北村正裕BLOG

童話作家&シンガーソングライター、北村正裕のブログです。 北村正裕ホームページ(北村正裕アート空間) http://masahirokitamura.art.coocan.jp/ もよろしく。 X(旧ツイッター)アカウントは「@masahirokitamra」です。

2019年02月

禁煙ライブハウスでオープンマイク

  2月12日(火)、四谷のライブハウス、Doppoのイベント「オープンマイク」に参加して、3曲だけ歌ってきました。
「オープンマイク」というのは、予約なしで、当日集まったミュージシャンたちが、弾き語りなどで音楽を披露するというもので、今回は、アコースティック(生楽器による演奏)限定で、1人(ユニットの場合は1組)あたりの持ち時間が約15分というものでした。
Doppoは、店内禁煙で、以前、通常のライブ(ブッキングライブ)にもオープンマイクにも参加したことがありますが、昨年は出演機会がなかったので、ちょっと、久しぶりでしたが、今回のオープンマイクは参加者が多く、盛況でした。

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2019年2月12日、四谷のライブハウス、Doppoで。

今回、僕がギター弾き語りで歌ったのは、「全然オッケー」「レイナ」「二人乗りの気球」(いずれも北村正裕作詞・作曲)の3曲だけでしたが、来月、3月5日(火)の、野方のライブハウス、Iwoo NOGATAでのワンマンライブでは、自作曲を10曲以上歌う予定です。
DoppoもIwoo NOGATAも店内禁煙ですが、Doppoの場合、階上(ライブハウスが地下1階であるのに対して、1階の入り口部分)に喫煙スペースがあるのに対して、来月、ワンマンライブをやるIwoo NOGATAは、室外にも喫煙所はなく、「再入場不可」で、室外に出ての喫煙もNGなので、タバコの有害物質の流入リスクがほとんどないのがいいところです。

Iwoo NOGATAのページ
http://www.iwoo-nogata.com/schedule201903.html
に3月のスケジュールが出ています。

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僕は、ブッキングライブへの出演も、オープンマイクへの参加も、禁煙会場限定でやっています。
音楽用ホームページ
http://masahirokitamura.art.coocan.jp/
の中に、禁煙ライブハウスのリンク集のページ
http://masahirokitamura.art.coocan.jp/live-nosmoking-l.html
を設けています。

〔北村正裕ホームページ紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura


C型肝炎「自分には関係ない」とお考えの方へ(未治療百万人、早期治療なら完治)

2018年秋、がん治療薬、オプジーボは、その基礎となる研究がノーベル賞の対象になったことで、かつて、その高い薬価が国会での薬価論争の契機となったとき以上に有名になりましたが、そのノーベル賞受賞の直後の11月に発表された2018年7~9月の国内医療用医薬品の売り上げランキングでは、そのオプジーボを上回るトップにランキングされたのは、2017年11月に発売されたアッヴィ社のC型肝炎治療薬「マヴィレット」(299億5200万円)でした。Answer Newsの11月7日の記事
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/15067/
によると、「同薬は18年1~3月に334億9600万円、4~6月に423億8600万円を売り上げており、18年の売上高は早くも1000億円を突破した」とのこと。さらに、これを受けて、「年間販売額が1000億円超1500億円以下かつ、基準年間販売額の1.5倍超」の条件に該当するとして、厚労省が、19年2月からのマヴィレットの薬価の引き下げ方針を決めたということが、ミクスオンラインの18年11月14日記事
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/65611/Default.aspx
などで報道されています。同記事には、「同剤はすべての主要なジェノタイプに効果を示すほか、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)既治療の患者や腎機能障害患者にも投与できるなどの特長がある。投与期間を既存薬の12週間から8週間に短縮することも可能にした」との記述もあります。「市場拡大特例」の適用という、いわば、売れすぎによる値下げ第1号がマヴィレットだったということです。

