先日(7月21日)、「22年冬公開」の映画『かがみの孤城』の監督が原恵一であることが、公式ツイッターで発表されました。
https://twitter.com/kagami_eiga/status/1549876812230152194
原恵一さんは、『クレ ヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の監督ですが、僕の著書『エヴァンゲリオン解読』(初版は2001年)の2007年発行の「新版」の「あとがき」(2010年発行の文庫版『完本 エヴァンゲリオン解読』では255ページ)には、
「あえて、『エヴァ』完結編に匹敵する映画をあげるとすれば、DVDで見たアニメ映画『クレ ヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(原恵一監督、二〇〇一年)である」
という一文もあります(ここでの「『エヴァ』完結編というのは、『新世紀エヴァンゲリオン』の完結編、『THE END PF EVANGELION(Air/まごころを、君に)』のことです)。
その『オトナ帝国』の原恵一監督が、アニメ映画『かがみの孤城』の監督に起用されるとは!
楽しみです。
今年1月に電子出版した『夢の中の第3村:「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と「かがみの孤城」の芸術論』(kindle版)でも、その第一章の中に、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に登場する第3村の美しさについて、
「第3村の風景は、未来の滅亡の危機の中に 辛うじて残っているはかない世界であり、その美しさは、ある意味では、アニメ映画『クレ ヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(原恵一監督、二〇〇一年)で描かれる夕日町の美しさに近いかもしれない」
という一文があります。
さらに、引用を続けると、
「すでに、その存在を認められることもない夕日 町は、現代を認めない秘密結社「イエスタデイ・ワンスモア」によって作られたはかない虚 構のような世界であり、実際、しんちゃんたち、未来ある健全な子どもたちによって、否定されてしまう。そして、決して認められないそのはかなさ故に、それは、ひたすら美しい。もちろん、第3村には、未来への希望のメッセージが込められていて、『オトナ帝国』の中 の夕日町と似ているなどという筆者の指摘に違和感を覚える読者も多いかもしれないが、作品全体の中での位置づけとか、作者からのメッセージなどとは無関係に、はかなさゆえの美しさを感じるということは記しておきたい」
(北村正裕『夢の中の第3村:「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と「かがみの孤城」の芸術論』-22年1月、kindle版-第一章より)
『オトナ帝国の逆襲』は、しばしば、その終盤について、「泣ける」というように言われていますが、僕の場合は、決して、「泣ける」映画ではありませんでした。あくまで、「夕日町」の美しさに浸れる耽美的とも言える映画として鑑賞しました。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で「第3村」の美しさに浸っていたのと似ていたと思います。一方、小説『かがみの孤城』のラストは、涙を禁じ得ないものなので、映画『かがみの孤城』も、特に、小説未読の人にとっては「泣ける映画」ということになると思います。小説を読み終えてから、映画も鑑賞というのがベストだろうと思いますが、小説未読の人にも楽しめるように制作しているでしょう。小説のほうは、単行本、ポプラ文庫版に続き、今年になって、ルビのついた児童向けのキミノベル版も出ているので、それらのうちのどれでもよいので、未読の人は、ネタバレ情報に触れてしまわないうちに読み終えておくのがよいだろうと思います。
〔ホームページ内の『かがみの孤城』関連リンクのページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm
〔小説『かがみの孤城』オススメコメントツイート〕
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1541692057797787648
【22. 7.28追記】映画の公開は12月23日。主役のこころ役の声優は當真あみ。新しい映像も公開されました。
https://twitter.com/kagami_eiga/status/1552413520892944388
(22. 7.28追記)
【22年11月12日追記】
小説『かがみの孤城』(辻村深月作)について論じる作品論
『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著)、
彩流社からの12月の出版が決まりました。
小説『かがみの孤城』(辻村深月作)を読み終えた方で、その奇跡のようなラストの誕生の背景について興味持たれた方には、是非、お読みいただきたいと思います。
彩流社の情報ページ
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10025211.html
情報記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52493986.html
(22年11月12日追記)
https://twitter.com/kagami_eiga/status/1549876812230152194
原恵一さんは、『クレ ヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の監督ですが、僕の著書『エヴァンゲリオン解読』(初版は2001年)の2007年発行の「新版」の「あとがき」(2010年発行の文庫版『完本 エヴァンゲリオン解読』では255ページ)には、
「あえて、『エヴァ』完結編に匹敵する映画をあげるとすれば、DVDで見たアニメ映画『クレ ヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(原恵一監督、二〇〇一年)である」
という一文もあります(ここでの「『エヴァ』完結編というのは、『新世紀エヴァンゲリオン』の完結編、『THE END PF EVANGELION(Air/まごころを、君に)』のことです)。
その『オトナ帝国』の原恵一監督が、アニメ映画『かがみの孤城』の監督に起用されるとは!
