北村正裕BLOG

【北村正裕のナンセンスダイアリー】童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 執筆情報用ホームページ(童話作家・北村正裕のナンセンスの部屋) http://masahirokitamura.my.coocan.jp/ と、音楽情報用HP(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 ツイッターアカウントは「@masahirokitamra」です。

C型肝炎新治療薬

日本のC型肝炎未治療感染者数は百万超!?

注射器の使い捨てが徹底されていなかった時期の注射などで感染が広がったとされ、「21世紀の国民病」とも言われるC型肝炎の新薬の開発が進み、11月27日には、最短8週の服用でウイルス駆除も可能という新薬が発売されたことを紹介する記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52425195.html
を、発売当日に掲載しましたが、その後、29日に、朝日新聞の医療面に、「C型肝炎 副作用少ない治療法」というタイトルで、新薬発売情報を含む、治療法の変化についての記事が掲載されました。
かつて中心だったインターフェロン療法にかわり、飲み薬による治療が中心になるという内容ですが、この記事の中に、気になる記述がありました。それは、「感染者のうち未治療の人は推計約50万人」と書かれている部分です。これは、最近の他の複数の資料の中にある推計値と比べると、極端に小さい数値になっています。この記事の中の推計値については、推計者、出典が書かれていないのですが、最近の他の資料の中でどのようになっているか、少し、紹介しておきます。
まず、先日、11月27日のブログ記事の中でも紹介した、『NHKきょうの健康』テキスト2016年5月号の「ウイルス肝炎の治療」の解説(P.58)には、厚生労働省の調査として、日本のC型肝炎の感染者が190~230万人と推定されること、そのうち、実際に医療機関にかかっているのは約37万人で、「多くの人が感染に気付かずに生活していると考えられます」と書かれており、これに基づけば、未治療患者は、153~193万人ということになります。
次に、2015年12月27日に、治療薬ハーボニの発売元の製薬会社、ギリアド社が朝日新聞に出した全面広告の中の茶山一彰先生の説明では、感染者150~200万人のうち、「未治療の患者さんはおよそ120万人と推定されます」となっています。

asahi-gilead151227
2015年12月27日に朝日新聞に掲載されたギリアド社の全面広告の一部

さらに、治療薬エレルサ/グラジナの発売元の製薬会社、MSD社が運営する「C型肝炎の正しい知識(c-kan.net)」のサイトの中のページ
http://www.c-kan.net/knowledge/05.xhtml
に現在掲載されている説明では、
「わが国でのC型慢性肝炎の患者さんは、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると150万〜200万人いると推測されています。年齢は40歳代以上に多く、C型肝炎ウイルス対策が講じられる以前の輸血などの医療行為による感染が背景にあることを示しています。しかし医療機関で何らかの治療を受けている人は50万人にすぎず、残りの100万〜150万人の中には自分がC型肝炎ウイルスに感染していることに気づいていない人もいる可能性があります」
となっています。
もちろん、現在では、輸血の血液の検査も可能になっていて、注射器の使い捨ても徹底されていると思うので、病気の悪化で亡くなったり、治療で治癒したりして、感染者数は減っていくでしょうが、先日、11月29日の朝日新聞記事の中には、「感染に気づいていない、または知っていても治療していない人が減らなくて残念」という田中篤先生(帝京大学)のコメントも掲載されているので、未治療感染者数として「推定約50万」と書かれていることは、ますます、不可解です。たとえば、未治療感染者のうち、C型肝炎と診断されながら継続受診していない人の数だけを記載してしまったというミスの可能性はないのでしょうか?
患者会「東京肝臓友の会」の会報「東京肝臓のひろば」の2017年6月号(第218号)に、3月19日の泉並木先生(武蔵野赤十字病院院長)の講演録が載っていますが、その8ページに、田中純子先生の計算結果として、患者100~150万人のうち、「C型肝炎と言われても、そのあと『あなたはインターフェロンをやる必要はないですよ』とか『あなたはインターフェロンが効かないです』と言われて通院していない方が25~75万人」と書かれいて、この数値だけを取り出すと、先日の朝日新聞記事の中で未治療感染者数として書かれている数値と一致していると言えるかもしれません。しかし、泉先生の講演録には、「自分がC型肝炎に感染しているとまだご存じない方が約30万人いるだろう」とも書かれており、この推定でも、未治療感染者は55~105万人ということになり、先日の朝日記事の中の推計値は、これよりもさらに小さい値になっています。真相はわかりませんが、未治療感染者は、先日の朝日新聞記事にある「約50万人」よりもかなり多い可能性もあると思います。
いすれにしても、昭和生まれの人は、注射器の使い捨てが徹底されていなかった時期の注射でいつのまにか感染している可能性があるので、一度も検査をしたことがないという方は、早めに検査をされたほうがよいと思います。自覚症状が出ないうちに発見できれば、今では、短期間の服薬で、大きな副作用もなしに、比較的簡単にウイルス駆除ができるようになっていますが、病気が進みすぎていると、最近の新薬も使えないようなので、早期発見、早期治療が重要だと思います。
厚生労働省やマスコミ等による啓発活動にも期待したいと思います。