注射器が使い捨てになっていなかった時代の注射などで感染が広がり、気づかぬ間に進行して多くの患者の命を奪ってきたC型肝炎も、ついに、克服のための準備が整いつつあるようです。しかし、マヴィレット(一般名=グレカプレビル+ピブレンタスビル)の薬価などをもとに計算すると、この間、この新薬で治療を受けた患者は、およそ2万人にすぎないことになります。日本肝臓学会編『C型肝炎治療ガイドライン』の2018年10月に改訂された第6.2版には、日本のC型肝炎ウイルス感染者は「100万~150万人存在すると推定されている」と記されていて、マヴィレットによるC型慢性肝炎患者の8週服用による初回治療でのウイルス駆除率が99%という治験結果から、現在、早期に治療すれば、ほぼ全員が完治することや、かつてのインターフェロン療法のような大きな副作用もないことを考えると、治療を受けたのが1年間で2万人程度というのは、あまりに少ないと思います。もちろん、治療薬はマヴィレットだけでなく、僕が、かつて、20年以上の闘病を経た末に2015年に治験に参加してウイルス駆除に成功した治療薬、エレルサ+グラジナ(一般名=エルバスビル+グラゾプレビル、2016年発売)や、2015年秋に発売されたハーボニー(一般名=ソホスブビル+レジパスビル)も、条件次第では、現在でも「ガイドライン」で推奨薬になっていて、マヴィレット以外の治療薬で治療している人もいるでしょうが、それを考慮しても、治療を受ける人が少なすぎるように思われます。「NHKきょうの健康」2016年5月号テキストの記述では、実際に医療機関にかかっているのは約37万人となっていて、「多くの人が感染に気づかずに生活していると考えられます」とあります(P.58)。ここ数年での治療薬の開発の成果も、感染者の多くが感染に気づかず、医療機関を受診しなければ、生かされないのです。
17年12月1日のブログ記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52425410.html
では、「日本のC型肝炎未治療感染者数は百万超!?」と書きましたが、今でも、未治療感染者数が百万人近くいる可能性が高いように思います。

アッヴィ社が運営するウェブサイト「C型肝炎サポートネット」の中の解説ページ
http://cgatakanen-support.net/before/index.html
には、「現在HCVに感染している方は過去の輸血や使い回しの注射などが原因と考えられます。また、今は日常的な生活の場でHCVに新たに感染することはほとんどないと考えられています」とある一方、「30歳以上の100人に1~3人がC型肝炎ウイルスに感染」とも記され、昭和生まれの人なら、誰がウイルスを持っていてもおかしくないということになり、検査を受けたことがない人は、必ず、一度、保健所や医療機関で検査を受けるべきだと思われます。注射器の使い捨てが徹底されるようになった現在では、ピアスの穴開けなどの特殊なケースを除けば、新たな感染はほとんど起こっていないため、検査は一度で済むわけで、通常の健診には組み込まれていないため、自主的に検査を受けることが必要です(HCVとはC型肝炎ウイルスのことです)。そして、重要なことは、自覚症状が出ないうちに発見することです。というのは、マヴィレットなど、最近登場したC型肝炎治療薬の多くは、副作用も少なく、ウイルス駆除率が90%台後半という高率ですが、「非代償性肝硬変」と呼ばれる自覚症状が出るレベルにまで進行した状態の患者に対しては、安全性が認められておらず、使用が認められていないからです。また、進行した状態では、ウイルスを駆除した後でも、発がんリスクが高い状態が続いてしまうため、少しでも早く発見して、ウイルス駆除をすることが、とても重要になるわけです。非代償性肝硬変に進行しても使える新薬、エプクルーサも、まもなく発売されようですが、重症化する前に治療できれば、治療の選択肢も多く、それぞれの患者に合った治療法が見つかる可能性が高いわけです。

