北村正裕BLOG

【北村正裕のナンセンスダイアリー】童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 執筆情報用ホームページ(童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋) http://masahirokitamura.my.coocan.jp/ と、音楽情報用HP(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 X(旧ツイッター)アカウントは「@masahirokitamra」です。

アニメ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』第3村モデル、天浜線天竜二俣駅、夜の転車台、会議室も見学

2024年2月17日夜、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』第3村モデル、天竜浜名湖鉄道(天浜線)天竜二俣駅、転車台、夜の見学ツアーに参加し、昼のツアーでは見ることができない運転区2F会議室(第3村の教室のモデル)も見学できました(転車台と鉄道歴史館は昼夜共通の見学コース)。夜の見学ツアーの後、天竜二俣から掛川に移動して掛川駅前のホテルに宿泊し、翌朝、再び、天竜二俣に向かい、18日昼(午前)の転車台&鉄道歴史館見学ツアーにも参加しました。

天竜浜名湖鉄道のフェイスブックページの投稿
https://www.facebook.com/tenhama/posts/pfbid0q84Vqxb5FwzC4pScP7GHq7iTKtX3uiQFG9B8ozEru3Xz3tFZnQAmxT9XP8CEe1bPl
に、今回の夜の転車台見学ツアーで「運転区2Fも見学できます」という情報がありました。

『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』(北村正裕著、2023年、彩流社刊)の第四章(虚構の中の創造主-「エヴァンゲリオン」と円環の物語)では、
「第3村での出会いは、新劇場版四部作の中の最も印象的な場面であり、新劇場版がこのシーンを描くために作られたものなのだと感じられるほど美しい世界が描かれる」
(p.185)
とも書いた第3村。
夜の見学ツアーに参加した日は、見学後、天竜二俣から掛川に移動して掛川駅前のホテルに一泊し、翌朝、再び、天竜二俣に向かって、今度は、昼の見学ツアーにも参加しました。

夜の転車台の動画はYoiuTubeに投稿しました。
https://youtu.be/H2YzQlxg03M
https://youtu.be/H2YzQlxg03M

『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』(北村正裕著、2023年、彩流社刊)の第四章(虚構の中の創造主-「エヴァンゲリオン」と円環の物語)は、『かがみの孤城』との比較という観点から『エヴァンゲリオン』をとりあげ、とくに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』について論じていますが、この章は、『かがみの孤城』未読でも読めるようになっています。ただし、この本の第1章~第3章は、『かがみの孤城』未読かつ映画未鑑賞の人が読んでしまうと『かがみの孤城』のネタバレになってしまうので、これらの章は、『かがみの孤城』原作読了または映画鑑賞後にお読みいただくようお願いします。『かがみの孤城』は初読時のラストでの驚きの体験が命なので、未読かつ映画未視聴の方はネタバレ情報に触れないようにご注意ください。

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〔ホームページの中のエヴァンゲリオンコーナー〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/eva.htm

〔『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』出版情報(彩流社)〕
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10025211.html

〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕X(旧ツイッター)〕
https://twitter.com/masahirokitamra


【追記】
X(旧ツイッター)に投稿しました。
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1759531503321784328

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映画『かがみの孤城』に登場するトロイメライのオルゴール(ミタカ・オルゴール館)

アニメ映画『かがみの孤城』(原恵一監督)では、原作小説(辻村深月作)には登場しない映画独自の要素のひとつであるアンティークオルゴールが登場し、エンドロール、映画パンフには「オルゴール楽曲協力」として「ミタカ・オルゴール館」の名前がありますが、そのミタカ・オルゴール館で、映画『かがみの孤城』に登場するアンティークオルゴールのモデルとなったディスクオルゴールで、映画と同じシューマン作曲「トロイメライ」の音を聴かせてもらいました。写真、動画撮影もOKということだったので撮影もさせていただきました(スマホで)。
映画に登場するアンティークオルゴールは、ハンドルが右側についていましたが、実際のモデルのオルゴールのハンドルは扉の内側にありました。しかし、そのオルゴールとは別に、右側にハンドルのついているディスクオルゴールが多数ありました。これらは、みな、ジュークボックスタイプで、コインを入れてハンドルを回すことで音が聴けるようになっていました。ディスクオルゴールは100年くらい前のものだそうで、映画『かがみの孤城』に登場するものはドイツ、ポリフォン社製です。
大きさは、映画に登場するものと同じくらいで、かなり大きく、深みのある音が聴けました。
同じオルゴールで、ディスクを入れ替えることで、色々な曲が聴けるようになっていて、ほかのオルゴールでも、「トロイメライ」が聴けるものもありましたが、そちらは、映画に出てきたものよりかなり早いテンポでかなりの装飾音がついているものでした。

オルゴールは原作小説(辻村深月作、ポプラ社刊)には登場しない映画だけの独自のアイデアですが、原作小説もおすすめです。さらに興味お持ちの方には、作品論『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著、彩流社刊)もおすすめします。

ミタカ・オルゴール館の入館は予約制なので、詳細は同館のホームページをご覧ください。そして、映画『かがみの孤城』に登場した「トロイメライ」は、いつも聴けるとは限らないと思うので、その点、ご注意ください。1時間ごとの入れ替え制なのですが、今回、僕が入館した時間帯は、たまたま、入館者が自分一人だったので、解説員さんに「今日、映画に出てきた『トロイメライ』の音、聴けますか?」と尋ねたところ、わざわざ、ディスクを入れ替えてくれて聴かせてもらえたのですが、他の来館者がいるときにはこういうわけにもいかないでしょうから、お目当ての曲の音が聴けるかどうかは運次第ということになるかもしれません。

