、昨年4月のパリ・オペラ座日本公演で、東京文化会館で披露されており、ご覧になった方が多いと思いますが、僕も、4月23日の、オデット=ルテステュ、王子=ルリッシュというキャストによる公演を見ました。そのさいに販売されたNBSによる日本語プログラムの内容は、おおむね妥当なものだと思います。
ところで、このプロダクションには、チャイコフスキーの音楽が表現する破滅の美、そして、第2幕のマイム、また、原曲27番の美しい「白鳥たちの踊り」など、現在のマリインスキー・バレエや新国立劇場では削除されてしまっているプティパ・イワノフ版「白鳥の湖」の本来の美しさの重要な要素が、しっかりととらえられており、僕は、貴重な映像だと思いますし、待望のDVDだと言ってよいと思います。

今回のDVDの情報は、Opus Arteのサイトの
http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=182
に掲載されていますが、
「Yuki's Web Page」
http://eucharis.main.jp/
に、発売前から、ゆうさんが、情報記事
http://eucharis.main.jp/past/2006/12/10-195906.php
をお書きになっています。近々、レビューも掲載されるのではないでしょうか。
また「Pour passer le temps」というブログの
http://blogs.yahoo.co.jp/pourpasseletemps/44830899.html
には、早くも、感想記事が出ています。

〔HP内のバレエ・オペラコーナー〕
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm

新国立劇場バレエ「白鳥の湖」牧阿佐美新演出版関係記事

HPのバレエ・オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
に、先月11月19日の新国立劇場の牧阿佐美芸術監督による新演出の「白鳥の湖」の観劇レポートを掲載しましたが、すでに、今回の公演については、色々なブログに感想記事が出ているようです。
例えば、「バレエに行こう」というブログの
http://goballet.seesaa.net/article/28113024.html
には、同じ19日の公演の感想が書かれています。
また、「ミキん家」というブログの
http://mikinchi.cocolog-nifty.com/ballet/2006/11/post_1200.html
には、初日の12日の感想が書かれています。

ところで、上記HPに掲載したレポートで、91年のキーロフバレエ(現マリインスキーバレエ)日本公演のときのメモに基づいて、98年の新国立劇場での上演との差違に触れたり、グランアダージョの冒頭の編曲についても言及しましたが、その後のマリインスキー劇場ではどうなっているのでしょうか?
僕は、今月のマリインスキーバレエの来日公演を見に行く予定はないのですが、ご覧になる方は、その辺にも注目されるとおもしろいかもしれません。それから、今月16日未明、午前00:30?04:20のBS2の番組「クラシックロイヤルシート」で、今年6月にマリインスキー劇場で収録された「白鳥の湖」の映像が放映されるそうで、こちらは、僕も、録画しておく予定です。この映像の舞台は、今年1月に東京文化会館でワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」4部作の白熱の演奏を聴かせてくれた指揮者ゲルギエフの指揮によるものなので、その演奏にも注目です。

【06/12/07追記】
〔新国立劇場「白鳥の湖」関連ブログ記事(追加)〕
「背表紙ふぇちの独白」の
http://plaza.rakuten.co.jp/ayafk/diary/200611190000/
「藤田一樹の観劇レポート」の
http://white.ap.teacup.com/kazudon/441.html
「劇場の天使」の
http://blog.so-net.ne.jp/theater-angel/2006-11-18
「la dolce vita」の
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2006/11/111_2f3f.html