僕の場合、92年の年末に、たまたま感染性胃腸炎のような症状で近所の病院に入院したのをきっかけに、その病院の担当医の先生の判断で検査を受けることになり、C型肝炎に感染していることが判明したため、早期に治療を開始することができたのですが、そういう機会でもなければ、発見が遅れていたと思います。僕の母も、同じC型肝炎にかかっていたのですが、僕の感染が判明するまで自分の感染に気づかず、僕のすすめで検査を受けて、初めて病名が判明したのです。その母の場合、体質、体力などから、当時の強い副作用を伴うインターフェロン療法はすすめられることもなく、肝庇護療法と呼ばれる対症療法にとどめざるを得ませんでしたが、結果的に、肝臓がんを二度発症し、二度目の発症のさいには、がんが多発している状態で、とうとう、命を落とす結果になりました。そのころは、まだ、現在のマヴィレットのような治療薬がなかったのです。そうした経緯の詳細などは、2016年に電子出版した『歌う童話作家のC型肝炎闘病二十年~副作用の精神症状での半年入院と社会復帰から新薬での治癒までの舞台裏~』(Amazon Kindle版、以下「闘病二十年」と略記)に書いてあるので、興味お持ちの方はそちらをご覧ください。
16年7月17日の記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52398364.html
でも紹介していますが、Amazon Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01IJTYWYI/
で購入できます。
ただし、この電子書籍は、闘病中の方に向けて書いたものではなく、むしろ、病気とは縁のないような方に、「闘病」という「別世界」の体験をお話しして、こんな世界もあるのだということを感じていただきたいという思いのほうが強いです。
そういう意味では、例えば、16年7月17日の西村能一さんのツイート
https://twitter.com/no_ichi_/status/754672087315255296
で、「病気を持っている人の希望になれば良いですね」という一言で片づけられてしまっているのは、残念な反応の例です。おそらく、西村さんは、本を(少なくともきちんとは)読んでもいないのでしょう。「自分には関係ない」と思われたのでしょう。中途半端な説明でわかったような気になってほしくないから、エッセイを書いて電子出版するまでは闘病を公表しませんでしたが、電子出版しても、きちんと読んでくれる人は少ないのかもしれません。

さて、今回の記事の本題に戻って、C型肝炎は、注射器の使い捨てが徹底されていなかった昭和の時代の注射を受けた回数が多い人ほど感染している可能性が高いようで、昭和生まれの人で、まだ、C型肝炎の検査を受けていない人は、早急に検査を受けたほうがよいと思います。僕の母のように、すでに亡くなってしまった人が多いなかで、昭和の時代に、いつのまにか注射で感染していながら、これまで気づかなかった人で、未だに自覚症状が出ないレベルにとどまっている人は、ある意味では幸運です。今なら、自覚症状が出ないうちに発見できれば、最短8週の服薬で、病気を治すことができるからです。まだ検査を受けていない昭和生まれの方には、是非、明日にでも、、保健所に電話をして、C型肝炎の検査の予約をされるよう、オススメします。
「今日」ではなく「明日」と言うことにはわけがあります。この文章を含めて、様々な情報の信ぴょう性を評価するには、一定の時間がかかるわけで、考える余裕も与えずに「今日、今、すぐ」等と言うのはオレオレ詐欺のようなものでしょう。津波からの避難でもないし、また、C型肝炎は進行性の病気であるとはいえ、心臓発作などと違って、1日の遅れが致命的という病気でもないのです。ですから、情報をよく検討し、最終的にはご自身の責任で、冷静に判断してください。
もし、あなたが昭和生まれで、まだ、C型肝炎の検査を受けていなければ、「今日」でなく、「明日」(明日が休日なら休日明けに)検査の予約をするようにオススメしますと書きましたが、そうしなかった場合、将来、「手遅れ」になってから病気が発見される可能性は数パーセントです。つまり、なにもしなくても問題ない確率は9割以上です。一方、検査に出かけるために半日を費やすことにともなうあなたの「損失」について、僕は、一切、責任をとることはできません。そういうことも考えた上で、結局、あなたの行動は、当然、あなた自身の責任で決めていただかなければならないのです。

