北村正裕BLOG

【北村正裕のナンセンスダイアリー】童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 執筆情報用ホームページ(童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋) http://masahirokitamura.my.coocan.jp/ と、音楽情報用HP(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 X(旧ツイッター)アカウントは「@masahirokitamra」です。

花やしき少女歌劇団

花やしき少女歌劇団活動終了

このブログでの度々関連記事を書いてきた花やしき少女歌劇団が活動終了だそうです。
浅草花やしきの公式サイトに、7月1日に「花やしき少女歌劇団 運営終了」のお知らせが掲載されました。
https://www.hanayashiki.net/archives/12297

花やしき少女歌劇団のステージを初めて見たのは2016年10月23日、園内の花やしき座でのステージでした。その後、その花やしき座でのショーのほか、解体されたBeeタワーの跡地に設置された「特設ステージ」でのショーも何回か見ました。最後に見たのは、2020年1月12日。Beeタワーの跡地に建設された花劇場(かげきじょう)の脇に設置されたステージでのショーでした。
その後、コロナ禍に見舞われて活動停止の状態でしたが、この度、「運営を再開しないことに決定いたしました」と、発表されました。

花やしき少女歌劇団の活動の場である遊園地、浅草花やしきを初めて訪れたのは、2016年9月30日でした。
2016年10月1日のブログ記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52402872.html
にも書いたことですが、Beeタワーの解体工事が始まるということだったので、解体される前に見ておきたいというのが大きな動機でした。
花やしき少女歌劇団については、2015年10月に18歳で亡くなるまで病気と闘いながらメンバーとして歌い続けた木村唯さんの2014年夏のステージの動画を見て、「8月のメリーランド」(織音作詞、蓮沼健介作曲)を歌う唯さんとダンスを披露するメンバーのパフォーマンス映像に感動したことで興味を持ちました。その木村唯さんのステージの動画を初めて見たときには、すでに唯さんは亡くなっていたので、唯さんの生のステージを見ることはできませんでしたが、2014年夏の動画に唯さんとともに映っている仲間たちや後輩たちのステージを見ることができたのは収穫でした。
花やしき少女歌劇団に興味を持ったことで、浅草を訪れる機会も多くなり、浅草の風景も楽しませていただきました。コロナ禍に見舞われていあらは、浅草にも行っていませんが、また、いつか、訪れる機会があるだろうと思います。
そして、花やしき少女歌劇団と上記の木村唯さんへのオマージュとして作った歌「花の少女」(北村正裕作詞・作曲)は、ライブハウスでのライブで、2017年から、ずっと、歌い続けていて、これからも、歌っていきたいと思います。

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17年1月22日、花やしき「特設ステージ」での花やしき少女歌劇団のショー

〔活動停止時のリーダーだった柳井萌花さんの20年7月3日のツイート〕
https://twitter.com/watasigamoeka/status/1543248691490082816

〔18年6月に掲載した14年夏の「8月のメリーランド」の映像分析ブログ記事〕
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52434879.html

〔「花の少女」リハーサル音源(17年2月公開)〕
https://youtu.be/KZdaKNFqk-s

【22. 7. 5追記】
22年2月16日のショーが、花やしき少女歌劇団の最後のショーになったようです。この最後のショーの動画がYouTubeで見られます。
https://youtu.be/Zy_lz1PG4e0
これまで花やしき少女歌劇団の数多くのステージを撮影して動画公開されてきたContarex Tokyoさんの動画です。
(22. 7. 5追記)

木村唯&花やしき少女歌劇団「8月のメリーゴーランド」映像分析

  2017年夏の「木村唯生誕20年」の20回連載ツイートで、2014年の動画を中心に、花やしき少女歌劇団の動画の紹介をし、それらのツイートへのリンクを、2017年8月13日のブログ記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52419821.html
を載せていますが、まもなく、また、夏がやってくるこの時期に、あらためて、2014年夏の花やしき少女歌劇団による「8月のメリーゴーランド」(織音作詞・蓮沼健介作曲)の4つの動画(7/13、7/20、8/10、8/24)を、少し、詳しく見てみたいと思います。
いずれも、上記ブログ記事にリンクがある連載ツイートで紹介したもので、それぞれ、第①回、第⑦回、第⑯回、第⑰回のツイートに動画へのリンクがあります。
7/13と8/10の動画は、Contarex tokyoチャンネルの動画、7/20と8/24の動画は、hanayashikimusicチャンネルの動画で、いずれもYouTubeに投稿されたものです。

入場シーン
画面右から登場するメンバーの先頭は小坂衣純さん(当時高校1年生)。同時に、画面左からは、椅子に座った木村唯さん(当時高校2年生)と、唯さんの椅子を押す柳井萌花さん(当時中学1年生)が登場しますが、萌花さんが、唯さんの椅子を押しながらゆっくりと舞台中央に進んで中央で、椅子の車輪のストッパーをかけるのに対して、右から入場する衣純さんは、まっすぐ舞台前方に進み、一番先に、ダンスのポーズに入ります。ひとつの曲をまるごと一人の歌手が歌うのは、花やしき少女歌劇団では、この夏の唯さんが歌う「8月のメリーゴーランド」が初めてでしょうから、唯さんにとっては、気合のはいる晴れの舞台であると同時に、重圧もあって当然ですし、右足の義足をつけて椅子に座って歌う唯さんの椅子を舞台中央にセッティングする重責を担う萌花さんにも、かなりの重圧がかかるはずです。この入場シーンでは、少し先に舞台前方に進んでダンスのポーズにはいる衣純さんが、唯さんと萌花さんに重圧をかける観客の視線の一部を自らに向けさせて、萌花さんたちにかかる重圧を少しでも軽減する役割をになっているように見えます。この前年のステージでも唯さんをサポートする重要な役割を担ってきた衣純さんの、ここでの重要な役割に、まず、注目したいところです。この入場シーンは、7/20のライブ映像が、とても見やすいアングルになっています。この動画は、17年7月20日のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/887968350885695488
で紹介したものです。曲が始まるときのメンバーのポジションは、画面左から、塩田怜里さん、酒井美紅さん、柳井萌花さん、木村唯さん、村岡桃香さん、大橋妃菜さん、小坂衣純さんです。ただし、8/24のステージでは、村岡桃香さんがお休みで、柳井萌花さんのポジションが、唯さんの真後ろにシフトしています。なお、7/20と8/24の映像には、入場シーンの前の場内アナウンスも収録されています。「お待たせしました。ただいまより花やしき少女歌劇団のショーをスタートいたします。それでは、どうぞ!」という唯さんの声。これは、あらかじめ録音されたものと思われます。中学3年だった2012年秋に右足の筋肉にできたがんが見つかり、翌2013年夏ごろまで抗がん剤治療を受けている間、花やしきのステージに出られない状態だった唯さんになんとかステージに参加してもらおうと、場内アナウンスで参加してもらおうと考えた歌劇団のスタッフが、自宅にお見舞いに行ったときに録音したということが、『生きて、もっと歌いたい』(芳垣文子著、2017年10月)第2章(P.44)に書かれています。僕には、「ショーを」というところが「ショーの」と言っているように聞こえるのですが、日本語としては「ショーを」が正しいわけですよね。