映画『かがみの孤城』、まだご覧になっていない方は、配信やブルーレイディスクを利用して、是非、ご覧になってください。オルゴールは原作小説(辻村深月作、ポプラ社刊)には登場しない映画だけの独自のアイデアですが、原作小説もおすすめです。さらに興味お持ちの方には、作品論『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著、彩流社刊)もおすすめします。



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映画『かがみの孤城』に登場するトロイメライのオルゴール(ミタカ・オルゴール館)(Youtube)
https://youtu.be/kiIaMr25ACM
https://youtu.be/kiIaMr25ACM

ミタカ・オルゴール館のホームページ
https://mitakaorgel.jp/

北村正裕ホームページの中の「『かがみの孤城』リンク」のページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm

『かがみの孤城』3つのおすすめポイント&あらすじ紹介(note)
https://note.com/kitamuramasahiro/n/n46a74d59412b

『かがみの孤城』、リオンの記憶と二つの「奇跡」(note)
https://note.com/kitamuramasahiro/n/nd6367b405984

『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』出版情報(彩流社)
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10025211.html

フリースクールの先生が活躍する画期的な映画『かがみの孤城』、日テレで放送!(ブログ記事)
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52510730.html

北村正裕ウェブサイト紹介ページ
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

北村正裕X(旧ツイッター)
https://twitter.com/masahirokitamra

【追記】
X(旧ツイッター)に投稿。
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1749404785000988949

【2024. 2. 3追記】
Xに写真投稿しました。
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1753559446285164878
(24. 2. 3追記)

フリースクールの先生が活躍する画期的小説の映画化作品『かがみの孤城』、日テレで放送!

学校に居場所を失くした少女の前で鏡が光る。
通り抜けると謎の城。
集められた七人に見つかる共通点。
しかし、新たな謎が解けないまま事件は起こる……
【かがみの孤城、短く一言だけの簡潔版あらすじ】

2024年2月9日(金)、午後9時から、日テレ、金曜ロードショーで、映画『かがみの孤城』が放送されます。
昨日(1/12)、金曜ロードショーの公式サイトにお知らせが掲載されました。
https://kinro.ntv.co.jp/article/detail/2024011202
この映画をまだ見ていないという人は、この放送をお見逃しなく!
すべての人におすすめです!

僕は、昨年1月には、この映画の原作小説(辻村深月作)について論じる『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著、彩流社刊)を出版するなど、これまでも、『かがみの孤城』の原作小説と映画の応援をしてきましたが、小説『かがみの孤城』は、フリースクールの先生が活躍する画期的なベストセラー小説であることが、応援する大きな理由のひとつになっています。

かつて東京シューレを設立した奥地圭子さんは、小学校の教員時代には学校に登校しない子どもに登校させようと働きかけていたけれど、自分の子どもの「登校拒否」(当時の言葉)がきっかけでそれが間違っていたことに気づいたとのことで、それが小学校退職とフリースクール設立の動機になったと話されていて、僕が感銘を受けたのは、まさにその点でした。当時のことは、昨年出版した『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』の第二章にも少し書きましたが、当時、僕自身、中学校の教師を辞めて、小さな塾を始めてまもないころでした。
日本のフリースクールの出発点となった1985年の東京シューレ発足のさい、塾教師の仕事を始めたばかりの時期だった僕はすぐに見学させていただき、創設者の奥地圭子さんに頼まれて「東京シューレ通信」第一号に「見学記」を書かせていただきましたが、あの頃、今日のようにフリースクールが認知される日のことなど想像しにくかったし、ましてや、フリースクールの先生が活躍するベストセラー小説の登場や、その映画化など、とても想像することなどできませんでした。そうした感懐が、この小説、この映画を応援したくなる要因の一つになっていると思います。
小説『かがみの孤城』では、序盤で、かなりのページ数を費やして、主人公が、不登校を悪いことだとみるような「常識」に苦しめられている様子が描かれていて、このあたりは映画では大幅にカットされてしまっていますが、フリースクールの先生の活躍ぶりは、映画でもかなりよく描かれています。

原作小説については、

「『かがみの孤城』、3つのおすすめポイント&あらすじ紹介」という記事
https://note.com/kitamuramasahiro/n/n46a74d59412b

をnoteに掲載しているので、ご参照いただきたいと思いますが、そこには、小説『かがみの孤城』のおすすめポイントとして、
①フリースクールの先生が活躍
②作者でさえ気づけなかった衝撃のラスト
③アニメの遺産を継承
の3点をあげていあます。
「奇跡のラスト」と呼ぶにふさわしい原作小説の衝撃のラストは、映画(原恵一監督によるアニメ映画)ではラストではなく、少し前におかれているなど、色々と違いはありますが、原作小説と映画との違いについては、

映画『かがみの孤城』、原作と比べると
https://note.com/kitamuramasahiro/n/ndbef5c351620

『かがみの孤城』、リオンの記憶と二つの「奇跡」
https://note.com/kitamuramasahiro/n/nd6367b405984

をご参照ください(いずれもnote記事)。


〔HP内の「かがみの孤城」情報リンクのページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm

〔『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』出版情報(彩流社)〕
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10025211.html

〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕X(旧ツイッター)〕
https://twitter.com/masahirokitamra

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【24. 1.29追記】YouTube日テレ公式チャンネルで、2月9日の映画『かがみの孤城』の放送予告動画が公開されています。
https://youtu.be/8HLpRbZW5TE
https://youtu.be/8HLpRbZW5TE
(24. 1.29追記)

【2024. 2. 3追記】
Xに情報投稿しています。
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1752298731704291667
(24. 2. 3追記)

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【2024. 2.16追記】
ビデオリサーチの「高視聴率番組10」の情報
https://www.videor.co.jp/tvrating/2024/02/84087.html
によると、2月9日の金曜ロードショー、映画『かがみの孤城』の視聴率、6.6%。