〔ホームページ内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm

【追記】
11月29日の問題の記事が掲載されていた朝日新聞医療面に記載されていたメールアドレス宛に、先ほど、上記の推計値の件で、他の資料との食い違いが不可解である旨のメールを送信しておきました。紙面等で説明していただけるとありがたいと思っています。
(17.12.1)

【17.12.15追記】
先月のマヴィレット(グレカプレビル/ピブレンタスビル)発売を受けて、日本肝臓学会のC型肝炎治療ガイドライン
https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_c
が改訂され、「第6版」が昨日、ネットで公開されました。
直接作用型抗ウイルス薬(DAA)での治療歴がない場合の慢性肝炎の治療方法としては、ウイルスの遺伝子型が1型の場合も2型の場合も、新薬、グレカプレビル/ピブレンタスビル(GLE/PIB、商品名=マヴィレット)による治療が推奨治療に加わっています。また、1型の場合には、エルバスビル/グラゾプレビル(EBR+GZR、商品名=エレルサ+グラジナ)によるも推奨治療になっており、また、ソホスブビル/レジパスビル(SOF/LDV、商品名=ハーボニー)なども条件付きで推奨治療になっています(P.121参照)。
一方、DAA前治療不成功例のうち、プロテアーゼ阻害薬+NS5A 複製複合体阻害薬(2014年発売のダクラタスビル+アスナプレビル等)による前治療不成功例の場合には、グレカプレビル/ピブレンタスビル(GLE/PIB、商品名=マヴィレット)の他、条件次第ではインターフェロン療法も選択肢になっているようです(P.213参照)。
新ガイドラインのP.57~58を見ると、グレカプレビル/ピブレンタスビル(GLE/PIB、商品名=マヴィレット)の国内第Ⅲ相(最終段階の治験)でのDAA前治療不成功例33例のうち、グレカプレビル/ピブレンタスビルでもウイルス駆除ができなかった2例は、いずれも、「ダクラタスビル+アスナプレビルによる前治療不成功例であり、いずれも治療開始時にNS5A領域P32欠失が認められた」ということであり、ウイルスにこのP32欠失(欠損)という変異が起こっている場合には、条件次第でインターフェロン療法も選択肢になるようです。
ガイドラインP.124には「プロテアーゼ阻害薬+NS5A 阻害薬による前治療の不成功例で、薬剤耐性変異が惹起されている症例への対応には、難易度が高い総合的な判断を要するため、このような症例の適応判断ならびに治療方針は、肝臓専門医によって検討されるべきである」と書かれています。
なお、千葉肝臓友の会による「C型肝炎新薬が出揃ってきた・どう選べばよいのか? ~未治癒患者はどうすればよいのか?~」のページ
http://chiba-kantomo.com/hepatitis-commentary/3453
が昨日改訂されましたが、それによると、新薬、エプクルサ(一般名=ソホスブビル/ベルパタスビル)が、現在、申請中だということです。
昨年、電子出版したエッセイ『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年~副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』(2016年、Kindle版)に書いたように、僕の場合は、2015年にグラゾプレビル+エルバスビル(2016年発売、商品名=グラジナ、エレルサ)の治験でウイルス駆除に成功し、DAAの使用は、そのときだけです。
(17.12.15追記)

新薬マヴィレット発売、最短8週でC型肝炎が治る時代に

日経新聞のウェブサイト等に11月27日に掲載されたアッヴィ合同会社(abbvie)のプレスリリース
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP464362_X21C17A1000000/
によると、C型肝炎新薬、マヴィレット、発売とのこと。