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最初にダンスのポーズにはいる小坂衣純さん(右端)

唯さんと萌花さんが交わした一瞬のアイコンタクト(7/13)
唯さんの椅子を舞台中央に固定した萌花さんは、唯さんから見て右隣りの自分のポジションに移動してダンスのポーズにはいらなければいけないのですが、7/13の動画に限り、ここで、とても興味深いシーンが見られます。ダンスのポーズに入りかけた萌花さんが、一瞬、唯さんの方を振り返っています。重要な役割、うまくいったのか、もう一度、確かめたくなったのでしょう。「唯ちゃん大丈夫かな?」、そんな一瞬の心配が動画から読み取れます。そして、その動作と同時に、唯さんが、右隣りの萌花さんのほうを振り向いたため、ここで、一瞬、ふたりの目が合っています。ふたりとも、ヘッドセットのマイクがついているので、ここで、声を出すことはありませんが、まるで、お互いに声をかけたかのように同時に顔を向け合う二人。唯さんは、萌花さんが自分のポジションにつくタイミングを確かめたかったのかもしれませんが、一瞬、見つめ合う二人のシーンを見ると、もしかすると、唯さんにも、大役を務める直前の不安な気持ちが隠せなかったのかもしれないとも思えます。萌花さんの姿を確認することで、自分の気持ちを落ち着かせようとした一瞬の行動だったのかもしれないとも見えます。結果的に、ここで、二人が一瞬のアイコンタクトを交わすことになり、「大丈夫だよね」「がんばろう」という合図が交わされているように見えて、このシーン、とても好きなシーンです。奇蹟とも言えるような「8月のメリーゴーランド」の名演は、この直後に誕生するのです。この7/13の「8月のメリーゴーランド」の動画は、17年7月13日のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/885441501051867136
で紹介し、「唯さんの多数のネット動画の中で、一番のお気に入りの動画」と書きましたが、今でも、この日の歌唱は、唯さんの最高のパフォーマンスだと感じています。7/20の冒頭では、萌花さんは、唯さんの椅子を固定した後、すぐに自分のポジションにはいりますが、唯さんは、7/20にも、萌花さんの姿を確かめるように、一瞬、右側を向く動作をしています。さらに興味深いのは、8/24の映像。この日は、村岡桃香さんが休んでいるため、萌花さんのポジションが、少しずれて、唯さんの真うしろになるのですが、この日も、唯さんは、スタート直前、一瞬、萌花さんの定位置の方を見る動作をしています。そこには、萌花さんの姿は見えないはずなのですが。後ろから入場する酒井美紅さんがポジションにはいるタイミングを確認しているのでしょうか?それとも、萌花さんが、見えない位置にまわっていることを間接的に確認しているのでしょうか?あるいは、7/13の萌花さんとの「アイコンタクト」の記憶がそうさせるのでしょうか?

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「8月のメリーゴーランド」スタート直前に一瞬見つめ合う柳井萌花さん(左)と木村唯さん

「キミのまわりを まるで8月のメリーゴーランド」
「シャツの袖をつかんでちょこちょこ歩き 急に止まるから」という歌詞から想像されるこの歌の中の子どもは2歳くらいでしょうか?これに続く「私思わず キミのまわりをくるくる まるで8月のメリーゴーランド」という歌詞に合わせ、6人(8/24は5人)のダンスメンバーが中央で歌う唯さんを囲んで輪を作り、花やしきのメリーゴーランドと同じ半時計まわりに回ります。そして、最初に内側を向いて輪を作っ後、続いて、外側を向いて輪を作っての回転も見せてくれます。これは、かなりの練習をしないとできない技でしょう。そして、メンバー全員の息が合っていないとできない演技でしょう。村岡桃香さんがお休みしている8/24のステージでは、代役をいれず、メンバーの間隔を少し詰めることで乗り切っています。

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♪まるで8月のメリーゴーランド


「思い出いっぱい作りましょう」(1回目)
2回登場する「思い出いっぱい作りましょう」という歌詞。1回目ではダンサー6人が、「思い出」で手を前で交差、そして、「いっぱい」という歌詞に合わせて、両腕を大きく広げて上にあげて回転しますが、7/20の公演では、こ動きに合わせて、唯さんも「思い出」で手を胸に、「いっぱい」で手を上にあげて見せます。唯さんのこの演技は、8/24の公演では、2回目に同じ歌詞が登場するところで演じられ、そのときには、中央付近でお手玉を披露する柳井萌花さん以外のダンスメンバ―4人の振りに合わせた動きになっています。「思い出いっぱい作りましょう」という楽しい歌詞と演技。でも、その歌詞には、いつか、これが、「思い出」になってしまうという寂しさの予感も漂い、そういうところが、この歌詞をより魅力的なものにしていると思います。そして、その後、7/20の公演で、また、唯さんが、7/13の公演で見せなかった演技を見せてくれます。

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♪思い出


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♪いっぱい

「ショーウィンドウに映るキミ」
7/13の木村唯さんの歌唱が最高だと感じさせる部分の例として、07年7/13のツイートにも書いたことですが、「逮捕しちゃうぞ」という織音さんの詩を甘く優しい声で歌う唯さんの美しい歌声!「た」は唯さんの声の甘味が特によく出るeに近い音で強めに歌い、「ぞ」は揺らしながら優しく響くaに近い音への変化。まさに一音入魂の歌唱だと思います。歌唱に全力を挙げているこの日の唯さんの手の演技は控えめで、予定の振りをこなしているだけですが、翌週の7/20の公演では、7/13には見られなかった演技が加わっています。曲の後半にはいるとき、メンバーの左右の位置が逆転しますが、その後、後半にはいって、「ショーウィンドウに映るキミ」と歌われる部分で、7/13には見られなかった演技が始まります。「キミ」という歌詞に合わせて、唯さんが右手人差し指を出して、「キミ」を指さすような演出。これは、7/13にはなかった演出です。唯さん本人が考えた振りなのかもしれません。唯さんのこのジェスチャーは、8/10では封印されますが、8/24には再び登場します。メンバー全体の振りは、この部分、唯さん以外のダンサー6人全員が後ろ向きになってステップを踏むという大胆なものですが、そう言えば、「ショーウィンドウに映る」姿は、前後が逆になるわけですね。それにしても、「また少し背が伸びたようですね」と、子どもの成長を喜ぶ母親目線の歌詞の後、「私を置いて大人になるのは ルール違反で逮捕しちゃうぞ」という歌詞のなんと素晴らしいことか!いつか巣立ってしまう日の寂しさを予感させながら、今の幸せを歌うこの歌詞の最大のポイントで、唯さんの歌唱力が最大限に発揮されているとい思います。