その前週、2月1日の『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は6.0%ということです。
https://www.videor.co.jp/tvrating/2024/02/83972.html

(24. 2.16追記)

【2024. 3.15追記】
映画『かがみの孤城』、amazonプライムビデオでの見放題配信、本日(2024年3月15日)スタートです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BZK5CJ3Z/
(24. 3.15追記)


「まどかマギカ」劇場版3作配信&新作映画「ワルプルギスの廻天」公開時期情報

『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』(北村正裕著、2023年1月、彩流社刊)の13ページに、
「『魔法少女まどか☆マギカ』については、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〔新編〕叛逆の物語』のさらなる続編として『劇場版 魔法少女まどか☆マギカワルプルギスの廻天』の制作が二〇二一年四月に発表されている」
と、書きましたが、その『ワルプルギスの廻天』の制作が発表されてから、約2年半。
その「ワルプルギスの回転」の公開時期が「2024年冬」と発表されました。

「魔法少女まどか☆マギカ」公式Xポスト(23.9.10)
https://twitter.com/madoka_magica/status/1700783605893730384

今度の新作は2012年公開の前編・後編→13年公開の新編(叛逆の物語」に続く作品なので、今回、このブログ記事の中に、これまでの3作品の配信ストアへのリンクをいくつか載せておきます。
(『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』の第3章に「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」3作品の詳しいあらすじ紹介がありますが、この本は、「かがみの孤城」原作読了または映画鑑賞後にお読みください)


「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」前編・後編U-NEXT配信ページ
https://video.unext.jp/title/SID0012328

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」新編U-NEXT配信ページ
https://video.unext.jp/title/SID0044992


「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」前編・後編DMM TV配信ページ
https://tv.dmm.com/vod/detail/?season=r88thn3r8sa43zcopm84wg9he

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」新編DMM TV配信ページ
https://tv.dmm.com/vod/detail/?season=ffoaj8f7jtmtkvobmk3zvf5hn


「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」前編amazon配信ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B073XVS7Y7/

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」後編amazon配信ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B073XVXRKB/

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」新編amazon配信ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B082YJ8XX7/

以上、いくつかの配信ストアのURLを記しました。
(これらのほか、netflix、dアニメなどでも配信されています)

映画|魔法少女まどか☆マギカの動画をフルで全シリーズ無料視聴まとめ(アニメ!アニメ!、23年8月27日)
https://animeanime.jp/vod/madomagi-movie-series-matome/
には、サブスク配信の情報が載っていますが、この記事にはレンタル配信の情報は載っていないようでした。

「魔法少女まどか☆マギカ」10周年サイトの中の配信情報ページ
https://10th.madoka-magica.com/streaming/
に、21年当時の配信情報が載っていますが、これは、少し、古い情報で、たとえば、DMM TVの配信情報が載っていないようです。


次に、ブルーレイディスクの情報ですが、「前編・後編」と「新編」と別々に発売されたソフトの他、21年には3作を」収録した「コンパクトコレクション」も発売されています。

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」前編・後編・新編3作コンパクトコレクションBD情報
アニプレックスプラス https://www.aniplexplus.com/itemTHskkKBB.html
アマゾンhttps://www.amazon.co.jp/dp/B08VP2X3KL/


〔公式サイト〕
「魔法少女まどか☆マギカ」公式サイト
https://www.madoka-magica.com/
「ワルプルギスの廻天」情報など。

〔当ブログ内の関連記事〕
21年1月のブログ記事
「魔法少女まどか☆マギカ」TV版放送10周年
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52476521.html
*12年の劇場版に先立つ11年放送のテレビシリーズの物語は、劇場版のうちの第2作までの内容に相当し、13年の劇場版第3作〔新編〕の内容はテレビシリーズには含まれていません。

〔北村正裕HP内のリンクページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/madoka-magica-l.htm

〔北村正裕Xの関連ポスト〕
23年9月10日ポスト
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1700788085179756624


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「劇場版魔法少女まどか☆マギカ」完全生産限定版BDパッケージ(左が前編・後編、右が新編)

【2023.9.12追記】
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」の順番は…
前編(始まりの物語、2012年公開)→後編(永遠の物語、2012年公開)→新編(叛逆の物語、2013年公開)→「ワルプルギスの廻天」(2024年冬公開予定、新作)

「前編・後編」のラストで、世界はまどかによって改変されてしまっており、「新編」では、その改変後の世界の、さらにほむらによる願望世界のような世界が描かれたりしており、さらに、そのラストでは、ほむらによる新たな世界改変が行われているため、どの場面がそんな世界を描いているのか、油断すると「意味がわからない~!」となりかねないので、「ワルプルギスの廻天」公開前にこれまでの3作品の復習は必須だろうと思います。なお、「前編・後編」の内容は、2011年放送のテレビシリーズの内容とほぼ同じです。
(2023.9.12追記)


映画『かがみの孤城』再開城特別上映/応援する理由

23年5月26日、映画『かがみの孤城』(辻村深月原作、原恵一監督)の特別上映が始まりました。本編の後に2014年の7人それぞれの姿を描いたイラストが宮崎あおいのナレーションに合わせて映し出されるスペシャル映像「かがみの孤城の前と後」が上映されました。スペシャル映像のラストは、昨年の映画公開時に配布された入場特典イラストカード「その後の風景」のうちの「2014年」のイラストでした。
映画『かがみの孤城』は、22年12月23日に公開された後、新宿ピカデリーなど、多くの映画館で上映が続けられ、23年3月30日に監督と主役声優の當真あみの舞台挨拶という「閉城の日、フィナーレイベント」が丸の内ピカデリーで開かれ、その日で、新宿ピカデリーなど、多くの映画館での上映が終了となりましたが、今回、「再開城」という言葉が使われています。
3月30日の「フィナーレイベント」の後も、上映を続ける映画館は結構あり、新潟県佐渡市のガシマシネマでは「再開城」の5月26日をまたいでの上映継続となっているようですが、東京では、5月4日にEJアニメシアター新宿での上映が終了した後は上映がなかったので、今回の特別上映は「再上映」と言ってもよいものかもしれません。
映画『かがみの孤城』は、6月11日から17日まで開かれるアヌシー国際アニメーション映画祭に正式出品されるということで、映画祭のころまで、今回の特別上映が続くのかもしれませんね。

