北村正裕BLOG

童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 北村正裕ホームページ(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 X(旧ツイッター)アカウントは「@masahirokitamra」です。

牧阿佐美バレエ団「ジゼル」(演出・改訂振付=牧阿佐美、主演=青山季可)観劇

6月14日(土)夜、東京文化会館で牧阿佐美バレエ団の「ジゼル」の公演を観劇(牧阿佐美演出・改訂振付、青山季可主演)。
今年1月に同じ会場で観劇したウクライナ国立バレエによるV.ヤレメンコ版の「ジゼル」は驚くような演出でしたが、今回の牧阿佐美版はオーソドックスな演出の「ジゼル」でした。
オーソドックスな「ジゼル」にも、音楽・演出面で色々な種類がありますが、今回の牧阿佐美版は、以前、NHK-BSで舞台映像が放送されたマリインスキイ劇場のバージョンに近かったと思います。そして、そのマリインスキイ劇場の「ジゼル」は、オーソドックスと言っても、細かいところで、音楽、演出にそれなりに特徴があるので、それに近い牧阿佐美版の「ジゼル」の舞台の観劇を機に、少し、記しておきます。特に、演出、音楽面で、必ずしも多数派ではない部分があるので、それには、是非、触れておきたいところです。
まず、「ジゼル」の第1幕の音楽では、アダン作曲の音楽の中に、ブルグミュラー作曲の曲が挿入されて村娘のパドドゥとして使われているところがありますが、この村娘のパドドゥ6曲のうちの4曲目は、今回の公演では、多くのバレエ団で使用されている曲ではなく、マリインスキイ劇場の舞台映像で聴いたことのある曲と同じ曲のようでした。この曲を使うバージョンは少数派だと思います。この点が、他のバレエ団の「ジゼル」と一番違う点。
また、第2幕の幕切れの編曲も、マリインスキー劇場の映像と同様で、最後の数小節は原曲(ボニング指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団による音源など)と同じでオーケストラの強い演奏で終わるバージョンでした。どちらかというと、ラストは、静かに終わるバージョンのほうが多いような印象なので、この点も少数派ということになると思います(ちなみに、静かに終わるバージョンにも複数のバージョンがあるようです)。
今回の牧阿佐美版は、その他の点でも、マリインスキイ劇場のバージョンに近いところが多く、例えば、第2幕で、アルブレヒトが彼を追って森にやって来た従者を追い払うところや、ジゼルだけでなく、ミルタにまで宙乗りシーンがあることなど、特徴的なシーンが共通する要素になっていたと思います。ただし、マリインスキイ劇場の映像では、ミルタの宙乗りのさい、左から右に、ほぼ水平に飛んでいたのに対して、今回の牧阿佐美版では、左上から右下に向けて、斜めに、下降するようにゆっくりと飛んでいて、その後に右から左に水平に飛ぶジゼルとの違いがはっきりしていました。
ミルタはともかく、ジゼルについては、その宙乗りの場面の音楽は、明らかに空中浮遊をイメージしたものでしょうし、実際、1841年のパリ・オペラ座での初演時にも宙乗りが行われたようなので、この宙乗りは、やはり見たいところ。プティパによるカリインスキイ劇場での改訂振付以降、「アラベスク」の姿勢で飛翔を表すようになったとは言え、音楽にも「明示」されている部分では、宙乗り演出は、やはり見たいところです。2020年2月のパリ・オペラ座日本公演で披露された「ジゼル」(1887年プティパ、1991年バール&ポリャコフ改訂振付)では、宙乗り演出はなく、2020年10月に披露された新国立劇場の新制作の「ジゼル」(演出=吉田都、改訂振付=アラスター・マリオット)でも同様だっただけに、マリインスキイ劇場のバージョンやそれに近い今回の牧阿佐美版が貴重なものに見えてきます。これは、決して、少数派というほどではないと思いますが、この宙乗り演出にも存続し続けてほしいと思いました。
福田一雄著『バレエの情景』(1984年、音楽之友社)には、第2幕の幕切れの音楽について、「井上博文バレエ団や牧阿佐美バレエ団がパリ版」(p.154)などと書かれていますが、それは、多分、かなり昔のことなのだと思います。
牧阿佐美バレエ団の公式サイトには、「現在の舞台は1985年新制作から改訂を重ね、タイトルロールのジゼルは歴代のバレリーナによって踊り継がれてきました」という記述がありあすが、最新の改訂がいつかや、その前はどこが違っていたのかといった細かいことはわかりません。