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♪ショーウィンドウに映るキミ


「思い出いっぱい作りましょう」(2回目)
この歌詞の中に、二度登場する「思い出いっぱい作りましょう」という歌詞。二度目にこの歌詞が現れる場面。ダンスメンバー6人のうち、唯さんに近い位置の柳井萌花さん(画面右)と村岡桃香さん(画面左)の二人がお手玉のパフォーマンスを見せますが、この二人のうち、村岡桃香さんは、8/24の公演では出演しておらず、その日は、全体のフォーメーションを微修正して、柳井萌花さんが、唯さんの真うしろでお手玉のパフォーマンスを見せます。そして、8/24の公演では、7/20の公演の1回目のこの歌詞の登場場面で演じられていた唯さんも加わるこの振りが、ここで、お手玉を披露する柳井萌花さん以外の4人のダンスメンバーと、中央で歌う唯さんの5人で演じられます。そして、その後、歌のラストに近づいたところで、7/20の公演で、唯さんが、またしても、7/13の公演で見せなかった演技を見せてくれます。

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♪思い出


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♪いっぱい


「キミと私の二人の夏が」
この歌詞の中の母親は、冒頭から、かなり若く、おしゃれなイメージで描かれていますが、ラストに近づいたとき、歌詞の中の母親は、子どもに「キミと私の二人の夏が」という言葉を使います。これは、この親子の家庭に父親がいないことをうかがわせる歌詞ですが、まるで、子どもを恋人のようにひたすら愛する母性愛が歌われるこの歌詞に合わせて、7/20の公演で、唯さんは、7/13の公演では見せなかった演技を見せてくれます。「キミ」で、右手人差し指を挙げ、「私」で、両手を胸に当て、「二人の夏」という歌詞に合わせて、右手の二本の指で「二人」を表現します。この一連の演技のうち、「キミ」の部分の演技は8/10には封印されますが、8/24には復活。「私」の部分の演技は、8/10でも8/24でも見せてくれます。そして、「二人の夏」の部分の演技は、8/10は同じで、8/24には、右手だけでなく、両手で演技して見せます。結果的に、4つの公演の中に、同じ演技のものは全くないのです。一期一会の演技を唯さんが意識していたかどうかはわかりませんが、少なくとも、結果はそうなっています。

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♪夏が来ました 夏が来ました


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♪キミと


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♪私の


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♪二人の夏が


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♪二人の夏が


「二人は8月のメリーゴーランド」
歌のラスト、「二人は8月のメリーゴーランド」という歌詞に合わせて、前半の「キミのまわりを まるで8月のメリーゴーランド」のところと同じように、6人(8/24は5人)のダンスメンバーが中央で歌う唯さんを囲んで輪を作り、花やしきのメリーゴーランドと同じ半時計まわりに回ります。そして、最初に内側を向いて輪を作っ後、続いて、外側を向いて輪を作っての回転も見せてくれます。そして、ラストシーン。全員が、笑顔で、バレエ「コッペリア」や「くるみ割り人形」に登場する人形たちを思わせる可愛らしいポーズをとりますが、スタート時とは左右が入れ替わっていて、画面左から、小坂衣純さん、大橋妃菜さん、村岡桃香さん、木村唯さん、柳井萌花さん、酒井美紅さん、塩田怜里さん。ただし、村岡桃香さんがお休みの8/24は、柳井萌花さんが、木村唯さんの後ろにシフト、さらに、この日は、7月のステージで両サイドのポジションだった小坂衣純さんと塩田怜里さんのラストポジションが、前方中央寄りにシフトし、大橋妃菜さんと酒井美紅さんがサイドにシフトして、5人が唯さんを囲むようなフォーメーションになっています。

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♪二人は8月のメリーゴーランド

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内側向きの後は外側を向いての輪で回転


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「8月のメリーゴーランド」のラストシーン
左から小坂衣純さん、大橋妃菜さん、村岡桃香さん、木村唯さん、柳井萌花さん、酒井美紅さん、塩田怜里さん


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「8月のメリーゴーランド」(8/24)のラストシーン
左から大橋妃菜さん、小坂衣純さん、柳井萌花さん(後方)と木村唯さん、塩田怜里さん、酒井美紅さん


歌詞について
すでに記したとおり、いつか巣立ってしまう日の寂しさを予感させながら、子どもの成長を喜ぶ母親目線の母性愛と幸福感を歌う歌詞。そして、母親は、冒頭から、かなり若く、おしゃれなイメージで描かれ、この親子の家庭に父親がいないことをうかがわせる表現もありますが、僕には、この歌詞に描かれている親子のシーンは、作詞者の想像する西暦2000年の7月下旬か8月上旬ごろ、描かれている子どもは、まもなく3歳になる女の子なのではないかとも思えます。そして、母親が若いイメージで描かれていることが、女の子に、やがて新しいお父さんができることを暗示しているようにも思えます。お母さんの愛情を一身に受けて育った少女は、花やしきのアイドルとなり、病気と闘いながらも、再び、花やしきのステージに戻ってきて、お母さんからもらった愛情を、感謝を込めて生き生きと歌う。これが、作詞者が考えたストーリーなのではないかと想像してしまいます。2015年に唯さんが亡くなった後、関係者への取材を重ねて書かれて2017年10月に出版された芳垣文子さんによる唯さんの伝記本「生きて、もっと歌いたい」には、唯さんのお母さんが、唯さんが1歳のときに離婚していること、唯さんは、3歳のときから新しいお父さん(唯さんは「父ちゃん」と呼んでいたとのこと)と3人で暮らしていたことが記されています。そして、「8月のメリーゴーランド」の作詞者の織音(おりおん)さんは、花やしき社長の弘田昭彦さんのペンネーム。唯さんの誕生日は8月13日です。だから、この歌は「8月のメリーゴーランド」なのだ、というのは、少し、考えすぎでしょうか。しかし、右足の切断手術にもかかわらず、がんが全身に転移してしまったことを、本人も、周囲の大人たちも知っていた2014年の春から夏にかけて、義足で立ち上がるためのリハビリを始め、とうとう、短時間なら立ち上がって歌えるようになった唯さんに、夏、新曲「8月のメリーゴーランド」を一人で全曲歌うステージが用意され、花やしきの音楽制作を担当していた作曲者の蓮沼健介さんも、ダンスの振付、指導を担当していた足立美幸さんも、歌劇団のダンスメンバーも、全員が全力を挙げて、最高のパフォーマンスでステージを作っているのは、残されたライブ映像に記録されている通りです。「私を置いて大人になるのは ルール違反で逮捕しちゃうぞ」という歌詞のすばらしさについては、すでに書きましたが、「私を置いて大人になる」というのは、直接的には自立して巣立つという意味ですが、別の世界に旅立つという意味でもあり、そこに隠された悲しみの予感が、この歌詞を決定的に感動的なものにしているのだと思います。