昨年12月に公開された後、今年1月ごろには、ネット上で映画『かがみの孤城』の上映終了時期を予想するサイトが多数登場し、今でも、検索でいくつものページが見つかりますが、それらの予想は、「1月下旬」とか「2月上旬」というものでしたから、3月30日の「フィナーレイベント」まで新宿ピカデリーなど多くの映画館で上映が続き、その後も上映が続いていることは、大方の予想を大きく裏切るロングランということになるのだと思います。
新潟県佐渡市のガシマシネマでは、「再開城」の日の5月26日をまたいでの上映継続になっているようです。

『かがみの孤城』は、映画化が発表されるよりずっと前からツイッターなどで応援してきましたが、僕が、『かがみの孤城』を応援する理由の一つは、この作品がフリースクールの先生が活躍する初めてのベストセラー小説であること、そして、日本のフリースクールの出発点となった1985年の東京シューレ発足のさい、塾教師の仕事を始めたばかりの時期だった自分が見学させていただき、創設者の奥地圭子さんに頼まれて「東京シューレ通信」第一号に「見学記」を書かせていただいたことが大きいと思います。そういういきさつは、『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著、23年1月、彩流社刊)の第二章にも書いてありますが、ここでは、その「東京シューレ通信」第1号に掲載されている僕の「見学記」から一部を引用しておきます。
「ところで、僕は、『東京シューレ』の子どもたちの笑顔に接して、なぜだか、一瞬、たまらなくせつないような気持になってしまった。なぜだろう。多分この部屋の外に一歩踏み出せば、病気に満ちた「現実界」が彼らを待ち受けているという考えが、僕の頭の中で、彼らの笑顔と交錯したからだろう。後で奥地さんにそれを話すと、『しかし、心のよりどころがあれば、大分ちがう』という答えが返って来た。なるほど、『東京シューレ』は、彼らのよりどころそのものなのだ。そして、これは、奥地さん等と共に、彼ら自身が長い苦労の末に創り出した自由の砦なのだとも言えよう。むしろ問題は、未だに、親の理解などを得られず、こうした心のよりどころを見つけられないでいる子どもたちが、まだ、全国に、数えきれないほどたくさんいることだろう」
(以上、引用)
あの頃、今日のようにフリースクールが認知される日のことなど想像しにくかったし、ましてや、フリースクールの先生が活躍するベストセラー小説の登場や、その映画化など、とても想像することなどできませんでした。そうした感懐が、この小説、この映画を応援したくなる要因の一つになっていると思います。

小説『かがみの孤城』の「五月」の章には、次のような一節があります。
「世の中で決まっているルールには、全部、そうした方がいい理由がきちんとある。
朝はカーテンを開けなさい、だとか。
学校には、子どもたはみんな行かねばならない、だとか」
(以上、引用)
理不尽なことも含めて、こうした「掟」のような決まり事が、どれだけ、僕たちを不当に束縛し、苦しめていることか!
子どもだけではありません。
「いい大人になって……」などと、特に大人に向けられる風当りだって世の中には多いでしょう。
『かがみの孤城』は、決して、不登校の子どもの物語ではないだろうと思います。この世に生きているずべての人間、自分らしく、自由に生きたいと考えるすべての人間の物語だと思います。

5月26日のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1662079477260914688

ガシマシネマの5月25日のツイート
https://twitter.com/gashimacinema/status/1661553878654128129

映画公式サイトの「再開城」のお知らせ
https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/news/230526info/

映画特別上映劇場情報
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=0526kagaminokojo

アヌシー国際アニメーション映画祭正式出品のニュース(アニメアニメ)
https://animeanime.jp/article/2023/05/01/77099.html


〔HP内の「かがみの孤城」情報リンクのページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm

〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』出版情報記事〕
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52495415.html

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【23. 6.19追記】映画『かがみの孤城』特別上映は丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー、MOVIXさいたま等で、5月26日から2週間続き、6月15日終了となっています。
(23. 6.19追記)

映画公式ツイッターの6月16日のツイート
https://twitter.com/kagami_eiga/status/1669540302070116352

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【23. 7. 7追記】
映画『かがみの孤城』、は、23年6月28日にBD、DVD発売となり、デジタル配信も始まっています。また、8月5日にWOWOWで放送されることも決まったようです。
配信ストアリンク https://lnk.to/Kagami-K

配信情報ツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1676860239373807617

(23. 7. 7追記)

辻村深月さん「エヴァンゲリオンは私の青春そのもの」

辻村深月さんの小説『かがみの孤城』を論じた作品論『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』(北村正裕著、2023年1月、彩流社刊)では、アニメ『エヴァンゲリオン』を『かがみの孤城』の源流と位置づけましたが、それは、あくまでも作品の内容からそうしたもので、辻村深月さんご本人の『エヴァンゲリオン』についての発言のことは知りませんでした。ところが、23年3月出版された『Another side of 辻村深月』(辻村深月著、KADOKAWA刊)に再録された17年の「anan」記事を読んで、辻村深月さんが、『新世紀エヴァンゲリオン』を「人生を変えたアニメ」に挙げられていたということを知りました。2017年といえば、ちょうど『かがみの孤城』の単行本が出版された年ですね。単行本出版直後のそんな記事の存在、これまで知りませんでした。そして、これをきっかけに、辻村深月さんの『エヴァンゲリオン』に関する過去の発言を探してみたところ、いくつかのコメントが見つかりました。