「肝硬変を有さない、DAA未治療のGT1型およびGT2型の日本人HCV感染患者さんにおいて8週間の治療で99%のウイルス学的著効率(SVR12)を達成」
「DAAによる前治療で治癒していない患者さんにおいて、12週間の治療で94%のSVR12を達成」
等の治験データが掲載されているほか、虎の門病院分院長の熊田博光先生の「今回のマヴィレットの発売により、DAA治療は第3世代へと移行し日本のC型肝炎治療は最終章を迎えると考えています。これまでのDAA療法は、ジェノタイプ、ウイルス耐性の有無、過去のDAA治療歴、または透析など、患者さんの状態によりDAA療法を使い分けていましたが、マヴィレットの登場により1つの治療レジメンでそのほとんどがカバーされることになります」というコメントが掲載されています。

承認のさいの9月27日の日経新聞のウェブサイトに掲載されたアッヴィ社(abbvie)のプレスリリース
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP458539_X20C17A9000000/
によると、このC型肝炎新薬、マヴィレット(グレカプレビル/ピブレンタスビル)について、
「「マヴィレット(R)配合錠」は、肝硬変を有さない、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)未治療のジェノタイプ1型および2型のC型肝炎ウイルス(HCV)感染患者さんに対する、日本で初めてかつ唯一の8週間治療薬」
「HCV患者さんの大多数を占める患者群において99%のウイルス学的治癒率に裏付けられた承認」
「代償性肝硬変など特定の治療課題を持つ患者さん、およびDAAによる前治療で治癒しなかったなど治療の選択肢が限られている患者さんに対する12週間投与の治療選択肢でもあります」
「DAAによる前治療で治癒しなかった患者さんでは、12週間の治療で94%(n=31/33)のSVR12が達成されました」
とのこと等が記されています。

昨年7月に電子出版したエッセイ『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年~副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』(Kindle版)で、僕の場合、長い闘病の末、2015年に新薬の治験に参加してウイルス駆除に成功したことを書きましたが、そのときの新薬、グラジナ/エレルサ(グラゾプレビル/エルバスビル、2016年承認)の服薬期間が12週だったのに対して、今回承認された新薬、マヴィレット(グレカプレビル/ピブレンタスビル)の場合、最短で8週という、さらに短い治療期間での治癒が可能になったことになり、また、これまでの直接作用型抗ウイルス薬(DAA)での治療で治癒に至らなかった人に対しても12週の服用で高い治癒率が期待できるようなので、最近の治療薬の開発の進展には目をみはるものがあります。さらに、グラジナ/エレルサがウイルスの遺伝子型(ジェノタイプ)1型の場合に限って承認された治療薬だったのに対して、今回の新薬は1型、2型どちらの場合にも使えるという点でも、これまでの治療薬になかった特長を持っているということになるようです。

アッヴィ社によるC型肝炎の解説サイト「C型肝炎サポートネット」
http://cgatakanen-support.net/
の中の「C型肝炎とは」のページ
http://cgatakanen-support.net/before/index.html
には、
「現在HCVに感染している方は過去の輸血や使い回しの注射などが原因と考えられます」
「30歳以上の100人に1~3人がC型肝炎ウイルスに感染」
「C型肝炎は日本の慢性肝炎のうち約70%を占め、無症状の人を含めるとHCV感染者は150万〜200万人いると推測され、「21世紀の国民病」と呼ばれることもあります」
「「沈黙の臓器」である肝臓は肝炎になっても自覚症状を感じにくいため、感染していることに気づかない方、あるいは感染を知っていても放置したまま治療を受けない方が多いという問題もあります」
と書かれています。

NHKきょうの健康』テキスト2016年5月号の「ウイルス肝炎の治療」の解説(P.58)には、厚生労働省の調査として、日本のC型肝炎の感染者が190~230万人と推定されること、そのうち、実際に医療機関にかかっているのは約37万人で、「多くの人が感染に気付かずに生活していると考えられます」と書かれており、せっかく短期間の簡単な治療で治るようになった病気を放置して重症化してしまうのは、何とも、もったいないことです。今では、早期発見、早期治療ができれば、インターフェロン療法中心だった時代と違って、大きな副作用もほとんどなく、短期間の治療で比較的簡単に高い確率で治せるようになったので、特に、注射器の使い捨てが徹底していなかった時期の注射を何度も受けて感染している可能性が低くないとされる昭和生まれの方で、まだC型肝炎の検査をされたことがない方がいらっしゃいましたら、早く検査を受けて、もし、感染が判明したら、専門医のいる病院を受診して、それぞれの人にあった治療を検討するとよいと思います。