もうひとつの名曲『空へ』について
「8月のメリーゴーランド」と同じ時期に、花やしき少女歌劇団のもうひとつの名曲「空へ」が登場します。「8月のメリーゴーランド」が仲間たちに囲まれた唯さんが一人で歌う曲であるのに対して、少し先に披露された「空へ」は、義足で立ち上がった唯さんを中心にして、メンバー全員で歌う歌です。立ち上がって仲間たち(大橋妃菜さん、柳井萌花さん)と手をつないで唯さんが仲間たちと一緒にこの歌を歌ったのは2014年6月29日ですが、翌週には、唯さんは、手を離して、仲間たちと一緒に、両手で手話の振りを演じながら歌っています。この曲は、MCで「花やしきの花たちの歌」と紹介されますが、この「花やしきの花」というのは、花やしき少女歌劇団の少女たちのことなのだろうと思いますが、とりわけ、その輪の中心にいる木村唯さんのことなのでないかと思います。。花たちに「ありがとう」という歌詞が繰り返されるこの曲は、ハ長調で始まりますが、少し長めの間奏の後、ホ短調に転調し、寂しさを感じさせる曲調に変化します。そこでは、「その歌声 宝物だよ 笑顔の涙 忘れない」と歌われ、その後、曲は、再び転調してハ長調の明るい曲調に戻るのです。14年6月29日の映像を見ると、この日は、唯さんがMCを担当し、唯さんの左手を握っている柳井萌花さんは、マイクをつけずに歌っています。ここでの萌花さんの最大の役割は、ステージで義足で立ち上がって歌う唯さんのサポートなのでしょう。場合によっては、声を出して仲間に合図を送る司令塔の役割も想定されていたように思えます。これは、13年6月に、唯さんが右足の切断手術の前に一時復帰して、初めて椅子に座ってステージに登場したときに、サポート役の小坂衣純さんがマイクをつけずに唯さんの隣に座って歌っていた映像を思い起こさせます。「空へ」の前奏と間奏では、唯さんを中心に少女たちが作る花がゆっくりと開花していき、開いた「花」の中から唯さんが現れます。「8月のメリーゴーランド」のダンサーが大きな動きを見せていたのと対照的に、唯さんと一緒に全員が演技するこの曲の振りが手話であるということにも注目です。手話を採用するというアイデアには、ハンディを乗り越えてがんばるメンバーへのエールという意味もあるのかもしれないと思うこともあります。
この14年6月29日の動画は、昨年8/12のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/896282019730120704
で紹介していますが、YouTubeのContarex tokyoチャンネルの動画です。14年6月29日に唯さんが義足で立ち上がって「空へ」を歌ったことは、翌月の「8月のメリーゴーランド」の名演にもつながったように思われてなりません。
唯さんは、2015年10月14日に亡くなってしまいましたが、その後、「空へ」での花の開花を現す演出もなくなり、ヘッドセットからハンドマイクに変わって、少人数で歌われるようになってからも、原典版の手話の振りは受け継がれていきます。2017年3月の小坂衣純さんの卒業公演は、会場の花やしき座で見ましたが、その公演の最後にこの曲が歌われたときには、曲の最後、ボーカルを後輩のメンバーにまかせた小坂衣純さん、柳井萌花さんら4人が、目を閉じ、黙とうするような姿勢をとってからゆっくりと、空へ向かって顔をあげるという演出が実行され、当時、別の曲のボーカルを担当していた大橋妃菜さんも、この曲でマイクを持たずに舞台右手に登場し、両手での手話の演技を見せてくれました。
2017年2月に、この曲のメインボーカルを担当した柳井萌花さんは、重圧からか、曲の終盤、上手く声が出なくなってしまうというハプニングがあり、そのときの映像もネットで公開されていますが、2018年4月に再びこの曲のメインボーカルを担当した萌花さんは、最後までしっかりと歌いきり、現在、花やしき少女歌劇団の中心メンバーとして活動を続けています。
16年10月8日の朝日新聞の記事には、15年10月に唯さんが亡くなった直後のことが、次のように記されています。「訃報は、歌劇団の仲間に伝えられた。柳井萌花さんは、記憶がなくなるくらい泣いた。翌日、同じ中学校に通う村岡桃香さんと抱き合った。(中略)告別式の日。歌劇団の少女たちはひつぎを囲んで、歌劇団の代表曲『空へ』を、振りの手話をつけて歌い、唯さんを送り出した」(朝日新聞16年10月8日記事より)

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木村唯さんを中心に少女たちが作る花がゆっくりと開いていく間奏シーン


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♪その歌声


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♪宝物だよ


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♪笑顔の

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♪涙

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♪忘れない


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♪空へ 空へと伸びる
(中央で手を結ぶ3人は、画面左から大橋妃菜さん、木村唯さん、柳井萌花さん)


長く花やしき少女歌劇団で振付、ダンス指導を担当され、17年11月に歌劇団を離れられた足立美幸さんは、17年12月11日のインスタグラムへの投稿
https://www.instagram.com/p/BchvOIaFed5/
で、「『花やしき少女歌劇団』を語る上で欠かせない唯の存在、私が担当し始めた頃から切磋琢磨し共にステージを作り上げた大切な生徒であり仲間。たくさんの事に気付かせてくれ教えてくれた。三回忌を迎えた今も、唯がこの場にいない事は本当に悔しい」と書かれています。

14年夏の「8月のメリーゴーランド」の7人の出演メンバーのうち、現在、ただ一人、歌劇団に残っている柳井萌花さんは、17年5月のツイート
https://twitter.com/MoekaYanai/status/863548491443748864
で、「今日唯ちゃんのお下がり着てる 自分から唯ちゃんの匂いがする とてつもなく嬉しい 今日のステージも頑張れる気がする」と書いています。

〔関連ツイート〕
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1007061703584931840
https://twitter.com/masahirokitamra/status/994871148855820289
https://twitter.com/masahirokitamra/status/831449748934496257

〔HP内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm





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花やしきの花壇(2017.8.20撮影)

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花やしきのメリーゴーランド(2017.8.20撮影)

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現在の花やしき少女歌劇団のメンバーの一部(18.3.18、終演後、花やしき通りで撮影)
左から百々香さん、カレンさん、萌花さん、咲彩(さあや)さん、結花さん

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https://youtu.be/KZdaKNFqk-s
https://youtu.be/KZdaKNFqk-s
*「花の少女」(北村正裕作詞・作曲)は、花やしき少女歌劇団で活躍した木村唯さんへのオマージュとして作った曲です。

【追記】
ブログ記事掲載のお知らせツイートしました。
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1012593014756106240
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1012599984284422145

【18. 7.26追記】
「8月のメリーゴーランド」(織音作詞、蓮沼健介作曲)には、僕の上記のような解釈とは全く別の解釈をしている人も多数いるようです。
それについては、ツイッターの
https://twitter.com/_398_SAKUYA/status/1015986889042509829
から始まるスレッドと、
https://twitter.com/_105_TOKO/status/1017793961451089920
から始まるスレッドをご参照ください。
(18. 7.26追記)



「花劇場」建設工事開始、浅草花やしき

先月は、浅草凌雲閣の遺構が見つかったという工事現場(花やしきからひさご通りをはさんで西側)を見に行ってきましたが、今日は、Beeタワーの跡地に新ホール「花劇場(かげきじょう)」の建設工事が始まった花やしきで花やしき少女歌劇団のショーを見てきました。

終演後に、園内を散歩してから、園外に出てみたら、花やしき通りで歌劇団のメンバーのうちの5人を発見。写真撮らせていただきました。

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花やしき少女歌劇団のメンバー(18年3月18日、花やしき座でのショーの後、花やしき通りで撮影)