2019年7月、ポプラ社刊『EVANGELION Millennials RADIO EVA 10th Anniversary』に掲載されている辻村深月さんのコメントは、
「エヴァがあったからできた友達、エヴァを観たから書けたもの、エヴァンゲリオンは私の青春そのものです。
その青春が今日までずっと褪せることなく続いてきたこと、エヴァには感謝しかありません。
ありがとう‼」
というもので、かなりのエヴァファンらしいということがうかがえます。

「ニュータイプ」2021年6月号『シン・エヴァンゲリオン劇場版』特集の付録ポスター裏面に寄せられた辻村深月さんのコメントも、エヴァ愛に満ちたもので、
「高校生のころ、EVAが好きすぎて、「NERV」の刻印が入ったグッズのバインダーを買い、当時書いていた小説も、学校のテストも、まとめて挟んでずっと使っていた。
初めて「EVA」に出会った高校生の私も、かつて14歳だった私も、今大人になった私も、みんないっしょに見届けました。「エヴァ」としか言いようがなかった、あの日々のあの情熱を、現象を、今にいたるまで全身で浴びて生きることができたことは、私の誇り。
監督、シンジくん、ミサトさん、みんな。
本当にありがとう!」
と記されています。

『かがみの孤城』執筆前の2012年10月「WEB本の雑誌」インタビュー記事にも『新世紀エヴァンゲリオン』についての発言がありますが、そこでは、「オタクの境界線を取り払ったエヴァンゲリオンの登場はものすごい事件だった」などというコメントがあるものの、比較的クールなトーンなのに対して、『かがみの孤城』執筆後のコメントは、上記の通り、エヴァ愛に満ちたものになっているように感じます。もちろん、『EVANGELION Millennials RADIO EVA 10th Anniversary』や「ニュータイプ」の記事は『エヴァ』の公式企画へのコメントだということもあるだろうとは思いますが、辻村深月さんのがかなりのエヴァファンだということは間違いないようですね。

今回、見つけた辻村深月さんの『エヴァンゲリオン』に関する発言の時系列を整理してみると次のようになります。

2012年10月、「WEB本の雑誌」インタビュー
「オタクの境界線を取り払ったエヴァンゲリオンの登場はものすごい事件だった」

2012年11月、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』公開

2013~14年、「かがみの孤城」連載

2017年5月、連載版から大改作された『かがみの孤城』単行本出版

2017年、「anan」12月6日号で『新世紀エヴァンゲリオン』を「人生を変えたアニメ5選」のうちのひとつに。
「私と同世代で影響を受けていない人はほぼいないはず」

2018年、『かがみの孤城』本屋大賞受賞

2019年、ポプラ社刊「EVANGELION Millennials RADIO EVA 10th Anniversary」にコメント
「エヴァがあったからできた友達、エヴァを観たから書けたもの、エヴァンゲリオンは私の青春そのものです」
「エヴァには感謝しかありません」

2021年3月、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開

2021年、「ニュータイプ」6月号付録ポスター裏面にコメント
「『エヴァ』としか言いようがなかった、あの日々のあの情熱を、現象を、今にいたるまで全身で浴びて生きることができたことは、私の誇り」

2022年12月、『かがみの孤城』アニメ映画公開

2023年3月、『Another side of 辻村深月』に2017年「anan」記事再録


〔ブログ内の関連記事〕

『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』刊行(23.1.4)
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52495415.html

『かがみの孤城』単行本、文庫、キミノベル版の違い(22.11.8)
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52493999.html

「エヴァンゲリオン」新劇場版完結編公開機に過去の映画も順番に再鑑賞(21.3.15)
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52478019.html


〔HP内の関連ページ〕

「エヴァンゲリオン」基礎知識
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/eva-g.htm

「かがみの孤城」情報リンク
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm


〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔関連ツイート〕
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1641999659605581825


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『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』と『Another side of 辻村深月』


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『EVANGELION Millennials RADIO EVA 10th Anniversary』に掲載された辻村深月さんのメッセージ

アニメ映画『かがみの孤城』公開、特典カード配布も

アニメ映画『かがみの孤城』(辻村深月原作、原恵一監督、丸尾みほ脚本)、本日、12月23日公開。初日の上映見てきました。
600ページを超える大作小説を約2時間の映画にまとめるのですから、原作の要素をかなり圧縮しないといけないのは当然ですが、うまく2時間の映画にまとめてあるという印象でした。
例えば、スバルの家庭の事情は、映画ではほとんど描かれておらず、原作小説でスバルの台詞にあったスバルの兄の存在などは、映画には一切出てきませんでしたが、このスバルの兄をめぐる原作での描写は、4月24日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52488812.html
に書いた通り、そもそも必ずしも成功しているとは言えないような部分だと思うので、こういうところの削除は、むしろ、鑑賞しやすさにつながっているように思いました。
城のビジュアルが登場したとき、最初に気になったのは、大時計への階段がないことでした。
この階段は、もともと雑誌「asta*」連載版にはなく、改作された17年単行本で始めて登場したものであるということは、来月刊行予定の『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著、彩流社、23年1月刊行予定)の第一章に書いてある通り(すでに校正も終了しています)ですが、その階段が、映画の城にはないので、クライマックスでこころが大時計を目指すシーンをどう描くのだろうと思ってみていたのですが、そこのところは、今回のアニメ映画では、ひとつの見せ場になっていたように思います。また、×マークの原作にはなかった役割にも注目です。
そのほか、今回、城に、「トロイメライ」(シューマン作曲)が流れる大きなオルゴールがありますが、ラスト近くで、幼少のリオンがミオのドールハウスの中に小さなオルゴールをいれるシーンがあり、それが城にあるオルゴールの元になっていることが示唆されると同時に、リオンが城の正体に気づく要因のひとつになっていたことも示されていて、ここのところは、映画独自の要素になっていました(幼いリオンの声は矢島晶子さん)。
一方、原作にあったミオとアキの特別な関係が映画には出てこないのが少し残念にも思いましたが、やはり、2時間の映画にまとめるとなると何かは削除せざるをえませんね。
原作小説(17年単行本)では、ラストの前にリオンの転校シーンがありますが、今回の映画では、17年版原作小説のラストとリオンの転校シーンの順番が逆になっていて、17年版小説の「奇跡のラスト」がラストではなく、ひとつ前に繰り上がっていますが、これは、音楽の使い方や、エンドロールとのつながりなどと関係があるかもしれません。「奇跡のラスト」に値するのは、17年版小説のラストであって、リオンの転校は、それだけでは「奇跡」の名には値しないでしょうが、エンドロールとのつながりを考えると、今回のような順番が選択された理由もわからないわけではありません。映画では、ラストのひとつ前になってしまいましたが、「心の教室」のシーンこそが「奇跡のラスト」だと思います。