今回の新薬については、発売前から、医療関係者の方々も、ブログ等で話題にされていて、例えば、
「肝臓病と共に生きる人たちを応援します」というブログには、10月11日に「マヴィレット製造承認」の記事 いよいよ全てのC型肝炎ウイルス型で使う薬へ」という記事
http://blog.goo.ne.jp/mizuironokomorebi/e/c88fab12aa20ef031c474b48f885be0c
には、マヴィレットの説明書の画像も載っています。

〔HP内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm

MSDのC型肝炎新治療薬エレルサ/グラジナ発売

MSD株式会社のC型肝炎新治療薬エレルサ/グラジナ(一般名=エルバスビル/グラゾプレビル)が、11月18日、発売となったようです。

qlifeproの11月22日の記事
http://www.qlifepro.com/news/20161122/releasing-erelsa-and-grazyn-for-hepatitis-c-drugs.html
等に情報が出ています。

この新薬は、僕自身、昨年、治験に参加して治癒診断を得、20年以上に及んだC型肝炎に区切りをつけることになったもので、その20年以上に及ぶ闘病体験は、『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年~副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』(2016年7月、Kindle版)
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IJTYWYI/
に詳細に書きましたが、ここ数年の新薬開発の進歩で、かつては、様々な副作用と闘いながらの長年に及ぶ治療が必要になることが多かったC型肝炎も、大きな副作用がほとんど出ない飲み薬を12週間飲むだけの治療で、9割以上の確率でウイルス駆除ができるようになってきたようです。昨年秋に発売されたギリアド社の治療薬ハーボニーなどとともに、MSDのエレルサ/グラジナも、これから治療されるかたにとっては、有力な選択肢になるでしょう。

MSDが運営しているC-kan.net(C型肝炎の正しい知識-新しい治療・新しい可能性)というサイト
http://www.c-kan.net/
の中の感染経路解説のページ
http://www.c-kan.net/knowledge/03.xhtml
には、
「現在わが国の感染者の多くは、C型肝炎ウイルスが発見される前の輸血や血液製剤、あるいは注射針が使い捨てになる前の注射針の使い回しなどで感染したものと考えられています」
と、あり、
「日本にはC型慢性肝炎患者が何人くらいいますか?」というページ
http://www.c-kan.net/knowledge/05.xhtml
には、
「わが国でのC型慢性肝炎の患者さんは、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると150万〜200万人いると推測されています。年齢は40歳代以上に多く、C型肝炎ウイルス対策が講じられる以前の輸血などの医療行為による感染が背景にあることを示しています。しかし医療機関で何らかの治療を受けている人は50万人にすぎず、残りの100万〜150万人の中には自分がC型肝炎ウイルスに感染していることに気づいていない人もいる可能性があります」
と、あります。40歳以上のかたで一度もC型肝炎の検査を受けていない方は、早く検査を受けたほうがよいと思います。そして、感染が判明したら、肝臓専門医の先生がいる病院を受診して、それぞれの人にあった治療を検討する必要があるでしょう。有効性と安全性の高い治療薬が登場したのですから、放置して悪化させてしまわないように、まずは、検査を受けることが大切だと思います。

今回発売になったエレルサ/グラジナについては、

元患者さんのmiyaさんのブログの11月18日の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/miya_808jp/42921452.html

大阪肝臓友の会のページ
http://osaka.kanzo.org/archive/eid752.html

kusuri-new.linkというサイトのページ
http://kusuri-new.link/category5/entry65.html
などにも情報掲載されています。

また、発売直前に、
「肝臓病と共に生きる」という専門医の先生のブログの11月15日の記事
http://blog.goo.ne.jp/ryokuai_2007/e/6bd2c7858d0ae610082d231b0dfe16b4
にも情報掲載されています。

僕のホームページの中の「C型肝炎関連情報リンク」のページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm
にも掲載しています。

また、上記の闘病エッセイについては、7月17日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52398364.html
に書いてあります。

「治そうC型肝炎」CMに薬品名がない理由

週刊「AERA」の記事が、発売元の朝日出版のページに「増える製品名を出さないCM 広告規制のある処方薬の販売戦略とは」というタイトルで出ています。
https://dot.asahi.com/aera/2016110400127.html

「いまや最短12週間。飲み薬のみの治療で治癒を目指せる時代となりました」
というギリアド社の「治そうC型肝炎」CM。昨年発売された治療薬「ハーボニー」などを販売する会社ですが、薬品名がないのはなぜか?