2020年2月のパリ・オペラ座日本公演の「ジゼル」については、2020年3月のブログ記事
「パリ・オペラ座バレエ「ジゼル」宙乗り演出排除の理由」
https://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52466474.html
に記してあります。

昔は、観劇するバレエはほとんどチャイコフスキー作曲のバレエでしたが、最近、アダン作曲のバレエ「ジゼル」の観劇機会が増えているような……
第2幕でビオラが活躍する「誘惑の舞」など、「ジゼル」の音楽もチャイコフスキーの音楽に劣らず魅力的だと感じます。今回の湯川紘恵指揮、東京オーケストラMIRAIの演奏も良かったし、主役「ジゼル」役の青山季可さんはじめ、牧阿佐美バレエ団のダンサーたちの演技も良かったと思います。

牧阿佐美バレエ団公式サイトの中の「ジゼル」2025年公演の情報ページ
https://www.ambt.jp/pf-giselle2025/

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〔北村正裕HPの中のバレエ・オペラコーナー〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/swanlake.htm

〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕X〕
https://x.com/masahirokitamra

【2025年8月21日追記】
北村正裕ホームページ(音楽情報用と執筆情報用)の統合にともない、
バレエ・オペラコーナーのURLが変更になりました。
新しいURLは
http://masahirokitamura.art.coocan.jp/swanlake.htm
です。
(25. 8.21追記)

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」第3村ミニチュアセット展示を見学

2025年5月24日、マルイファミリー溝口でのアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」第3村ミニチュアセット(場面設定・画面構成検証用)の展示を見学。2021年春の映画公開時にスモールワールズTOKYOで展示されるなど、すでに何度か展示されている映画製作用に制作されたミニチュアセットですが、自分の場合は、今回が初めての見学。昨年、この第3村の風景のモデルとなった天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅の転車台などを見学できたので、今回、その風景に基づいて作られたミニチュアセットを見ることで、実在の風景を思い出しながら、第3村のミニチュアを味わうことができました。
映画公開時にスモールワールズTOKYOで展示されたときには、第3村のミニチュアだけでなく、そこから少し離れたところにあることになっているケンスケの家のミニチュアと、北の湖の廃墟(ネルフ施設跡)のミニチュアも展示されたようですが、今回は、それらの展示はなく、第3村のミニチュアのみの展示で、昨年、見学した天竜二俣駅の風景がかなり忠実に再現されていることを確認できました。ミニチュアの各部に、例えば、「診療所」とか「トウジの家」といった表示がついていましたが、昨年、天竜二俣駅の夜の転車台ツアーに参加して見学することができたあの教室のモデルとなった運転区2Fの会議室のある建物の前のところには「学校(2F)」という表示もついていました。また、線路上、駅舎に近いところには新生湯(女湯)と記念湯(男湯)のミニチュアがあったり、それより診療所に近いところには「電車図書館」のミニチュアもあって、その電車の前にはアヤナミレイ(仮称)の小さなフィギュアが立っていました。
写真撮影もOKになっていました。
今回の展示は、6月8日までということです。

マルイのサイトの情報ページ
https://www.0101.co.jp/405/info/index.html?contents_id=0910


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第3村ミニチュア、診療所側からの全景、映画の17分45秒の部分(25年5月24日撮影)

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第3村ミニチュア、駅舎側からの全景、映画の37分50秒の部分(25年5月24日撮影)

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第3村ミニチュア展示会場設置の解説パネル(24年5月24日撮影)-画像タップで拡大可-

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第3村ミニチュア、新生湯(女湯)と記念湯(男湯)の部分(25年5月24日撮影)-画像タップで拡大可-

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第3村ミニチュア、電車図書館の部分(画面右下)(25年5月24日撮影)-画像タップで拡大可-

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第3村ミニチュア、転車台、診療所、トウジの家(画面左下)、「学校(2F)」(画面右上)(25年5月24日撮影)
-画像タップで拡大可-