声優陣では、テレビアニメ「忍たま乱太郎」、「名探偵コナン」で主役を務める高山みなみさん演じるマサムネは、期待通り、落ち着いたマサムネでした。そして、期待以上だったのが、主役、安西こころ役の當真あみさん。大きな声や派手な抑揚などが使えない難しい役だと思いますが、しっかりと主役の存在感を出せていたように感じました。

原作小説のファンにとっては是非見たい映画でしたが、原作未読の方にとっても魅力的な映画になっている思います。

原作小説について論じる作品論『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著、彩流社、23年1月刊行予定)は、映画鑑賞後かまたは原作小説読了後にお読みください。

〔北村正裕HP内の「かがみの孤城」関連リンクページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm

〔彩流社の『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』情報ページ〕
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10025211.html

〔『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』出版情報ブログ記事〕
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52493986.html

〔北村正裕ツイッター〕
https://twitter.com/masahirokitamra

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【追記】入場者プレゼントとして配布されている封筒にはいっているのは、登場人物たちの「その後」などを描くイラストが描かれた2枚のポストカードのセット。
封筒には「必ず〈鑑賞後〉に開封すること」と「中身をSNSに投稿しないこと」という2つの「お願い」が書かれていますが、映画の公式ツイッターの情報
https://twitter.com/kagami_eiga/status/1605503343211814912
によるとこの特典のカードのセットは3種類あるようです(カードは合計6種類)。
観劇回数を制限しなけい場合の3種類が揃うまでの観劇回数の平均値(期待値)を計算してみたら5.5回。そして、5回の観劇で3種類が揃う確率は50/81(61.7%)。計算、合ってるかな?

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〔映画特典情報ツイート〕
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1606292233291849730

【23. 2. 1追記】
映画入場特典イラストカード、1月20日に配布された第2弾と1月27日に配布された第3弾のカードに記された「孤城」の文字を鏡に写すと、第2弾カードでは「友達」、第3弾では「宝物」という文字に!
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1620769149965443073

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1月20日から、第1弾カードの画像が「スペシャル映像」として、本編後に上映されていて、そのカードのうちの1枚、アキとミオの特別な関係を示す絵も上映されています。BGMは、シューマン作曲「トロイメライ」。
(23. 2. 1追記)

【23. 2.17追記】
本日、映画興行収入10億円突破の発表がありました。
https://twitter.com/kagami_eiga/status/1626451374119522305

23日からの入場者プレゼント(入場特典)第4弾配布が、すでに13日に発表されています。
https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/news/230213special/
(23. 2.17追記)

【23. 2.23追記】
2月23日より公開3カ月目に突入、入場特典プレゼント第4弾のイラストカード配布開始。両面イラストのうち片面のQRコードを読み取ると第1弾カード〈その後の風景〉の画像が保存できる仕組みに!

情報ツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1628654213076242432
(23. 2.23追記)

【23. 3.25追記】
3月30日に丸の内ピカデリーでフィナーレイベント(閉城記念舞台挨拶)開催との発表。チケット発売中。
https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/news/230330event/
(23. 3.25追記)

【23. 4. 2追記】
3月30日、丸の内ピカデリーで閉城の日フィナーレイベントが行われ、主役声優の當真あみさんと原恵一監督の舞台挨拶がありました。

関連ツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1641429285994102784

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一部の映画館では、まだ、上映続いていますが、フィナーレイベントの日で上映終了となった映画館が多いようです。
(23. 4. 2追記)

【23. 4. 7追記】
昨日(4月6日)、映画のブルーレイディスクとDVDが6月28日に発売されることが発表されました。また、4月28日からU-NEXTで先行配信されることも発表されました。

BD、DVD発売情報
https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/bd-dvd/

U-NEXT先行配信情報
https://www.unext.co.jp/ja/press-room/kagaminokojo-announce-2023-04-06

ツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1643788292239024129

(23. 4. 7追記)

『かがみの孤城』アニメ映画化宣伝パンフ入手/あらすじ・声優キャスト情報等

アニメ映画『かがみの孤城』(辻村深月作、原恵一監督)の公開予定日は22年12月23日。

映画公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/

声優キャストのうち、なかなか発表されなかったオオカミさま役の声優が「芦田愛菜」であることが発表され、その名も記載された宣伝パンフレット(チラシ)を映画館でもらってきました。