記事には、「国民の健康に大きな影響を与える可能性のある抗がん剤など、医師が処方しないと危険な医療用医薬品は、一般への広告が制限されているからだ」と、あります。
そういうことなのですか……
ハーボニー(一般名=レジパスビル/ソホスブビル)は、かつて主流だった治療薬のインターフェロン等と比べると、大きな副作用が出る人は少ないらしいですが、それでも、他の持病などによっては、この薬を使ってはいけない場合もあるようです。

しかし、この病気は、昨年末の同社の新聞広告によると、日本での感染者が150~200万人と推定されているにもかかわらず、そのうち医療機関で治療を受けていない未治療の患者が120万人と推定されているということで、最近の治療薬開発の進歩で、比較的簡単に高い確率で治るようになったことを知らずに治療をあきらめている人や、そもそも、病気にかかっていることに気付いていない人が多いようなので、こうした啓発だけでも、十分に意味があるわけですね。

C型肝炎は、注射器が使い捨てになっていなかった時代の注射などで感染が広がったとされる肝臓病で、放置すると、20年から30年かけて重症化して肝臓がんを発症する危険がある病気なのですが、重症化するまで自覚症状が出ないことが多いため、何らかのきっかけで検査を受けない限り発見できないため、治療が遅れてしまう人が多いようです。
僕の場合は、1993年の年末に、たまたま体調不良で病院を受診したさいの検査がきっかけでこの病気にかかっていることが見つかり、それ以降、20年以上に及ぶ闘病の末、昨年、MSD社の新薬、グラゾプレビル(グラジナ)、エルバスビル(エレルサ)の治験に参加した結果、ようやく治癒診断を得、その闘病の手記を、今年7月に『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年~副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』というタイトルでKindle版で電子出版しましたが、かつては、体質などによっては治療薬の副作用が強く、また、治癒率も高くなかったので、最近の新薬開発の進展には驚きます。
僕が治験に参加したMSD社の新薬、グラゾプレビル(グラジナ)、エルバスビル(エレルサ)は、今年9月に承認され、そろそろ発売になると思いますが、こちらも、発売後にMSD社がCMを出すとしても、やはり、薬品名は出さないのかもしれませんね。

しかし、製薬会社にとっても、患者にとっても、こうした「啓発」広告には意味があるので、これを機会に、C型肝炎の検査をしたことがない方は、是非、医療機関で検査を受けるとよいと思います。特に、40歳以上の人は、注射器が使い捨てになっていなかった時代の注射を受けていて、知らぬまに感染している可能性が低くないので、検査は必須と言えるかもしれません。そして、感染していることが判明したら、肝臓専門医のいる病院を受診して、それぞれの人に合った治療を検討することが必要だと思います。

専門医のいる病院は、日本肝臓学会のページ
http://www.jsh.or.jp/medical/specialists/specialists_list
で確認できます。

また、僕のホームぺ―ジの中に、「C型肝炎関連情報リンク」のページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm
を設けてあります。

上記の闘病記については、このブログの7月17日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52398364.html
で紹介しています。
Amazon Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IJTYWYI/
で購入できます。
PC、タブレット、スマホでも読めます。また、クレジットカード決済のほか、Amazonギフト券での決済もできます。

上記の「治そうC型肝炎」CMには、治療経験者も注目しているようで、例えば、たんぽぽさんのブログの9月27日の記事(9/29追記あり)
http://ameblo.jp/tannpopo-15/entry-12203990650.html
などに取り上げられています。
この、たんぽぽさんのブログでは、7月28日の記事
http://ameblo.jp/tannpopo-15/entry-12184922691.html
の中に、僕の闘病記電子出版の情報が書かれていて、「Kindle版のみなので、どうしようか思案中」と書かれていますが、上記の通り、Kindle版は、Kindle本は、専用リーダーがなくても、PCでもタブレットでもスマホでも、無料のKindleアプリをいれれば読めます。また、価格は変動し、発売直後はいわば「特売価格」でしたが、現在は、変更されています。

新薬治験での治癒診断までの22年分のC型肝炎闘病記を電子出版

昨年のC型肝炎治癒診断にいたるまでの20年以上に及んだ闘病を綴ったエッセイを、
『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年
~ 副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』
としてkindle版で電子出版しましたのでお知らせします。
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IJTYWYI/