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天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅、転車台などの風景(24年2月18日撮影)-画像タップで拡大可-


『シン・エヴァンゲリオン劇場版」第3村モデル、天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅転車台など見学時の記事24年2月19日のブログ記事)
https://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52515491.html

〔北村正裕HPの中のエヴァンゲリオンコーナー〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/eva.htm

〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕X〕
https://x.com/masahirokitamra

【25. 5.31追記】
Xに関連の投稿しました(5月30日)。
https://x.com/masahirokitamra/status/1928400288869765510
(25. 5.31追記)

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【2025年8月21日追記】
北村正裕ホームページ(音楽情報用と執筆情報用)の統合にともない、
エヴァンゲリオンコーナーのURLが変更になりました。
新しいURLは
http://masahirokitamura.art.coocan.jp/eva.htm
です。
(25. 8.21追記)

グノーのオペラ「ロメオとジュリエット」、藤原歌劇団セミステージ公演とパリ・オペラ座舞台映像


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4月26日、テアトロ・ジーリオ・ショウワで、藤原歌劇団による「ロメオとジュリエット」(グノー作曲)のセミステージ形式の公演を観劇。
松本重孝演出、園田隆一郎指揮、テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ。出演は、渡辺康(ロメオ)、光岡曉恵(ジュリエット)他。
全5幕のうち、第3幕の第1場と第2場の間に休憩をいれ、それ以外には休憩を挟まない上演で、第4幕に挿入されることのあるバレエシーンはなし(原作では第2幕の終盤に位置する修道士ロレンスの僧房でのロメオとジュリエットの結婚の場がグノーのオペラでは第3幕第1場)。

演奏も歌唱も上質でパフォーマンスはとてもよかったと思います。
ロメオ役の渡辺康さんとジュリエット役の光岡暁恵さんの二人が美声を披露、さらに、迫力も感じさせる好演だったと思います。ローラン(ロレンス)役の伊藤貴之さんは、昨年1月28日の「ファウスト」での悪魔メフィストフェレス役で活躍されていましたが、今回、そのメフィストとは全くタイプの異なるキャラクターの修道士ロレンス役でも存在感を見せてくれていました。

しかし、舞台上の歌手の位置には問題があったと思います。今回、オーケストラと合唱を後方に配置し、歌手が前方に出て、しかも、通常のオーケストラ・ピットの位置にまでステージを拡大し、その上での演技が中心になっていたため、3階席の中央寄りの座席からは、前の観客の身体の陰に隠れて演技の多くが見えないという残念な事態が発生してしまっていました。通常の公演なら、2階、3階の中央寄りの座席は、舞台全体を見渡しやすいため、結構よいポジションだと思うのですが、今回は、そこが、最前列を除いてほぼ全部が条件の悪い席になってしまうので、やはり、演技は通常の位置でやってもらったほうがよかっただろうと思いました。身体を左右に動かしながら、歌手の姿をちらちらと見るのがやっと、という状態だったので、その点が残念でした。この劇場の場合、3階最前列は前の柵が視覚的に邪魔になるという別の問題があり、通常なら、3階は後方座席のほうがむしろ良いと思うところなのですが、今回はその後方が悪条件でした。
オペラでのオーケストラは、やはり、オーケストラピットで演奏するのが、一番、無難なのではないでしょうか? どうしてもオーケストラを舞台に乗せたいという場合にも、歌手の位置の前後はあまり変えずに、オーケストラを、例えば、通常のピットの位置で高さだけあげて、歌手の位置も高さだけ高くするとか、オーケストラの中に歌手のスペースを作るなどして、どの座席からも歌手の演技が見えるようにしていただきたかったと思います。
そもそも、セミステージ形式は、オーケストラピットのないコンサート専用のホールでのオペラ上演をしたいという場合には有意義でしょうが、今回のテアトロ・ジーリオ・ショウワは、オーケストラピットもあり、オペラの本格上演が可能な劇場なので、セミステージ形式ではなく、通常のスタイルでの上演をやってほしかったというのが正直な感想です。舞台装置が簡素でも、空いたスペースに無理にオーケストラを乗せなくてもよいのではないでしょうか?
かつて、コンサート専用のオペラシティコンサートホールで上演されたセミステージ形式での「夕鶴」の舞台(ジャパン・アーツ制作)を見ましたが、そのときは、オーケストラが横向きに配置されて、指揮者が客席から見て左端に位置していて、視界をさえぎることもなく、その時は、1階席で見ていましたが、1階席でも2階席でも問題なさそうな配置になっていました。そして、そのときのプロダクションは、地方会場でも上演されるということだったので、そういうことならセミステージ形式も有意義でしょうが、今回は、会場が通常のオペラ公演可能な劇場だっただけに、通常のスタイルで見たかったなあと思いました。パフォーマンスの質が良かっただけに、演技の位置の問題で見づらくなってしまうのはもったいないと思いました。

