北村正裕BLOG

【北村正裕のナンセンスダイアリー】童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 執筆情報用ホームページ(童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋) http://masahirokitamura.my.coocan.jp/ と、音楽情報用HP(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 ツイッターアカウントは「@masahirokitamra」です。

パリ・オペラ座

パリ・オペラ座、新演出「ファウスト」の舞台写真の情報

先日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52360053.html
で、パリ・オペラ座でのグノーの「ファウスト」の公演を見てきたことを書きましたが、
"Diapason"の3月6日の記事
http://www.diapasonmag.fr/actualites/critiques/opera-de-paris-faust-sombre-dans-l-ennui
に、先日のパリ・オペラ座のヴェスペリーニ(Vesperini)新演出「ファウスト」の舞台写真がいくつか掲載されています。

掲載されている写真の場面は、
0 ワルプルギスの夜の場でメフィストと魔女たちに囲まれるファウスト(第5幕前半)
1 街の広場で折られた剣を逆さに持って十字架を作りメフィストを退けようとするヴァレンティン(第2幕)
2 街の広場でマルガレーテの分身たちが現れて踊るシーン(第2幕)
3 去ってしまったファウストを想って沈み込むマルガレーテ(第4幕序盤)
4 ワルプルギスの夜の場で魔女たちに囲まれるファウスト(第5幕前半)
5 牢の中で倒れているマルガレーテを助け出そうとやってくるファウスト(第5幕後半)
6 黄昏色の背景の中に消えていくマルガレーテと冒頭の書斎でのファウストの回りにマルガレーテの分身たちが寄り添っている姿が現れるラストシーン(第5幕ラスト)
7 メフィストフェレスの登場シーン(第1幕)
8 メフィストの「金の子牛の歌」のシーン(第2幕)
9 街の広場のバーのカウンター前に集う群集(第2幕)

例えば、「6 (第5幕ラスト)」の写真のページのURLは
http://www.diapasonmag.fr/actualites/critiques/opera-de-paris-faust-sombre-dans-l-ennui/(offset)/6#content-anchor
です。

これらの写真は、新演出初日(3日)の舞台か、新演出2日めにあたる3月5日の舞台またはリハーサルで撮影されたものと思われます。

このほか、パリ・オペラ座公式facebookページ
https://www.facebook.com/operadeparis
でも、いくつかの舞台写真が公開されています。
また、パリ・オペラ座ホームページの中の「ファウスト(2014-2015)」のページ
http://www.operadeparis.fr/saison-2014-2015/opera/faust-gounod?genre=1
には、現在、ラストシーンの画像が使われているようですが、これは、実際の舞台と比べて左右が逆になっているので、リハーサル段階での写真ではないかと思います。

僕が見たのは新演出3日めにあたる3月9日の公演で、その観劇レポートは、HPの中のページ
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/faust-paris2015.htm
に掲載しています。


【追記】2016年2月11日移転後のホームページ新URLは
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/
15年3月パリオペラ座観劇レポートのページの新URLは
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/faust-paris2015.htmhttp://masahirokitamura.my.coocan.jp/faust-paris2015.htm
です。

パリ・オペラ座でグノーの「ファウスト」観劇

パリ・オペラ座(バスティーユ)で3月9日夜にミシェル・プラッソンの指揮により上演されたグノー作曲のオペラ「ファウスト」の公演を見てきました。

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パリ・オペラ座・バスティーユ(クリックで拡大できます)

本日、帰国したばかりなので、観劇レポートは、後日、ホームページの観劇レポートのページ
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/faust-paris2015.htm
に掲載することにして、今日のところは、観劇前日と当日朝のパリ散策について記しておきます。

パリ到着は7日夕刻。パリ・リヨン駅にあるホテルに宿泊し、8日は、徒歩で パリ・カルチェラタン(ラテン区)を散策。この地区は、プッチーニ作曲のオペラ「ラ・ボエーム」第2幕の舞台となった地域。

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3月8日、パリ・カルチェラタンで、デジタルカメラで自分撮り(クリックで拡大できます)

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その名も「カルチェラタン」というカフェをバックにタブレット端末で自分撮り(クリックで拡大できます)

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パリ・リヨンからバスティーユを通り、アンリ4世通りを通ってカルチェラタンへ行く途中セーヌ川を渡る橋の上から見えるノートルダム寺院(クリックで拡大できます)

9日朝には、地下鉄を使って、 サン・トゥシュタッシュ教会の外観を見て来ました。

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3月9日、朝、サントゥスタッシュ教会をバックにタブレット端末で自分撮り(クリックで拡大できます)

この教会は、グノーが、まだ無名だったころに合唱隊の隊長をしていたという教会。グノーが隊長だったときに、後の大画家、ピエール・オーギュスト・ルノワール少年が入団し、グノーの指導を受けたということです。映画監督のジャン・ルノワールの著書『わが父 ルノワール』(粟津則雄訳、みすず書房)に、画家ルノワールから聞いた話としてこのことが書かれています。この本には、「彼(グノー)はルノワールが大歌手になることに何の疑いももたなかった」と、ある一方、(ルノワールは)「人前に出るのが嫌いだった」とも書かれています。こういうことの紹介は、旅行用のガイドブックでは見当たりません。