クレジットカードでもコンビニなどで売っているAmazonギフト券でも決済できます。
無料のKindleアプリをいれればスマホでもタブレットでもPCでも読めます。

かつて注射器が使い捨てになっていなかった時期の注射などで広がったとされるC型肝炎は、最近の新薬の開発の進展で、ほとんど副作用のない比較的短期間治療で高い確率で治るようになりましたが、長い間、治療の副作用で多くの患者を苦しめてきた病気で、体質、体力によっては、強い治療が出来ずに、悪化して亡くなった方も多い病気です。今回の本には、自分自身の3度にわたる治療失敗や、同じ病気だった母の病状悪化による死亡や、自身の音楽活動の長期休止と再開や、一見、闘病と関係なさそうな音楽や文学、アニメとの出会いなど、ときに治療前にまでさかのぼって記述することで、闘病の全体像が浮かび上がるように試みました。また、初期のインターフェロン療法に始まり、最終的に新薬(グラゾプレビル+エルバスビル)の治験で治癒診断を得るまでの様々な治療について語ることで、ひとつの病気の治療法の進歩、変遷の歴史の記述にもなっています。

なお、ホームページに関連情報リンクのページ
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm
があります。

ネット上には、多くの患者や元患者の方々が闘病、関連情報を綴ったブログが多数ありますので、少し、紹介します。

ばんばんさんの「あかるい肝炎生活」というブログ
http://ban2ban.net/
では、過去のインターフェロン療法で治らなかったばんばんさんが、新薬の情報などを発信されています。

akioさんの「HCV(C型肝炎ウイルス)との闘い」というブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/akiokiokio1962
では、レジパスビル+ソホスブビルの治験で治癒されたakioさんの闘病記録と、新薬の情報が掲載されています。レジパスビル+ソホスブビルは、すでに、昨年(2015年)後半に「ハーボニー」の商品名で承認、発売されており、僕が治験に参加したグラゾプレビル+エルバスビル((米国での商品名はZEPATIERゼパティア)と同様、治験で高い効果が示されていて、すでに、この薬で治癒診断を得た人は多いと思います。akioさんの自己紹介記事
http://blogs.yahoo.co.jp/akiokiokio1962/28012147.html
は、今年(2016年)5月21日に更新されていて、治療歴を概観することもできるようになっています。

この他、多くの患者、元患者の方々の闘病記が、この病気の治療の歴史を語っているように思います。

【16. 7.31追記】
kindle本をAmazonギフト券で購入する場合には、Amazonの1-Click設定をそのように変更する必要があります。1-Click設定の変更については、Amazonのサイトのヘルプのページ
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201889370
に説明があります。
(16. 8.31追記)

【16. 8. 8追記】
元患者の方のブログをもうひとつ紹介します。
長い闘病の末、ソホスブビル/レジパスビル(商品名=ハーボニー)で治癒されたmiyaさんのブログ「いい日でありますように」
http://blogs.yahoo.co.jp/miya_808jp
では、最近の新薬の情報も掲載されています。例えば、16年3月29日の記事
http://blogs.yahoo.co.jp/miya_808jp/42553586.html
では、MSD社(メルク・シャープ・アンド・ドーム)のエルバスビル/グラゾプレビルの承認申請の情報が掲載されています。僕自身は、闘病記『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年』にも書いた通り、このエルバスビル/グラゾプレビルの治験に参加して治癒診断を得たのですが、もし、治験の被験者候補に選ばれていなければ、miyaさんと同じソホスブビル/レジパスビル(商品名=ハーボニー)での治療を受ける予定でした。どちらの治療薬も、高い治癒率(ウイルス駆除率)が期待できるようです。
(16. 8. 8追記)

【16. 9.14追記】
エルバスビル、グラゾプレビルの日本での商品名は、それぞれ、グラジナ、エレルサとなるようです。
medical-tribuneの9月12日の記事
https://medical-tribune.co.jp/news/2016/0912504703/
に、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が承認の了承をしたとあり、「早ければ来月(10月)にも正式に承認される見通し」と、書かれています。
(16. 9.14追記)

【16.10. 2追記】
日経プレスリリース(16.9.28)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=423997&lindID=4
によると、MSD株式会社は、9月28日、新薬、エレルサ(エルバスビル)、グラジナ(グラゾプレビル)の製造販売承認を取得したとのことです。
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