ところで、グノーのオペラ「ロメオとジュリエット」は、昨年、NHK-BSで放送された23年6月のパリ・オペラ座の舞台映像(トマ・ジョリー演出、カルロ・リッツィ指揮)を何度も見て味わっていましたが、自分の場合、第2幕のラストの、ジュリエットを見送った後のロメオのソロの部分が気に入っています。夜風に乗せて愛のささやきと口づけを届けたいという気持ちを歌うロメオの静かなソロ。オーケストラが幕の冒頭の間奏曲と同じメ美しいメロディーを奏でるところ。今回の公演プログラムに掲載された解説では特に聴きどころとしてあげられてはいない部分ですが、驚くほど美しい場面だと感じます。このロメオのソロの冒頭部分は、オーケストラが奏でる幕冒頭の間奏曲のメロディーが主旋律で歌手の声が伴奏のようにも聞こえ、両者の調和がとても美しい場面だと思います。
そして、もう1か所、やはり気に入っているのは、第5幕の幕切れのオーケストラ。ロメオとジュリエットが息絶えた後の最後の音楽が、直前のジュリエットの「愛してる」という言葉につながって、まるで、あの世での二人の出発を奏でているようにも聞こえて感動的ですが、パリ・オペラ座のトマ・ジョリー演出版では、ジュリエットの「愛してる」という言葉が最後の言葉になっていることが、ラストの音楽を特別に感動的にしている要因のひとつだったかもしれません。毒が回ってきたときのロメオの「天国の門で会おう」「夢はあまりに美しかった」「愛は天上の炎のように墓にあっても燃え尽きぬ」といった言葉ともつながるように感じます。
原作と違って毒を飲んだロメオが息絶える前にジュリエットが目覚めるようになっているグノーのオペラ(台本はバルビエとカレ)では、ラストでの二重唱ももちろん大きなポイントですが、その後の、二人が息絶えた後のオーケストラが奏でる音楽は、さらに感動的だと思います。
今回の藤原歌劇団の公演では、ジュリエットの「愛してる」"je t'aime!"の後に、ロメオとジュリエットの二人の「神様、私たちをお許しください」"Seigneur, Seigneur, pardonnez-nous!"という言葉があるので、この「お許しください」という言葉がないバージョンが採用されていたパリ・オペラ座の舞台映像に慣れていた自分にとっては、すでに息絶えてしまったようなタイミングでの「神様、私たちをお許しください」という二人の言葉に、やや違和感を感じてしまいました。
2008年にNHKのBSで放送された2007年のメトロポリタン歌劇場公演の舞台映像(ヨーステン演出、ドミンゴ指揮)も「神様、許してください」という言葉のあるバージョンでしたし、手元にあるジャック・デラコート指揮、リセウ劇場ライブ盤CDでも同様なので、こちらのバージョンが通常のバージョンなのだろうと思いますが、昨年放送されたパリ・オペラ座の舞台映像を録画して繰り返し見て、それに馴れてしまっていたため、今回の通常バージョンの最後の言葉に少し違和感を感じてしまったのかもしれませんが。ラストの「許してください」という言葉がないバージョンの場合、その部分に生じる言葉の空白が、ラストのオーケストラのフレーズの印象を強める効果をもたらしているように感じます。
今回の藤原歌劇団のセミステージ公演観劇の後、通常バージョンの配信音源(ミシェル・プラッソン指揮、アラーニャ、ゲオルギュー出演)のラストシーンを聴いてみたところ、これもよいと思いました。しかし、ジュリエットの「愛してる」が最後の言葉になるバージョンも捨てがたく、ラストの言葉が異なるバージョンが誕生したいきさつなど気になります。公演プログラムの解説には、「歌劇《ロメオとジュリエット》は、作曲者グノーがたびたび改稿した結果、1867年のテアトル・リリックでの世界初演から1888年のパリ・オペラ座初披露まで、『4つのヴァージョン』が誕生した」という記述はありますが、ラストの「神様、お許しください」という言葉のないバージョンの存在についての記述は見当たりませんでした。