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すでに発表されているように、声優陣には、テレビアニメ『忍たま乱太郎』、『名探偵コナン』で主役の声を担当している高山みなみさんなど、大物声優の名前もあります。宣伝パンフには役名が書かれていませんが、公式サイトでは、高山みなみさんはマサムネの声を担当するとのことです。
公式サイトと同じように、あらすじ、内容紹介として、
「学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに『オオカミさま』と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、『城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう』と告げる」
「全ての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける―」
という紹介が掲載されています。
また、宣伝パンフ(チラシ)には、
「鏡の世界に招かれた7人。すべての謎が明かされたとき、想像を超える奇跡に涙があふれ出す—」
というキャッチコピーも、おもて面の最後行に載っています。

『かがみの孤城』の原作は、辻村深月さんの小説で、2017年に単行本が出版された後、22年にはポプラ文庫版、23年には児童向けのキミノベル版も出版されていますが、17年の単行本の物語は、2013~14年に雑誌「asta*」に連載され、結末までたどり着くことなく連載終了となった『かがみの孤城』の物語を改作したもので、17年版の感動的な結末は、当初の連載版執筆時には想定されていなかったものであり、連載版の内容は、後の17年版の結末とは矛盾さえするものでした。『かがみの孤城』は、その「asta*」連載版からの大改作の努力こそ高く評価されるべきものであると思いますが、それについては、来月、12月に彩流社から出版される予定の作品論『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』の第1章で詳しく解説しますので、小説を読み終えた方で興味お感じの方には、是非、お読みいただきたいと思います。
小説未読で映画を先にご覧になるという方の場合は、『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』をお読みになるのは、映画を見てからにしてください。ネタバレにご注意ください。

〔北村正裕HP内の「かがみの孤城」関連リンクページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm

〔彩流社の『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』情報ページ〕
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10025211.html

〔『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』出版情報ブログ記事〕
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52493986.html

〔北村正裕ツイッター〕
https://twitter.com/masahirokitamra


エヴァンゲリオン零号機暴走とリツコの「まさか…いえ…そんなはずはないわ」

TOKYO MXで再放送されているアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」
https://s.mxtv.jp/anime/evangelion/
次回、11月1日の放送予定は、第伍話「レイ、心のむこうに」は、「新世紀エヴァンゲリオン」の謎解きの面白さを見せてくれる放送回。
零号機暴走の原因を考えていた赤木リツコが、突然、「まさか」「いえ…そんなはずはないわ」と呟くシーンはとても印象的で、この台詞の意味を読み解くことは「新世紀エヴァンゲリオン」の謎解きの大きなテーマのひとつだといってもよいでしょう。もちろん、その謎は、この第伍話の内容だけを見ていても解けないものであり、ずっと先の第弐拾参話まで見ていかないと判然としない大きな問題だと思います。それどころか、1996年3月のテレビシリーズの放送が最終話を迎え、さらに、1997年7月に映画「THE END OF EVANGELION(Air/まごころを、君に)」が公開されてからも、なお、しばらくは、この問題を解明するような説はなかなか登場せず、2000年に出版された大滝啓裕さんによる「エヴァンゲリオンの夢」でさえ、「どうにでも受け取れる発言なので考慮する必要はない」と書かれているという状況であり、「新世紀エヴァンゲリオン」の謎など、解明する価値のないものだいうような考えが絶望的なほど広がっていってしまっていたと思います(今でもそのように考えている人が多いかもしれません)。この問題の解明は、2001年に出版した「エヴァンゲリオン解読」によって初めてなされたものです(この本は、2010年に「完本 エヴァンゲリオン解読」の書名で文庫化されています)。
大滝さんの「エヴァンゲリオンの夢」では、リツコが零号機のコアの魂の秘密を知っているということを前提としているため、そのことが解釈の限界になってしまっているということを「エヴァンゲリオン解読」では強調しています。そして、リツコが零号機に執着しない理由について、「エヴァンゲリオンの夢」とは全く違った説を展開していますが、リツコが零号機のコアの秘密に気づいていく過程を見ていくことは、「新世紀エヴァンゲリオン」の謎解きのひとつのキーポイントになっているといってもよいと思います。そして、リツコにとって零号機のコアの秘密が決定的になった第弐拾参話での「このことは極秘とします」「本来魂のないエヴァには、人の魂が宿らせてある」という台詞の意味はとても重大だと思います。エヴァンゲリオンの謎解きを諦めてしまった多くのファンの方々にも、もう一度、「新世紀エヴァンゲリオン」を見返して、細部にいたるまで精密に作られている作品を味わっていただきたいものですし、もし、「エヴァンゲリオン解読」がそのためのきっかけになるようでしたらとても有難いことです。
2010年の文庫版「完本 エヴァンゲリオン解読」の出版を機に読んでいただいたエヴァファンの方も多いようで、例えば、「徒然章」というブログの2010年5月の「久々にエヴァ」という記事
https://ameblo.jp/hyt0812-blog/entry-10533113770.html
には、「これまですっきりしなかったエヴァの疑問が丁寧に解説されているではないか。寝るのも惜しんで読みふけってしまった。ネタバレ含むが、一番の発見はエヴァ零号機のコアに入っている魂の話」などと書かれていて、興味持っていただけたようで著者としてはよかったと思います。
また、「hi-sai BLOG」というブログの2011年1月の「今更だけど、エヴァンゲリオン解読!」という記事
https://hi-sai.blog.ss-blog.jp/2011-01-01
には、「偶然本書を立ち読みした時、“セリフの裏側にある背景を読み解く”“一瞬挿入される映像の意味をひも解く”という、自力では到底解明できないためあきらめていた謎解きに触れ、忘れていた興味が一気に復活したのでした」と書かれていて、やはり、よかったと思います。
「エヴァンゲリオン解読」の初版本は2001年の出版でしたが、出版当初は、新劇場版の制作よりも前であり、「エヴァ」が過去のものというように思われていた時期であったこともあってか、必ずしも本が売れたというわけではありませんでした。出版から1年あまりが経過した2003年ころからは、例えば、Amazonの商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4380012158/
に、何人もの読者の方がカスタマーレビューを書いてくださっていますが、情報がエヴァファンの方々に届くのに一定の時価がかかったと思いますし、もちろん、まだまだ、「エヴァンゲリオン解読」のことを知っているエヴァファンは、エヴァファンのほんの一部ですので、この本のことを知ることができたエヴァファンは幸運な方だろうと思います。
金澤真一さんの「ランラン日記王」というブログに「エヴァンゲリオンに関するあらゆる言説の基本となると言っても良いほどの完璧な出来栄え」という有難い紹介記事
http://blog.livedoor.jp/chinsandx/archives/28561610.html
を書いてくださっていますが、この記事は2005年7月の記事なので、初版出版から少し時間が経っての記事ですね。この本を発見して、エヴァンゲリオンの研究解説本のおすすめ本として紹介記事を書いていただいた方々に感謝です。本を見つけて情報発信してくれた読者の方々に「エヴァンゲリオン解読」は支えられています。
「新世紀エヴァンゲリオン」に対して、そのパラレルワールドを描くように始まり、2022年の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で完結した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ4部作の世界では、「新世紀エヴァンゲリオン」の世界と違って、エヴァンゲリオンに人の魂が宿っているということはなく、「新世紀エヴァンゲリオン」の世界のような制約からは自由になっていますが、「新世紀エヴァンゲリオン」の場合は、エヴァの魂とパイロットとのシンクロというパイロットにとっての難題が作品に深みを与えていたと思います。そして、第伍話は、そんな「新世紀エヴァンゲリオン」の謎解きの面白さを感じさせてくれる重要なエピソードになっていると思います。
今回の「新世紀エヴァンゲリオン」再放送が、また新しいファンがこのアニメの魅力に気づくきっかけになればよいと思います。ひとつひとつのセリフの中に潜む「なぜ」が、面白さを広げてくれるはずです。