楽しみです。
今年1月に電子出版した『夢の中の第3村:「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と「かがみの孤城」の芸術論』(kindle版)でも、その第一章の中に、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に登場する第3村の美しさについて、
「第3村の風景は、未来の滅亡の危機の中に 辛うじて残っているはかない世界であり、その美しさは、ある意味では、アニメ映画『クレ ヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(原恵一監督、二〇〇一年)で描かれる夕日町の美しさに近いかもしれない」
という一文があります。
さらに、引用を続けると、
「すでに、その存在を認められることもない夕日 町は、現代を認めない秘密結社「イエスタデイ・ワンスモア」によって作られたはかない虚 構のような世界であり、実際、しんちゃんたち、未来ある健全な子どもたちによって、否定されてしまう。そして、決して認められないそのはかなさ故に、それは、ひたすら美しい。もちろん、第3村には、未来への希望のメッセージが込められていて、『オトナ帝国』の中 の夕日町と似ているなどという筆者の指摘に違和感を覚える読者も多いかもしれないが、作品全体の中での位置づけとか、作者からのメッセージなどとは無関係に、はかなさゆえの美しさを感じるということは記しておきたい」
(北村正裕『夢の中の第3村:「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と「かがみの孤城」の芸術論』-22年1月、kindle版-第一章より)
『オトナ帝国の逆襲』は、しばしば、その終盤について、「泣ける」というように言われていますが、僕の場合は、決して、「泣ける」映画ではありませんでした。あくまで、「夕日町」の美しさに浸れる耽美的とも言える映画として鑑賞しました。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で「第3村」の美しさに浸っていたのと似ていたと思います。一方、小説『かがみの孤城』のラストは、涙を禁じ得ないものなので、映画『かがみの孤城』も、特に、小説未読の人にとっては「泣ける映画」ということになると思います。小説を読み終えてから、映画も鑑賞というのがベストだろうと思いますが、小説未読の人にも楽しめるように制作しているでしょう。小説のほうは、単行本、ポプラ文庫版に続き、今年になって、ルビのついた児童向けのキミノベル版も出ているので、それらのうちのどれでもよいので、未読の人は、ネタバレ情報に触れてしまわないうちに読み終えておくのがよいだろうと思います。
〔ホームページ内の『かがみの孤城』関連リンクのページ〕
http://masahirokitamura.my.coocan.jp/kagaminokojo-l.htm
〔小説『かがみの孤城』オススメコメントツイート〕
https://twitter.com/masahirokitamra/status/1541692057797787648
【22. 7.28追記】映画の公開は12月23日。主役のこころ役の声優は當真あみ。新しい映像も公開されました。
https://twitter.com/kagami_eiga/status/1552413520892944388
(22. 7.28追記)
【22年11月12日追記】
小説『かがみの孤城』(辻村深月作)について論じる作品論
『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生』(北村正裕著)、
彩流社からの12月の出版が決まりました。
小説『かがみの孤城』(辻村深月作)を読み終えた方で、その奇跡のようなラストの誕生の背景について興味持たれた方には、是非、お読みいただきたいと思います。
彩流社の情報ページ
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10025211.html
情報記事
http://masahirokitamura.dreamlog.jp/archives/52493986.html
(22年11月12日追記)