〔関連情報〕
藤原歌劇団「ロメオとジュリエット」公式ページ(日本オペラ振興会)
https://www.jof.or.jp/performance/2504-romeo_et_juliette

オペラ対訳プロジェクトの「ロメオとジュリエット」のページ
https://w.atwiki.jp/oper/pages/423.html

2005年ジャパン・アーツ制作「夕鶴」セミステージ公演の観劇レポート
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/yuzuru2005.htm

2024年藤原歌劇団「ファウスト」観劇記事
https://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52512674.html


【追記】
イタリア語のウェブサイトに2023年のパリ・オペラ座の舞台についての批評が載っています。
https://www.operalibera.net/wp/2023/06/26/romeo-et-juliette-parigi-opera-de-bastille/
https://operaeopera.com/2023/06/romeo-et-juliette-allopera-national-de-paris-bastille-recensione-natalia-di-bartolo/
2つのページに同じ批評文が載っていて、googleの翻訳を見ると、ラストの「許してくれ!」という言葉の削除については否定的な意見のようです。


〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕X〕
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井上道義指揮オペラ「ラ・ボエーム」舞台映像放送

昨年(2024年)9月に東京芸術劇場コンサートホールで上演された井上道義指揮による全国共同制作オペラ「ラ・ボエーム」(演出=森山開次、管弦楽=読売日本交響楽団)の舞台映像が、昨年12月22日にNHK-Eテレで放送されましたが、2月9日と10日に、それぞれ、NHK-BSP4KとNHK-BSでも放送されるようです。
昨年9月の東京芸術劇場コンサートホールでの「ラ・ボエーム」の上演は、21日と23日の2回行われていて、自分が見たのは21日のほうで、当日、「本日の公演では【NHK BSP4K】の収録が入っております」という掲示が出ていましたが、実際に放送されているのは23日のほうの映像のようです。
ここでは、実際に見た21日の公演と放送されている23日の舞台映像の比較、舞台映像のおずずめポイントなどを記しておきたいと思います。
まず、今回の井上道義の指揮ですが、ゆったりとしたテンポでじっくりと聴かせてきれるところが一番のおすすめポイントです。21日の公演では、例えば、ロドルフォのアリア「冷たい手を」の途中、「貧しくても心は豊か」と歌うあたりからさらにテンポを落としてじっくりと聴かせてくれる演奏が感動的でした。それに比べると、23日の映像の演奏では、アリアの前からすでにかなりゆったりとしたテンポになっていて、途中でテンポを落とすという感じはなっていないため、21日の演奏のほうがめりはりがあってより好ましく思えるのですが、それでも、23日の演奏も、ゆったりとしたテンポでじっくり聴かせてくれる演奏という特徴は保たれていると思います。
次に、ロドルフォ役の工藤和真の安定した歌唱に注目です。声量が大きすぎず小さすぎず、端正な声で、安心して聴けるロドルフォだったと思います。
そして、ミミ役のルザン・マンタシャンですが、この人の調子は、21日よりも、放送されている23日の公演のほうが良いように思います。21日の公演でもおおむね無難に歌ってはいましたが、21日の公演では、第一幕幕切れの最後の高音が、やや「叫び声」的になってしまっていたのに対して、放送されている23日の映像では、とても美しく響いています。もしかすると、23日の映像のほうが放送されているのは、ルザン・マンタシャンの声の調子によるものなのかもしれない、と、思ってしまうほど、23日の声の調子はよいと思います。ですから、ここのところも、放送のおすすめポイントです。
21日の演奏と23日の映像で一番大きな違いだと思うのは、21日の公演では、第一幕ラストの二重唱の冒頭にハープの音のような特別なイントロが追加されているように聞こえたのに対して、23日の映像では、そのような「幻のイントロ」などなかったというところです。これについては、21日の映像が放送されていないため、確かめようがありません。21日の公演で聞こえたように思うあの「幻のイントロ」は何だったのでしょう?
最後に、今回の公演は、コンサートホールでの公演だったため、幕を降ろしての舞台転換ができず、制約のある演出にならざるを得ないわけですが、休憩をはさまずに上演された第一幕と第二幕の間の舞台転換の間の出演者たちによるパントマイムなども、この公演だけの注目ポイントだと思います。このホールは、オペラを上演するには残響が大きすぎるのではないかという問題点もあるように思いますが、その点は、映像では、あまり気にならないかもしれません。
昨年12月のEテレでの放送を見逃したという方には、BSでの放送をおすすめします。