今回、撮影させていただいた写真の中央に写っているのは、昨年7月28日のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/890892531977797632
で紹介した柳井萌花さんです。萌花さんは、昨年7月13日のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/885441501051867136
で紹介した動画の中で、冒頭、木村唯さんの椅子を押しながら登場しているメンバーです。
これらの、昨年夏の一連のツイートは、昨年8月13日のブログ記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52419821.html
からリンクをはってあり、また、同じ日のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/896627668187086849
にリンクをいれてあります。
その、昨年のツイートで紹介した動画の多くが、一昨年夏まで花やしきのシンボル的存在と言われていたBeeタワーの下にあったフラワーステージでの花やしき少女歌劇団のショーの映像ですが、Beeタワーは16年10月に解体され、現在、花やしき少女歌劇団のショーは、園内の劇場、花やしき座で行われています。
16年10月1日のブログ記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52402872.html
に、解体直前の16年9月30日に撮影したBeeタワーとフラワーステージの写真を掲載しています。
花やしき少女歌劇団は、一時は、Beeタワーの跡地に設置された仮設の「特設ステージ」でショーを行っていましたが、花やしきのホームページなどによると、Beeタワーの跡地には、来年、新しい多目的ホール「花劇場(かげきじょう)」が作られるということです。
Beeタワーの跡地は、また工事用のフェンスで囲まれていました。

hanayashiki180318-0534
Beeタワー跡地が工事用フェンスで囲まれた浅草花やしき(18.3.18、園内の建物屋上から撮影)

〔北村正裕ホームページ内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm

【2018.5.11追記】
先月更新された花やしきのウェブサイト内の花やしき少女歌劇団紹介のページ
https://www.hanayashiki.net/stage/stage-c
を見ると、2014年夏に「8月のメリーゴーランド」の名演を披露した塩田怜里さん、酒井美紅さん、柳井萌花さん、木村唯さん、村岡桃香さん、大橋妃菜さん、小坂衣純さんの7人のうち、残っているのは、柳井萌花さん一人だけになってしまったようです。
指導者の方も、例えば、昨年出版された芳垣文子さんによる木村唯さんの伝記本「生きて、もっと歌いたい」の中で、いくつもの重要な証言をされていた足立美幸さんが、昨年、退団されたようです。
足立さんは、昨年12月に、インスタグラムへの写真の投稿
https://www.instagram.com/p/BchvOIaFed5/
のさいに、
『花やしき少女歌劇団』を語る上で欠かせない唯の存在、私が担当し始めた頃から切磋琢磨し共にステージを作り上げた大切な生徒であり仲間。
たくさんの事に気付かせてくれ教えてくれた。
三回忌を迎えた今も、唯がこの場にいない事は本当に悔しい」
と書きこんでいて、同時に、
「私がみんなの元を離れなければならなくなった理由もはっきり口に出せて良かった」
と書かれています。
花やしき少女歌劇団に残る人たちにも、離れる人たちにも、これからの活躍を期待したいと思います。
(2018.5.11追記)

芳垣文子著「生きて、もっと歌いたい 片足のアイドル・木村唯さん、18年の軌跡」刊行

  芳垣文子著「生きて、もっと歌いたい 片足のアイドル・木村唯さん、18年の軌跡」が10月6日に発売になりました。
心のこもった歌を歌った唯さんの伝記にふさわしい心のこもった本だと思います。
10月9日に、Amazonのページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4022514949/
にカスタマーレビュー書いておきました。

7/13~8/12に20回連載した 「8・13木村唯生誕20年」ツイートで動画を紹介したステージのいくつかが、今月発売になった芳垣文子著「生きて、もっと歌いたい 片足のアイドル・木村唯さん、18年の軌跡」で紹介されているので、照合しやすいように単行本のページとツイートとの対応についてのツイートしました。
https://twitter.com/masahirokitamra/status/917323044636434433
からアクセスできます。

今日は、Amazonのカスタマーレビューに書いたこと以外で、本を読んで気づいたことをいくつか書いてみます。

8/9のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/895230764727521280
で15年9月19日の唯さんのツイートを紹介しましたが、もしかしたら、この言葉の元になったのは、小学校5年生のとき唯さんがお母さんからもらった言葉、「ママはどんなときでも唯の味方だよ」(第1章、単行本P.17)だったのではないかと感じました。唯さんのお母さんへの感謝の気持ちの強さは、この本の著者の芳垣さんも強く感じていたようですし、おそらく、花やしきの関係者も感じていただろうと思います。

もうひとつ。これは、全くの憶測であり、仮に作詞者にうかがったとしても肯定はされないでしょうが、あの名曲「8月のメリーゴーランド」で描かれている幼子の母親の若くておしゃれなイメージが強調されているのは、もしかしたら、作詞者の織音さん(おりおんさん=花やしきの弘田昭彦-こうだあきひこ-社長)が特定の親子をイメージしていたからではないかとも思えるようになりました。幼子は2歳の女の子で、歌が出来たときには16歳。考えすぎかもしれませんが、2歳ごろの唯さんの家庭にはお父さんがいなかったらしいということがこの本から読み取れるので、そう、考えれば、歌に描かれている子どもにお父さんがいないように感じられることの意味も理解できるような気がします。まさかとは思うけれど、唯さんは、その可能性を考えていたでしょうか?この歌で歌われている母性愛と幸福感は、唯さんがお母さんからもらったものだったのではないか?芳垣さんの本には、この曲のことは一切書かれていませんが、本の中にある色々な情報と、唯さんの歌の動画を見ていると、そんなことも考えてしまいます。唯さんが「8月のメリーゴーランド」を歌う映像は、例えば、
7/20のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/887968350885695488
等で紹介していますが、このツイートは、さらに、
10/9のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/917325000368996360
でも紹介しています。

なお、この本の第4章(単行本P.92)に、14年2月16日に唯さんが「一葉桜の歌」のレコーディングをしたということが書かれていますが、これが何のためのレコーディングなのか、歌劇団のメンバーの方にSNSできいてみたところ、「歌劇団の練習用の音源」とのことでした。今のところ、商品化される見込みはないようですが、こういう音源の存在を知ってしまうと、聴きたいなあと思ってしまいます。いつか、聴けるときがくるでしょうか?CDでも配信でも発売されれば買いたいですが。唯さんの歌声は、とにかく美しく、心のこもった歌唱なので、とても魅力的です。

2015年10月14日に旅立った唯さん。それから2年になる日を前に発売となった芳垣さんの本、とても貴重な一冊だと思います。

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芳垣文子著「生きて、もっと歌いたい 片足のアイドル 木村唯さん・18年の軌跡」カバー&帯

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花やしきのメリーゴーランド(2017年8月20日撮影)

〔関連記事〕
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52419821.html
木村唯生誕20年-18年の命を全力で生き抜いた歌手-(2017.8.13)

〔HPの関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm



木村唯生誕20年-18年の命を全力で生き抜いた歌手-

  花やしき少女歌劇団のメンバーとして活躍し、一昨年秋に18歳で亡くなった歌手、木村唯さんの動画や関連情報の紹介ツイートを、7/13からツイッター
https://twitter.com/masahirokitamra
で20回連載で発信してきました。それら20回分のツイートのURL(リンク)は次の通りです。