副作用の強いインターフェロン療法しかなかった時代なら、こんな苦しい治療を受けるくらいなら、悪化して死んだほうがマシと考える人も少なくなかったわけで、それも、ひとつの選択肢です。実際、体質、体力的に副作用に耐えられない人は少なくなかったわけで、僕の母も、体質、体力等を考えると、とてもインターフェロン療法を受けられるような状況ではなく、対症療法にとどめざるを得ず、結果的に病気が悪化して亡くなってしまいました。
また、インターフェロンを使わずにウイルス駆除を目指す、インターフェロンフリー療法についても、当初は、ウイルスの耐性変異を引き起こすことなどへの懸念も指摘されていました。
一例をあげると、2014年発売のダクルインザとスンベプラ(一般名=ダクラタスビルとアスナプレビル)について、「週刊東洋経済」2014年9月13日号には、「この組み合わせでウイルス駆除に失敗すると、次の薬剤選択ができない」(P.77)とまで書かれていました。
しかし、2017年発売の新薬マヴィレットは、ダクラタスビルとアスナプレビルでの治療で失敗した人の再治療でも効果を発揮しています。
肝臓学会の「ガイドライン」(第6.2版)には、ダクラタスビルとアスナプレビルによる治療不成功例30例に対するマヴィレットの治験で、30人中28人がウイルス駆除に成功したことが記されており、「ダクラタスビル+アスナプレビル併用治療の不成功例に対する再治療においては、グレカプレビル/ピブレンタスビル配合錠が第一選択である」と明記されています(P.62、「グレカプレビル/ピブレンタスビル配合錠」はマヴィレットの一般名)。今後、ウイルスの変異の状況などによっては、2019年1月に承認されたばかりの新薬、エプクルーサ(一般名=ソホスブビル/ベルパタスビル)も、非常に有力な選択肢になると思います。
マヴィレットの治験でもウイルス駆除が出来なかった2例は、いずれも、ウイルスにP32欠失(欠損)という特殊な変異がおこっていた例だったことも「ガイドライン」に記されていますが、つい最近、2019年1月、C型肝炎ウイルス(HCV)に、このP32欠損という特殊な耐性変異がある場合にも効果を発揮する新薬、エプクルーサが承認され、まもなく、発売されるようです。
さらに、このエプクルーサは、非代償性肝硬変という重症の段階に進行してしまった場合にも使えるという点で、これまでの治療薬にない特徴を持っています。
今後は、おそらく、C型肝炎患者の治療のうち、初回治療の慢性肝炎の場合はマヴィレット8週投与、初回治療の代償性肝硬変の場合はマヴィレット12週投与、非代償性肝硬変の場合はエプクルーサ12週投与、そして、DAA(直接作用型抗ウイルス剤)再治療の場合は、P32欠損変異が起こっているかどうかなどを調べて、マヴィレット12週投与か、エプクルーサ+リバビリン併用24週投与のどちらかを選択するという治療が行われることになるのでしょう。
いずれにしても、今では、インターフェロン療法しかなかった時代とは状況が全く違っているし、インターフェロンフリー療法についても、当初懸念されていた薬剤耐性の問題にこたえる新薬が開発されていて、治療をためらわなければならない状況ではありません。もちろん、特殊な条件で、どの治療薬も合わないというケースもあり得るので注意は必要ですが、ここ数年で、状況は大きく変わってきているということは確かなことです。
これだけ、治療薬の開発が進んでいるというのに、治療せずに悪化してしまうというのは、もったいないと思います。
エプクルーサについては、ミクスオンラインの2019年1月30日の記事
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/66941/Default.aspx
をご覧ください。

なお、、長い間、治療を受けてきた患者の多くは、最近の新薬で治癒しているようで、かつて、治療情報をブログ等で発信していた元患者の方々の多くが、発信をやめてしまっていますが、そんな中、miyaさんという元患者の方は、「いい日でありますように」というブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/miya_808jp
で、今でも、新薬などの情報発信を続けておられます。
また、芸能人では、例えば、インターフェロン療法で治療成功した元患者の演歌歌手、伍代夏子さんが、厚生労働省の「知って!肝炎プロジェクト」に参加して、啓もう活動に積極的に取り組んでおられます。

〔ホームページ内の関連ページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/c-kan-l.htm

〔北村正裕ホームページの紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura


【2019. 2.14追記】
メディマーケプラスの19年2月8日の記事
https://medimarkeplus.jp/scoop/2019/02/08/1007/
に虎の門病院の熊田博光顧問のセミナーの内容が紹介されています。
「マヴィレットとエプクルーサとがあれば、全症例の治癒が近づいて、感染症として克服の日は近い」
「大部分はマヴィレットで十分。p32だけは避けた方が良い」
「非代償性肝硬変の患者や、マヴィレットが効かないNS5A-p32欠損がある患者に対しては、エプクルーサを使用する」
「一生に一度で良いからC型肝炎の検査を受けてくださいと言うのが良いのだが」
等と書かれています。

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