〔NHKプレミアムシアターホームページ〕
https://www.nhk.jp/p/premium/ts/MRQZZMYKMW/

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〔関連X投稿〕
https://x.com/masahirokitamra/status/1885881718881796222

〔関連ブログ記事】
オペラ『ラ・ボエーム』原作の中のミミとロドルフ
https://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52464434.html

〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

OneDriveのストレージ容量がいっぱい、自動バックアップ停止、そしてデータファイルが消えた!

新しいWindows11PCをセットアップしたところ、OneDriveへのバックアップが自動的に始まってしまって驚きました。

新しいPCをセットアップして、これまでのWindows10PCにはいっていたデータを外付けSSDを使って新しいPCにいれてしばらくすると、「OneDriveのストレージ容量がいっぱい」というエラーメッセージ。「outlookの送受信ができません」といったメッセージも。
エクスプローラでOneDrive内のファイルの状況を見ると、赤い×(バツマーク)だらけ。

ネット検索してみると、
「ITエキスパートのための問題解決メディア-@IT」というサイトの22年3月の
「自動バックアップを止めて、目障りな「OneDriveに十分な空き容量がありません」エラーを解消する」
という記事
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2203/04/news026.html
を発見。
「Windows 10/11をインストールする際、サインインアカウントとしてMicrosoftアカウントを設定すると、自動的にOneDriveへのサインインも行われるようになっている。同時にデフォルトで、[デスクトップ][写真(ピクチャ)][ドキュメント]の各フォルダがバックアップされる」
自動バックアップを止める方法として、
「まず、通知領域(インジケーター領域)にある[OneDrive]アイコンをクリックし、表示されたトースターの右上にある[歯車(設定)]アイコンをクリック、表示されたメニューで[設定]を選択する。[Microsoft OneDrive]ダイアログが表示されるので、[バックアップ]タブを開き、「重要なPCのフィルダー」欄の[バックアップを管理]ボタンをクリックする」
「[フォルダーのバックアップを管理]ダイアログが開くので、フォルダ名の下にある[バックアップを停止]リンクをクリックし、[フォルダーのバックアップを停止しますか?]ダイアログで[バックアップの停止]ボタンをクリックすればよい」
という記述が。

これを参考に、[デスクトップ][ピクチャ][ドキュメント]すべての自動バックアップを止め、すでに自動バックアップされていた大量のファイルをOneDriveから手動で削除する作業を開始。
その作業の途中、OneDriveではなくPCのドキュメントフォルダとピクチャフォルダのデータファイルが無くなっていることに気づき、これまた、ネット検索。

すると、
「MniTool」というサイトの
「Windowsのドキュメントフォルダーが空に表示される|修正策&データ復元」
という24年12月の新しい記事
https://jp.minitool.com/data-recovery/documents-folder-shows-empty.html
を発見。
「ファイルがOneDriveディレクトリのドキュメントフォルダーに移動され、元の場所に存在しなくなった可能性があります」
という記述が。

OneDriveに自動的にはいってしまったファイルを手動で削除していたのであ然。しかし、古いPCから外付けSSDを使ってデータを移したばかりで、その外付けSSDにデータがはいっていたため、それをコピーして復元しました。こんなことがおこるなら、データ保全のための自動バックアップ機能がデータ消失の原因になりかねないのでは?
外部ストレージによるバックアップが、これまで以上に重要になると感じました。
新しいPCのセットアップ後、データをいれる前に、OneDriveの自動バックアップを止めておくべきだったのでしょうが、セットアップで自動バックアップが始まってしまうデフォルト設定になっていたことなど知らなかったので驚きました。