「#8・13木村唯生誕20年」20回連載ツイート
第①回 7/13
https://twitter.com/masahirokitamra/status/885441501051867136
14年7月13日の「8月のメリーゴーランド」のライブ映像紹介。

第②回 7/14
https://twitter.com/masahirokitamra/status/885803727117967360
大橋妃菜さんの15年10月14日のツイート紹介。

第③回 7/15
https://twitter.com/masahirokitamra/status/886161090895159297
唯さんが手術の前に一時復帰した13年6月の舞台の映像紹介。

第④回 7/17
https://twitter.com/masahirokitamra/status/886882899445792768
手術から復帰の13年12月クリスマスショーの動画紹介。

第⑤回 7/18
https://twitter.com/masahirokitamra/status/887253139874758656
唯さん復帰後の塩田珠理さんとのステージでのツーショット写真のあるページ紹介等。

第⑥回 7/19
https://twitter.com/masahirokitamra/status/887614072224600064
marugosisyerifu さんのブログ記事「木村唯とその仲間逹」の紹介。

第⑦回 7/20
https://twitter.com/masahirokitamra/status/887968350885695488
14/7/20の動画紹介。

第⑧回 7/21
https://twitter.com/masahirokitamra/status/888352985713004544
サマーフラワー(木村唯&大橋妃菜)「思い出の足跡」CD発売情報。

第⑨回 7/22
https://twitter.com/masahirokitamra/status/888674758069338112
フジテレビの16年3月の番組「<NONFIX>それでも生きて歌いたい」の紹介。

第⑩回 7/28
https://twitter.com/masahirokitamra/status/890891905256402945
唯さんが作った「一音入魂」の文字がはいったTシャツの写真が掲載された美紅さんのツイート紹介。

第⑪回 7/31
https://twitter.com/masahirokitamra/status/891965855965126656
歌劇団1期生で現劇団ポプラ団員の塩田珠理さんの紹介。

第⑫回 8/1
https://twitter.com/masahirokitamra/status/892321810749861889
唯さんが活躍したフラワーステージ とBeeタワーの解体直前の写真。

第⑬回 8/2
https://twitter.com/masahirokitamra/status/892681944709726208
14年6月6日のNHK特報首都圏の紹介。

第⑭回 8/4
https://twitter.com/masahirokitamra/status/893407835295424512
唯さんとユニット、サマーフラワーも組んでいた大橋妃菜さんが、今回の連載期間中に発信したツイート紹介。

第⑮回 8/6
https://twitter.com/masahirokitamra/status/894134077074227204
ニッポン放送の16年3月31日のページ紹介。

第⑯回 8/7
https://twitter.com/masahirokitamra/status/894494826627858433
14年8月10日のライブ映像紹介。

第⑰回 8/8
https://twitter.com/masahirokitamra/status/894865528161837056
14年8月24日のライブ映像紹介。

第⑱回 8/9
https://twitter.com/masahirokitamra/status/895230764727521280
亡くなる3週間程前の唯さんのツイート紹介。

第⑱回 8/10
https://twitter.com/masahirokitamra/status/895590588380098560
15年4月19日のフラワーステージでのラストステージの動画紹介。

第⑳回 8/12
https://twitter.com/masahirokitamra/status/896282019730120704
14/6/29のステージの動画紹介。

第①回で紹介した「8月のメリーゴーランド」など、木村唯さんの歌声の録音は、これからも何回も聴くことになるでしょう。今回のツイート連載中も、一日も欠かさず、毎晩、寝る前に、明かりを消してから聴いていました。


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花やしきのメリーゴーランド、夜のイルミネーション(2017.1.9撮影)


〔HP内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm

【追記】
8/13夕刻のツイート
https://twitter.com/masahirokitamra/status/896627668187086849
からこのブログ記事にリンクはってあります。


【追記2】
今回の連載ツイートの第⑥回(7/19)で紹介した marugosisyerifu さんが、8/13夕刻、新しいブログ記事「唯ちゃんとその仲間逹 生誕20年」
http://ameblo.jp/waka1956/entry-12301193877.html
をアップロードされたのでお知らせします。唯さんと大橋妃菜さんのユニット、サマーフラワー関係の写真も多数掲載されていて、15年6月のスペシャルコンサートの動画へのリンクもあります。こちらも、是非、ご覧ください。




花やしき少女歌劇団、衣純さん卒業公演

2月9日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52409946.html
や、ホームページの「8月のメリーゴーランド」のページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm
でお知らせした通り、先月、『8月のメリーゴーランド~十八の情景~』という小説(Kindle版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N4WVI3U/
を電子出版し、その中で、2014年夏の花やしき少女歌劇団のショーのビデオに引き込まれて、別世界にはいってしまう「私」を描いたのですが、その実在のビデオの中にも、小柄な身体をダイナミックに躍らせての熱演が記録されている衣純(いづみ)さんの歌劇団の卒業公演が、3月26日、花やしき座で行われました。
最後の曲、「空へ」を歌い、挨拶を終え、メンバーの列の最後尾を歩いてステージをあとにしようとした衣純さんでしたが、「いづみ!」という声援に呼び戻され、客席から多数の花束が贈られました。抱えきれないほど多数の花束、プレゼントを差し出されて戸惑った様子の衣純さん、思わず、助けを呼ぶように、「妃菜ちゃん!」と、仲間の名を読んで後ろを振り返りましたが、ステージには、衣純さんだけ。
衣純さん、みんな、あなたに贈られたのですよ!
卒業おめでとうございます!

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花やしき少女歌劇団での最後のステージを終え、客席から贈られた花束を抱えて笑顔を見せる小坂衣純さん
(17年3月26日、花やしき座)

2014年8月10日のライブ動画
https://youtu.be/Uf9HmLxxPys
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https://youtu.be/Uf9HmLxxPys
には、最後に「空へ」を歌う直前、義足で立ち上がった唯さんの義足の高さを調整する様子も映っていますね。
また、2013年12月8日、手術から復帰した唯さんに客席から花束が贈られたときの動画
https://youtu.be/vLuvzAtxvrg
hsk131208-170121

https://youtu.be/vLuvzAtxvrg
の中で唯さんの椅子を押していたのも衣純さんですね。
今回のショーの中で歌われた自ら作詞した「小さなヒカリ」の中で、歌劇団を「私を育ててくれた場所」と表現していた衣純さん。
今後の活躍をお祈りします。

【17. 4. 4追記】
3月26日の小坂衣純さんの卒業ステージの映像が、YouTube(hanayashikimusicチャンネル)で公開されています。
https://youtu.be/1EbDsSmFw6k
hsk170326-170404

https://youtu.be/1EbDsSmFw6k
衣純さんは、後半からの登場です。
最後の最後まで、あくまでも花やしき少女歌劇団のメンバーの代表として「また、このステージでみなさんとお会いできる日を楽しみにしています」とあいさつするシーン、プレゼントを持った観客がステージに走り寄るシーンなども記録されています。
今回、「空へ」のコーダで、衣純さんたち4人のメンバーが「黙とう」するようなポーズをとっていましたが、この「黙とう」に、卒業公演ができなかった昨年の「卒業生」への思いが込められているように感じたのは僕だけでしょうか?
(17. 4. 4追記)