〔マリインスキーバレエ名古屋公演関係記事〕
「気まぐれ日記」の
http://blog.pivoine.daa.jp/?eid=608800

英国ロイヤル・バレエ「くるみ割り人形」のDVD

かなり昔、レンタルビデオ店で借りて見て以来、しばらく見ていなかった英国ロイヤル・バレエの「くるみ割り人形」の舞台の映像(ピーター・ライト演出、1985年収録)が、ワーナーミュージック・ジャパンからDVDとして再発売されたので、早速、購入し、久々に、部分的に見ています。
このプロダクションのいいところは、イワーノフの原典版にかなり忠実であると思われることです。たとえば、現在、多くのバレエ団が、「コクリューシ王子」を削除して、くるみ割りの王子にコクリューシ王子の役を"兼任"させているのに対して、このプロダクションでは、兼任などさせず、コクリューシ王子という独立した役が存在しています。ちなみに、これを演じるのは、アンソニー・ダウエル、また、金平糖の精を演じるのは、レスリー・コリアです。現在、コクリューシ王子という役名をきちんとプログラムに載せているバレエ団は、日本では、東京シティ・バレエ団など、ごく少数ではないでしょうか?
もうひとつ、この1985年の映像では、冒頭で、ドロッセルマイヤーが、仕事部屋で、額にはいった彼の甥の写真を眺めながらくるみ割り人形を胸に抱き、人形の正体が、呪いによって変身させられてしまったドロッセルマイヤーの甥であることを示唆し、また、第2幕の幕切れで、元の姿に戻った彼の甥、つまり、くるみ割りの王子が、現実の彼の前に現れ、額の中に写真がくるみ割り人形に変わっている、という演出がとられて、呪いが解けたことを示しています。こうしたことは、プティパの原台本には書かれておらず、特に、観客に示さなければいけないわけではないでしょうが、この演出は、ホフマンの原作の設定そのものであり、原作に矛盾しない範囲で、原台本に補足を加えようとする場合には、当然、ひとつの選択肢になるものです。以前、この映像を見たときは、わざわざ、これを舞台で示さなくてもいいのではないか、と思いましたが、最近では、原作の設定に反して、第1幕のパーティーの場で、ドロッセルマイヤーの甥が本来の姿で登場するといった、致命的とも言える演出(たとえば、NBAバレエ団による「イワーノフ復元版」)が出現しており、そんなおかしな演出をやるくらいなら、ピーター・ライトのように、原作の設定に矛盾しないようにやってほしい、という思いを強く持ったので、1985年の映像のこの演出は、むしろ、この映像のおすすめポイントのひとつだと思えるようになりました。
唯一、残念なのは、「ジゴーニュおばさんと道化たち」が削除されていることですが、これを削除せずにやっているバレエ団は、東京シティ・バレエ団や、NBAバレエ団など、これまた、現在では、少数派になってしまっているようです。

この映像ソフトは、再発売なので、すでに色々なコメントが出ていると思いますが、例えば、「Side B-allet / Yuki's Web Page」というサイトの「バレエ映像カタログ」の
http://eucharis.main.jp/dvd/archives/200411112209.php
に、ゆうさんのコメントがあり、ここには、キャスト表も掲載されています。

なお、上記の東京シティ・バレエ団や、NBAバレエ団の「くるみ」については、HPのバレエ・オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
に、観劇レポートを掲載してあります。

Kバレエカンパニーの「くるみ割り人形」(熊川哲也版)

先日(12月15日)、東京文化会館でのKバレエカンパニーの「くるみ割り人形」(熊川哲也版)の公演を見てきました。制作者たちの熱意が感じられる舞台であると感じる一方、疑問に感じる点も多々ありました。感想は、HPのバレエ・オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
に掲載しました。

僕は、11月のオーチャードホールでの公演は見ていないのですが、
藤本真由さんのブログの
http://blog.eplus.co.jp/daisy/2005-11-17
や、
「放蕩主婦」さんの「勝手にチェック」というブログの
http://check-check.seesaa.net/article/9348709.html
などに、11月の公演の感想記事があります。
ただ、いずれにも、オーケストラについてのコメントはありません。
12月15日の公演のオーケストラについては、その存在感のある演奏について、僕は、HPで、「特筆に値する」と書きましたが、11月の公演ではどうだったのかはわかりません。また、12月15日の演奏についても、もちろん、聴く人によって、評価は様々でしょう。

NBAバレエ団の公演

3月13日に、所沢ミューズでのNBAバレエ団の安達哲治版「くるみ割り人形」の公演を見てきました(14:00開演)。
ホームページのバレエ&オペラのコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
に、観劇レポートを掲載しました。演出については、そちらに詳しく書きましたが、牧阿佐美バレエ団のカーター版も、東京シティ・バレエ団の有馬五郎版も見られなくなってしまっている今、NBAバレエ団の「くるみ」は、東京近辺のバレエ・ファンにとって、貴重なプロダクションだと思いました。

このバレエ団の公演を見るのは、今回が初めてだったのですが、子役を含めて、ダンサーの質の高さも感じられ、このような優秀なバレエ団の存在を確認できたことが、僕にとっては、今回の、最大の収穫だったと思います。バレエ団のホームページを見ると、このバレエ団は、今回の安達版「くるみ」とは別に、イワーノフ原典版の復元上演をやったこともあるとのことなので、再演されることがあったら、是非、見てみたいと思います。また、それ以外でも、今後に期待が持てそうなバレエ団だと思いました。
今年1月には、ヴィハレフによる復元版「コッペリア」の上演をやったようですが、マリインスキー劇場でプティパ作品の復元を手がけているヴィハレフによる復元ということは、多分、サン=レオン版(パリ初演版)の復元ではなく、プティパ版(マリインスキー劇場版)の復元でしょう。それであれば、2003年11月に、ロシア国立ノボシビルスクバレエの日本公演で披露されたものと、基本的には同じものだったのではないかと想像しています。しかし、それでも、以前テレビ放映されたキーロフ・バレエの舞台(92年収録、ヴィノグラードフ版)は、かなり改変されたものでしたから、より原典版に近いプロダクションをレパートリーに持つことの意味は大きいと思います。