JIIMAのサイトの中の
「OneDriveで、データ消えた! ホント? 何が起きているのか!」
という24年7月の記事
https://www.jiima.or.jp/qualification/docinfo_manager/blog/onedrive%E3%81%A7%E3%80%81%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%B6%88%E3%81%88%E3%81%9F%EF%BC%81-%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BC%9F-%E4%BD%95%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE/
の中には、OneDriveの自動バックアップについて、
「PCのドライブ内のフォルダやファイルをOneDriveにコピーし、その後、PC内ドライブにはショートカットしか残さない」
「OneDriveへの同期を解除する(つまり、バックアップを停止する)とOneDrive内のデータは消え、PCドライブにはフォルダやファイルのショートカットのみ残る」
といった記述もありました。

「ドスパラ」というサイトの
「OneDriveで自動バックアップ時に発生する問題と対処法を解説」
という22年12月の記事
https://repair.dospara.co.jp/blog/column_onedrive
の中には、
「バックアップを停止するとフォルダーやファイルが消える」
という情報も。

ルートシステムのサイトの24年の記事
「indows11のOneDrive自動バックアップ、どうやって無効にする?」
https://root-s-cloud.jp/column_post/column_post-2602/
の記事にも、
「OneDriveのバックアップを解除すると、PC側に元のファイルが残らないため、手動でファイルをPCに戻す作業が必要です」
などの記述があります。

富士通FMVサポートページの
「[Windows 11] OneDriveとファイルの同期を解除する方法を教えてください」
という24年7月の記事
https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?rid=3&PID=9911-2928
には、OneDriveに移ったファイルをダウンロードする方法などが載っています。

PCWatchのサイトの
「OneDriveの罠に注意!強制同期を切ったり、容量の警告に対処したいならこれをすべし」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1609141.html
には、OneDriveそのもののリンクを解除する方法に関して、
「リンクを解除すると、クラウド上にのみ保存されているファイルにアクセスできなくなってしまう」
といった記述もありました。

他にも、検索すると、OneDrive同期に関連すると思われるデータ消失の問題についての記事が、ネット上には多数あることがわかります。

PCのセットアップでOneDriveで自動バックアップが始まるのがデフォルト設定になっていたとは驚きです。5年前にWindows10PCをセットアップしたときには、こんなことはありませんでしたが、いつのまにかこんなことになっていて、油断なりません。デフォルト設定など、時間が経つと変わってしまうので、今回の記事に書いている情報も、今後、そのまま通用するとは限らないのでご注意を。
現在、無料で使用できるデータ容量は5GBだけということなので、ドキュメントやピクチャフォルダが自動でバックアップされたら、すぐに容量オーバーになってしまうのも当然で、それで自動バックアップを停止するとPC内のデータが消えるなんて!
Edgeのお気に入りの設定が自動的に新しいPCに引き継がれるところなどは、自動バックアップの便利なところですが、フォルダのバックアップまで自動的に始まってしまうようになっていたとは!

例えば、現在、月額260円となっているMicrosoft365
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/p/microsoft-365-basic/cfq7ttc0ktxs
に加入していれば、OneDriveのストレージ容量が100GBになるため、あらかじめこういった定額サービスに加入していた人の場合は、自動バックアップが始まっても、すぐには容量不足にならないでしょうが、有料サービス未加入の場合、容量がわずか5GBなので、自動バックアップですぐに容量いっぱいになってしまうと思います。PCのストレージ容量は、少ないものでも250GBくらいはあるでしょうから、ドキュメントフォルダやピクチャフォルダの中身、5GBなど軽く超えているという人は多いのではないでしょうか?
「そこで、有料のMicrosoft365への加入を!」というのがmicrosoftのおすすめなのでしょう。
まだ、問題が出てくるかもしれませんが、これまでのところでは、新しいWindows11PCをセットアップして、これが、一番、驚いた点です。
OneDriveの自動バックアップを止めるときには、外部ストレージでの事前のデータのバックアップや、OneDrive内のファイルの削除の前にPCに移しておくなど、データ保全に注意が必要だと思います。


〔北村正裕ホームページ紹介サイト)
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

〔北村正裕X(旧ツイッター)〕
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