ホテルに戻って休憩後、夜、いよいよ、プラッソン指揮によるパリ・オペラ座(バスティーユ)でのグノー作曲「ファウスト」の公演を見に、ホテルから徒歩10分程度の劇場へ。
上記の通り、この公演の観劇レポートは、後日、ホームページの観劇レポートのページ
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/faust-paris2015.htm
に掲載する予定です。

【追記】2016年2月11日移転後のホームページ新URLは
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/
15年3月パリオペラ座観劇レポートのページの新URLは
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/faust-paris2015.htm
です。


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公演当日、会場で配布されたキャスト表。予告通りですが、改めて、すごいキャスト!(クリックで拡大できます)

パリ国立オペラ、セラーズ演出「トリスタンとイゾルデ」東京公演

先日、7月31日、東京・渋谷のオーチャドホールで、パリ国立オペラ(パリオペラ座)初来日公演最終日の「トリスタンとイゾルデ」(セラーズ演出、ヴィオラ映像、インガルス照明、ビシュコフ指揮)の公演を見てきました。
この公演は、映像を使った斬新な演出ということで話題になっていて、その映像については、すでに、紹介記事がネット上にもでているようなので、ここでは、あえて、それ以外の部分で注目に値すると感じた点を中心に、いくつか、気づいたことを書いておきます。
まず、演出で、一番、注目に値すると感じたのは、第1幕のラストで、トリスタンが、「欺まんに満ちた栄光よ!」と歌う場面で、客席がうっすらと明るくなり、幕切れとともに、その明かりが、舞台の明かりとともに消えるという演出です。ここでは、一瞬、客席そのものが、舞台の一部となり、「欺まんに満ちた栄光よ!」というトリスタンの台詞が観客に向けられるという、いわば、挑戦的な演出になっていました。映像が目立ちすぎて、こういう演出があまり注目されていないもしれませんが、僕は、この演出を、映像以上に挑戦的な演出だと感じました。
次に、第2幕でブランゲーネが歌う警告の歌ですが、通常、舞台裏や物陰で歌われるこの歌を、今回、ブランゲーネ役のグバノヴァは、オーチャードホールの客席側の左の壁の上方にあるバルコニーでこれを歌っていました。このため、この美しい歌が、客席全体に響き渡り、音響の面でとてもよい効果を上げていたと思います。歌手のグバノヴァも、気品のある美しい声で、今回の歌手陣の中で、一番よい出来だったのではないかと思います。そして、この場面、舞台背景には、森の木々の上に輝く月が映し出されていましたが、舞台の上では、照明が暗くなり、横たわるトリスタンとイゾルデの左手から、ふたりの男(マルケ王とメロートか)が近づいてきて、ふたりをのぞき込むという演出になっているのですが、これは、ブランゲーネの心の中の世界なのかもしれません。オーチャードホールの客席上方のバルコニーのような造形物は、これまで、単なる飾りだと思っていたのですが、こんな使い方があったとは!パリのバスッティーユ劇場で上演するときには、どのようにしているのでしょうか?僕は、パリ・ガルニエ宮(旧オペラ座)では、バレエ公演を見たことがありますが、新オペラ座(バスティーユ劇場)での観劇経験がないので、バスティーユ劇場の客席部分の構造がわかりませんが、もしかしたら、オーチャードホールの方が、本拠地よりも、今回の演出に向いていたのではないでしょうか?その他、水夫や舵取りが2階席で歌ったり、管楽器の一部が2階席や3階席で演奏して、立体音を出していましたが、これらは、特に驚くような仕掛けではないでしょう。かつて、東京文化会館でティーレマンが「ローエングリン」を指揮したときには、第3幕での国王出陣の音楽のときに、金管楽器が、4階席で演奏していましたが、こうした客席での演奏は、珍しくはないようです。
音楽面では、ブランゲーネ役のグバノヴァがよかったということは、今、書いた通りですが、それに対して、トリスタン役のフォービスは、声量不足が否めず、余裕のない歌唱になってしまって、音楽の味を充分に出し切れていなかったと感じました。イゾルデ役のウルマーナは、特に悪いところはないと思いましたが、ラストの「愛の死」では、充分に音楽の味を出し切れていなかったと感じました。しかし、その原因は、ウルマーナの歌唱ではなく、ビシュコフの指揮にあるように感じました。というのは、この「愛の死」の場面で、ビシュコフのテンポが速くなり、また、オーケストラの音量をかなり上げてしまったのです。これでは、歌手がじっくりと歌おうとしても、無理ではないかと感じました。というわけで、ここは、昨年のバレンボイム指揮による公演でのマイヤーの歌唱などには及ばなかったというのが、僕の感想です。

なお、東京公演より先に行われた兵庫公演の感想記事が、
「無弦庵」というブログの
http://mu-gen-an.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_5152.html
や、
「オペラの夜」というブログの
http://blog.goo.ne.jp/operanoyoru/e/97b4344f36afce263b263c05dcd344bf
にあります。