なお、央さんのブログの、
http://www.stage-door.net/blognplus/index.php?e=7
に、このNBAバレエ団による今年1月30日の「コッペリア」の公演の感想、レポート記事があります。

ノイマイヤー版「眠り」公演関係のブログ記事

先日、当ブログの
http://blog.drecom.jp/masahirokitamura/archive/7
にも書いたように、NHKホールでのハンブルク・バレエによるノイマイヤー版「眠れる森の美女」の公演の僕の観劇レポートは、HPのバレエ&オペラコーナー
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
に掲載していますが、その後、今回の「眠り」の公演ツアーの感想、レポートのブログ記事を、いくつか見つけました。

くーてんさんのブログの
http://plaza.rakuten.co.jp/cutentag/diary/200502170000/
には、僕が見たのと同じ2月17日昼の公演の感想、レポートがあります。
シマリスさんのブログの
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2005/02/21718.html
には、同日夜の公演の感想、レポートがあります。
sega(K)さんのブログの
http://still_life.typepad.jp/blog/2005/01/2005127.html
には、1月27日の神奈川公演の感想、レポートがあります。

バレエ「白鳥の湖」のお薦め舞台

バレエ「白鳥の湖」を初めて見るという場合に、どのバレエ団の舞台が良いでしょうか?という質問を、最近、直接受けたり、ネット上の掲示板で見かけたりすることがありますが、東京近辺の方になら、まずは、牧阿佐美バレエ団のウェストモーランド版がお薦めです。このヴァージョンは、英国ロイヤルバレエに伝わる伝統的な舞台を土台にしていて、ストーリー、パントマイムとも、基本的には、1895年のプティパ・イワノフ版(事実上の原典版)に忠実であり、「白鳥の湖」の基本を味わうことができます。音楽は、1895年版と、完全に同じではありませんが、そもそも、1895年版が、チャイコフスキーの原曲通りではなく、「白鳥の湖」以外の曲が挿入されていたりしていたのに対して、牧阿佐美バレエ団のウェストモーランド版は、そうした曲を排除して、むしろ、原曲に近づけています。
一方、海外のバレエ団で、しばしば日本公演を行っているバレエ団の中では、ムソルグスキー記念サンクトペテルブルク国立バレエ団(レニングラード国立バレエ団)のボヤルチコフ版が、1895年版に近い舞台を見せてくれます。このボヤルチコフ版は、ストーリー、音楽ともに、ほとんど、1895年版そのものであり、一見の価値があります。ただ、残念なのは、他の、多くのロシアのバレエ団同様、第2幕で、オデットが、自分の身の上を語るパントマイムが削除されていることです。それに対して、英国ロイヤルバレエのダウエル版は、ロシアで途絶えながら、英国で引き継がれたマイムをしっかり見せてくれて、これまでに僕が見た舞台の中で、おそらく、もっとも1895年版に近いものだと思います。ダウエル版の「白鳥」の日本公演は、99年に行われましたが、貴重な体験でした。
今年、これから東京で予定されている公演では、Kバレエカンパニーの熊川哲也版もお薦め公演のひとつです。これは、基本的には、プティパ・イワノフ原典版に近く、さらに、冒頭にブルメイステル版に近いプロローグを加えたり、ラストは、船で昇天していくシーンと言うより、天国そのもののシーンのようになっていたりという改訂がされています。
ロシアでは、ソ連時代に、本来、悲劇であったはずの「白鳥の湖」が、いわゆるハッピーエンドに変えられてしまったようで、今でも、そのソ連版の伝統を引き継いでいる舞台が多いようで、僕には、味気ないものに思えます。日本のバレエ団でも、そうしたソ連版を引き継いでいるものが多く、僕には、残念なことだと思えます。

「白鳥の湖」については、HPの中のバレエ・オペラのコーナー「白鳥の湖への旅」
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
に、上記ダウエル版の観劇レポートなど、関連記事を掲載しています。また、同じく、HPの「著書紹介」のページには、著書「オデット姫とジークフリート王子のほんとうの物語」の紹介記事もあります。

なお、QOOさんのブログの
http://dancinqoo.jugem.jp/?eid=30
の記事に、2005年1月8日の「牧阿佐美バレエ団」の公演のレポートが載っています。
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