【17. 4. 8追記】
4月4日の追記を書いてから、木村唯さんの一周忌の直前の時期にあたる昨年9月29日から朝日新聞教育面に8回連載された「唯さんのいた日々」の第1回を見てみたら、小坂衣純(いずみ)さんの話として「小学生だった頃、唯ちゃんと一緒に園内で遊んで、レッスンに遅れたこともあった」と書かれていました。この記事には衣純さんの写真が掲載されておらず、初めて読んだころは衣純さんがどの人なのかわからなかったので、記事の中にあった名前も忘れていましたが、今、読み直して、「あの衣純さんだったのか」と思いました。連載7回目(10月8日掲載)には、「告別式の日。歌劇団の少女たちはひつぎを囲んで、歌劇団の代表曲『空へ』を、振りの手話をつけて歌い、唯さんを送り出した」と、あります。先日、3月26日のステージの「空へ」の映像では、唯さんとユニットも組んでいた大橋妃菜さんが、マイクを持たずに、振りの手話のパフォーマンスをしているのが右端に映っています。
(17. 4. 8追記)

〔関連ツイート〕
https://twitter.com/masahirokitamra/status/849263936599867392

花やしき少女歌劇団、木村唯さんを讃える小説「8月のメリーゴーランド」電子出版

花やしき少女歌劇団と木村唯さん、そして、名曲「8月のメリーゴーランド」(織音作詞、蓮沼健介作曲)へオマージュを捧げるための小説
「8月のメリーゴーランド~十八の情景」(Kindle版)
を電子出版しましたのでお知らせします。
Amazon Kindleストア限定での販売です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N4WVI3U/

詳しい情報は、ホームページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/
の中の「8月のメリーゴーランド」のページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm
に掲載していますのでご参照ください。

Kindle本は、専用端末がなくても、無料のKindleアプリをいれれば、スマホでもタブレットでもWindows PCでも読めます。また、クレジットカードがなくても、Amazonギフト券でも決済できます。Amazonギフト券は、コンビニ等で売っていますが、金額が自由に設定できるカード決済専用のメールタイプのギフト券もAmazonで買えます。
1-Click設定が「クレジットカード決済」にいなっていると、カード番号の入力を求められる画面が出て、次に進めなくなるようなので、クレジットカードを使わない場合は、1-Click設定を電子マネー等に変更しておく必要があるようです。また、そもそも、商品画面に1-Clickボタンが表示されていない場合は、1-ClickをONにする操作が必要です。詳しい操作は、端末によっても違うようなので、Amazonのヘルプをご参照ください。

ホームページの中の「8月のメリーゴーランド」のページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm
には、木村唯さんのステージの映像の情報も掲載しています。

病で夭折した唯さんについては、マスコミでも紹介され、多くのブログで取り上げられているようです。

「浅草の風」というブログの16年4月5日の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/letgooutgo/65716505.html

も、そのひとつです。

merrygoroundprg

木村唯さんと大橋妃菜さんのCDと花やしきライブ映像紹介

先日、浅草、花やしきの、解体工事開始直前のBeeタワーとフラワーステージを見に行ってきたという記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52402872.html
を写真付きで掲載しましたが、その中で少しだけ触れた、花やしき少女歌劇団のメンバーだった木村唯さんの歌声が収録された(おそらく)唯一のCDの紹介をします。

同じ花やしき少女歌劇団のメンバー、大橋妃菜さんとのユニット、SUMMER! フラワーのシングルCD「思い出の足跡」です。
作詞=木村唯、大橋妃菜
作曲・編曲・技術=蓮沼健介
制作協力=株式会社花やしき
発売=SUMMER!FLOWER MUSIC
商品番号=YHSF-0001

バンドの音は、コンピューターで(いわゆる「打ち込み」で)作られているのかもしれません。ビアノバージョンも収録されています。このピアノの音は生ピアノ(アコースティックピアノ)ではないような感じもしますが、打ち込みではなくて、実演のようにも聞こえます。ただし、ピアニストの名前は記されていません。また、録音年月日や録音場所も記されていませんが、発行日は、唯さんが亡くなった後の2016年6月28日になっています。

音は非常に鮮明で、大橋妃菜さんの控えめな声を追って、木村唯さんの歯切れのよい、高音がよく響く歌声が圧倒するように聞こえます。歌詞は、フジテレビが制作したドキュメンタリー番組の中で大橋妃菜さんがインタビューに答えて話していた通りの二人の友情を、そのまま、素直に表現したものになっています。そして、例えば、
「一緒にバカなことした毎日が
私にとっては宝物だよ」
という部分が唯さんのよく響く高音で歌われるのを聴くと、妃菜さんもまた、素晴らしい贈り物をもらったのだなあと感じます。曲の最後に高音で「ありがとう」と二人が声を合わせて歌っていますが、高音の得意な唯さんの声がよく響いています。

YouTubeでは、この曲のライブ映像がhanayashikimusicチャンネルで
「思い出の足跡」 SUMMER!フラワー(LIVE ver.)
として公開されているので、そちらもご覧になるとよいと思います。
https://youtu.be/7l5-fIM-LGs

「016/03/03に公開
花やしき少女歌劇団 木村唯・大橋妃菜
2015.6.28花やしき座」
と、説明書きがありますが、映像を見ると、二つのライブ映像を巧妙に張り合わせて編集しているようで、曲の途中で、何度も、二人の衣装や背景が変化します。SUMMER! フラワーの結成1周年にしてラストライブとなった2015年6月28日のセカンドライブの映像をメインに、その前年の最初のライブ映像を挿入しているように見えます。

フジテレビが制作したドキュメンタリー番組もネットで見られるようになっています。
2016.3.2 <NONFIX>それでも生きて歌いたい
https://youtu.be/CjQEZcT5xLA
「2016/03/05 に公開
花やしき」
という説明書きがあります。

一方、花やしき少女歌劇団が、毎週日曜の昼に、花やしきのフラワーステージ(Beeタワーの根元にあったステージ)で演じていたショーの映像も、ネット上で多数見られますが、その中の、2014年8月10日の花やしきのフラワーステージでのショーの映像では、冒頭で唯さんが、「8月のメリーゴーランド」という70年代アイドル曲風の歌を歌うシーン等が収録されています。この時期は、1回目の手術で右ひざから下を切断した後ですが、短時間なら、義足で立って歌うこともできた時期で、ステージの終盤で、メンバーに助けられて椅子から立ち上がって、「空へ」を歌うシーンも収録されています。このとき、比較的長身のメンバー二人が唯さんの後ろで万一の事態に備えているところなど、メンバーのチームワークの良さにも注目です。
https://youtu.be/Uf9HmLxxPys

ところで、その2014年8月10日の映像に収録されている「8月のメリーゴーランド」と「空に」の作詞、作曲者の情報が見つからないのですが、どなたか教えていただけるとありがたいです。また、歌詞の一部、聞き取りにくい部分があるので、歌詞、ご存じの方がいらっしゃいましたら、教えていただけるとありがたいです。その他、このブログ記事の内容についてお気づきの点がありましたらお知らせください。
僕の連絡先メールアドレスは、ホームページ
http://masahirokitamura.art.coocan.jp/
に掲載しています。また、ツイッターアカウントは@masahirokitamraです。
https://twitter.com/masahirokitamra