パリ・オペラ座/ヌレエフ版「白鳥の湖」DVD

2005年12月20日にパリ、バスティーユオペラ劇場で、オデット=ルテステュ、王子=マルティネズというキャストでライブ収録されたヌレエフ版「白鳥の湖」の舞台映像のリージョンフリーのDVDが、先月、英国Opus Arteより発売され、今月からは、日本でも、アイヴィ(ナクソスレーベルの輸入代理店)により輸入・販売されています。輸入品なので、価格は、店によって違うし、変動もすると思いますが、僕は、昨日、秋葉原の石丸電気のソフト3の店頭で、税込4280円で購入しました。字幕はフランス語ですが、メニュー画面のsubtitle項目の操作で、字幕の一部については英訳も表示できるようになっています。この、アイヴィが輸入・販売しているものには、紙一枚の「日本語解説書」なるものも添付されていますが、これには、重大な間違いがあるので、注意が必要です。もっとも重大な一点に絞って、ここで指摘させていただきます。
「日本語解説書」では、第2幕冒頭部分の解説として、「家庭教師から弓を渡された王子は、狩に出かける」とありますが、これは、パリのヌレエフ版の設定とは決定的に違っています。1895年のプティパ・イワノフ版をはじめとして、今日のほとんどの「白鳥の湖」では、たしかに、王子は森に狩に出かけるのですが、パリのヌレエフ版(初演1984年)では、森の湖やオデットたちは、すべて、王子の幻想であるという設定になっていて、それが、この演出の最大の特徴になっているのです。実際、この演出では、第1幕から第2幕への舞台転換のさい、通常の演出と違って、王子は、城から走り出したりせず、城の中で弓を持って横たわると、突然、背後の壁が、扉が開くように消失して、そこに、忽然と、絵画のような湖の風景が現れるという演出になっています。僕は、1990年5月4日にパリ・オペラ座(ガルニエ宮)で、オデット=プラテール、王子=ジュドというキャストでの舞台を見ており、その舞台と、その時に入手したプログラムをもとにした、この演出についての解説、批評、ウィーン版との比較などは、著書「オデット姫のジークフリート王子のほんとうの物語」(1990年、私家版)の中に書きましたので、詳しいことは、そちらを参照していただければさいわいですが(入手方法については、HPをご参照ください)、オデットが王子の夢想の産物であることは、椅子にすわってまどろむ王子の背後にオデットが登場するプロローグですでに示唆されており、プログラムには、第2幕のストーリーの冒頭で「思索に没頭するする王子は、頭に小さな冠を載せた、純白の、一羽の白鳥の娘が現れるのを見る」とあります。ついでに言えば、現れたのは「白鳥の娘」(une femme-cygne)であって、夜になって人間の姿になるという記述もなく、実際、第2幕でのオデットのマイムでも、「悪魔によって白鳥にされてしまった」「この湖は、私の母の涙でできた」という表現はあっても、夜の間だけ人間に戻るというこを示す動作らしきものは見あたりません。今回のDVDの映像のプロローグ部分で出てくる字幕では、フランス語、英語ともに「夢の中で、王子は、猛禽に脅かされた娘を見る」という正しい内容になっており、こちらは問題ありませんが、アイヴィが添付した「日本語解説書」は上記の通り、間違っています。なお、同解説書には、「作品データ」として、「原作=ムゼーウスの童話『奪われたヴェール』」とありますが、これは「「白鳥の湖」のストーリーの元になった作品のひとつといわれているもので、この作品のあらすじなどは、上記「オデット姫のジークフリート王子のほんとうの物語」の97?98ページに書いてあります。また、国書刊行会から2003年に発行された鈴木滿訳「リューベツァールの物語?ドイツ人の民話」に全訳が収録されています。
なお、このプロダクションは、昨年4月のパリ・オペラ座日本公演で、東京文化会館で披露されており、ご覧になった方が多いと思いますが、僕も、4月23日の、オデット=ルテステュ、王子=ルリッシュというキャストによる公演を見ました。そのさいに販売されたNBSによる日本語プログラムの内容は、おおむね妥当なものだと思います。
ところで、このプロダクションには、チャイコフスキーの音楽が表現する破滅の美、そして、第2幕のマイム、また、原曲27番の美しい「白鳥たちの踊り」など、現在のマリインスキー・バレエや新国立劇場では削除されてしまっているプティパ・イワノフ版「白鳥の湖」の本来の美しさの重要な要素が、しっかりととらえられており、僕は、貴重な映像だと思いますし、待望のDVDだと言ってよいと思います。

今回のDVDの情報は、Opus Arteのサイトの
http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=182
に掲載されていますが、
「Yuki's Web Page」
http://eucharis.main.jp/
に、発売前から、ゆうさんが、情報記事
http://eucharis.main.jp/past/2006/12/10-195906.php
をお書きになっています。近々、レビューも掲載されるのではないでしょうか。
また「Pour passer le temps」というブログの
http://blogs.yahoo.co.jp/pourpasseletemps/44830899.html
には、早くも、感想記事が出ています。

〔HP内のバレエ・オペラコーナー〕
http://homepage3.nifty.com/masahirokitamura/swanlake.htm
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