〔HP内の「エヴァンゲリオン」コーナー〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/eva.htm

〔北村正裕ホームページ紹介〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕ツイッター〕
https://twitter.com/masahirokitamra


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【追記】現在準備中の新しい本の中で「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を中心とした「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ4部作について論じます。
「新世紀エヴァンゲリオン」についての作品論である「エヴァンゲリオン解読」について、例えば、碧海かせなさんの2011年7月のツイート
https://twitter.com/kasena11451/status/95270237519364097
には「是非新劇の方も執筆して欲しいものだ」と書かれていますが、ご期待に応えられればさいわいです。

【22.11.14追記】来月、22年12月に、彩流社から『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕)が出版されます。この本は、今年1月に電子出版した『夢の中の第3村』の内容を再構成し、加筆、修正を加えたもので、その第4章「虚構の中の想像主―エヴァンゲリオンと円環の物語」で、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめとする『エヴァンゲリオン』新劇場版シリーズについて論じます。ただし、この本の第1~第3章は、小説『かがみの孤城』読了の方と映画『かがみの孤城』鑑賞済みの方を対象としたものなので、そうでない方は、第1~第3章はお読みにならないよう、ネタバレにご注意ください。

情報記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52493986.html

(22.11. 4追記)

「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズ、TOKYO MXで再放送

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズ全26話が、10月4日から、毎週火曜日の19:00~19:30に、TOKYO MXで再放送されるようです。

TOKYO MXのウェブページ
https://s.mxtv.jp/anime/evangelion/
に情報があります。

アニメ「エヴァンゲリオン」の二つのシリーズのうち、昨年の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で完結した「新劇場版」シリーズ4部作のほうを先に見て、「新世紀エヴァンゲリオン」を未視聴という人には視聴のチャンスだと思います(DVDも発売され、配信もされていますが)。

「新世紀エヴァンゲリオン」のTVシリーズで描かれなかった結末を描く映画、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」がTVシリーズの放送に続いて放送されるのかどうかは、まだ、わかりませんが、もし、放送されなかったら、それは配信で見るというのもよいと思います。
現在、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」は、
NETFLIX
https://www.netflix.com/jp/title/60024788
Amazonプライムビデオ
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07VMZ8MP6/
等で配信されています。
半年間の放送の後にご覧になるとよいと思います。
(「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の放送もあるのかもしれません)

一方、「新劇場版」4部作のほうは、Amazonプライムビデオで、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08QL3S78W
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08QKWWBBL
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08QL2LDJZ
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」
https://www.amazon.co.jp/dp/B098T51T7X
以上、4部作のすべてがサブスク配信されています。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでは、「新世紀エヴァンゲリオン」の世界のパラレルワールドが描かれるので、「新世紀エヴァンゲリオン」と「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の物語をごちゃまぜにしないようにご注意ください。

「エヴァンゲリオン」シリーズについては、昨年の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開直後の21年3月15日のブログ記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52478019.html
で、見る順番などの情報を記してあります。

「新世紀エヴァンゲリオン」については、研究解説・解釈本「エヴァンゲリオン解読」(北村正裕著、2001年単行本発行、2010年文庫版発行)も、よろしかったら、是非、どうぞ!

「エヴァンゲリオン解読」の文庫版、「完本 エヴァンゲリオン解読」の2015年重版情報が、15年8月のブログ記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52375383.html
にあります。

〔HP内の「エヴァンゲリオン」コーナー〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/eva.htm

〔北村正裕ホームページ紹介〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕ツイッター〕
https://twitter.com/masahirokitamra

【22.10. 1追記】10月4日スタートの「新世紀エヴァンゲリオン」テレビシリーズ再放送、TOKYO MXの公式ページ
https://s.mxtv.jp/bangumi/program.html?date=20221004&ch=1&hm=1900
を見ると、「エムキャス対応番組」という表示があるので、TOKOYO MXの電波を受信できない地域の人の場合も、エムキャス
https://mcas.jp/
で視聴できるようです。

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