特に、「8月のメリーゴーランド」はいい曲だなあと思うのですが、僕にとっては難しい言葉が使われているみたいで聞き取れない部分があるのです。音源配信されていないかと思って、Spotify
https://www.spotify.com/jp/
等での検索もしてみましたが、見つかりませんでした。

9月29日から今日まで、木曜から日曜まで、朝日新聞教育面で合計8回連載された「唯さんのいた日々」の第7回、昨日の記事には、「唯さんの告別式の日。歌劇団の少女たちはひつぎを囲んで、歌劇団の代表曲『空へ』を、ふりの手話をつけて歌い、唯さんを送り出した」と、書かれていました。このことは、この記事で初めて知りました。それを知ってから上記の2014年8月10日のショーの映像を見ると、もう一段、深い感動を覚えてしまいます。
昨年の10月、僕は、20年以上に及んだC型肝炎闘病の末、新薬の治験に参加した結果、主治医の先生から「治ったと考えてよいだろう」と、実質的な治癒診断を告げられました。その同じ10月に、唯さんは、18歳で、小児がんで亡くなったのですね。自分自身の闘病中に、僕は、母を、自分と同じ病気で亡くしましたが、何故、自分は生き延びたのだろうと、不思議に思うこともあります。まだ、この世で、やるべきことがあるということなのでしょうけれど。僕の音楽活動中断は、20年以上におよびましたが、そのためか、今では、ライブハウスのステージに立てるだけでもありがたいと思うことがあります。それが、誰かの励みになっているようにも思えませんが、わずか18年の命で多くの人に感銘を与えた唯さんが残した録音を聴いて、「もっとしっかりしろ!」と言われているような気がしました。
僕自身の闘病記の電子出版については、7月17日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52398364.html
をご参照ください。

やはり、昨日の記事の中に、亡くなる少し前に唯さんの意識が、一度、はっきりした瞬間があったということが書かれていました。お母さんが聴き返したところ、「レッスンを休んだり、ちゃんとあいさつをしなかったり、だらだらレッスンするのはやめてください」と言ったのだそうです。
なお、朝日新聞では、今回の連載の前日、9月28日の夕刊にも「がんで足失っても歌い続けた唯ちゃんへ」という記事を掲載しています。

SUMMER! フラワーのシングルCD「思い出の足跡」の購入方法については、
SUMMER! フラワー、大橋妃菜さんのツイート
https://twitter.com/sama08130430/status/765902950208110592
https://twitter.com/hinappp4301/status/747444401748643841
をご参照ください。

summerflower-cd
SUMMER!フラワー「思い出の足跡」CDジャケット表紙画像

hanayasikiza160930
花やしき座の入り口前(2016.9.30撮影)

【16.10.28追記】
解体されたBeeタワーの下にあったステージから花やしき座に舞台を移して再出発2週目の10月23日の花やしき少女歌劇団の日曜昼のステージを見てきました。Beeタワーはなくなりましたが、花やしきも少女歌劇団も健在でした。
ところで、14年7月13日のライブ映像を見て、「8月のメリーゴーランド」の歌詞がようやく聞き取れるようになりました。始めのほうにファッション用語が出てきて、2014年8月10日の映像だけでは聞き取りにくかったのですが、二つの映像を見て、ようやくわかるようになってきました。後半は、初めて映像を見たときからすぐに聞き取れましたが、「ショーウィンドウに映る君 また少し背が伸びたようですね 私をおいておとなになるのは ルール違反で逮捕しちゃうぞ」という部分は特に気に入っていて、こういう母性愛に満ちた歌を歌えるのは、女性歌手の特権だなあと感じます。憧れてしまうほど幸福感がいっぱいで、何だか悲しくなってしまうほどです。メロディーも素晴らしく、また、「夏が来ました」という歌詞が何度も繰り返されていますが、メロディー、リズムを変化させて歌われていて、細部にいたるまでよく練られていることに感心してしまいます。木村唯さんが、半音進行なども含めて、精密に、かつ、情感をこめてきれいに歌っていて、素晴らしいと思います。映像を見ると、メンバーのダンスの振りもよく工夫されていて、唯さんの椅子の後ろに格納されていた玉を使っての、メンバー二人によるお手玉の演出も見事です。14年7月13日の舞台映像では、そのお手玉をふたりとも落としてしまうシーンまで収録されていて、それはご愛敬、微笑ましい感じです。
https://youtu.be/ar8cY-QrmeI
それで、この曲の作詞、作曲者の情報がいまだに見つかりません。ご存じの方がいらっしゃいましたら、是非、教えてください。
(16.10.28追記)

【17. 1. 7追記】
「8月のメリーゴーランド」の作詞・作曲者の件ですが、花やしきに直接問い合わせて教えていただきました。作詞=織音さん、作曲=蓮沼健介さんとのことです。どうもありがとうございました。
なお、近々、「8月のメリーゴーランド」に関連するお知らせができると思います。HPの中の情報ページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/merrygoround-l.htm
とツイッター(@masahirokitamra)
https://twitter.com/masahirokitamra
でお知らせする予定です。2017年2月ごろになると思います。
(17. 1. 7追記)

merrygoroundprg

花やしきのBeeタワーとステージが解体

9月30日、浅草の遊園地、花やしきに初めて行ってきました。以前から行ってみたかった場所のひとつでしたが、10月からBeeタワーの取り壊しが始まるというので、急きょ、訪問。すでに、Beeタワーは工事用のフェンスで囲まれていて、ふもとのステージにも近づけない状態になっていましたが、園内の建物の屋上(スカイプラザ)にのぼってみたら、Beeタワーのふもとのステージも見えました。ここのステージ、昨年10月に18歳で亡くなった木村唯さんが、花やしき少女歌劇団のメンバーとして、小児がんと闘いながらも歌い続けたステージなのですよね。先日、生前の唯さんの歌声を、初めてネットで聴きました。取り壊しを待つステージを見たら、なんだか、せつない気持ちになってしまいました。何事もなかったように平和な園内の雰囲気が、余計に悲しい気持ちにさせてしまいます。

僕自身、肝臓治療の副作用による体調不良などのために、音楽活動を20年以上中断してから再開した経緯があり、入院中にはもっと重い病気と闘っている人たちに出会ったということを、7月に電子出版した闘病記『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年』
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IJTYWYI/
にも書きましたが、小児がんの患者さんと出会ったことはありませんでした。
右足を失ってからも、一度はステージに復帰した唯さんと、それを支えた仲間たちのことが、現在、朝日新聞教育面に連載されています。
唯さんの一周忌とステージの取り壊しの時期が重なる10月……。

hanayasiki160930a0187
園内屋上(スカイプラザ)から見えるBeeタワーのふもとのステージ、16.9.30撮影(クリックで拡大可)

hanayasiki160930b0180
まもなく解体されるBeeタワーを望む、16.9.30撮影(クリックで拡大可)
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