『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』(北村正裕著、2023年、彩流社刊)の序章には、
「『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〔新編〕叛逆の物語』のさらなる続編として『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天』の制作が二〇二一年四月に発表されている」
と書いてありますが、その制作発表から四年余りが経ち、ようやく、「2026年2月公開」と発表されました(7月25日発表)。
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天』は、『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版の第4作であり、それを鑑賞するためには、第1~第3作の鑑賞が前提になりますが、そのうち、第1作『〔前編〕始まりの物語』と第2作『〔後編〕永遠の物語』をTV放送用に再構成したTV Editionが、全11話構成で10月12日より、MBS/TBS系全国28局ネットで毎週日曜午後5時放送ということです。
2012年公開の劇場版第1~第2作をまだご覧になっていない方には『魔法少女まどか☆マギカ』鑑賞のチャンスです!
『〔前編〕始まりの物語』と『〔後編〕永遠の物語』は、2010~2011年に放送されたTVシリーズ(全12話)を映画2本分にまとめたものなので、TVシリーズ鑑賞済の方の場合は、必須というほどではありませんが、キャラクターのアクセサリーが変わっているなど、TVシリーズと完全に同じというわけではないので、TVシリーズ鑑賞済の方の場合でも、やはり、劇場版未鑑賞の方の場合は、鑑賞のチャンスです。
『始まりの物語/永遠の物語』TV Editon放送の後、劇場版第3作にあたる『叛逆の物語』も放送があるとすれば、来年2月の『ワルプルギスの廻天』鑑賞の準備に好都合ですが、その場合も、『始まりの物語/永遠の物語』またはTVシリーズを鑑賞済であることが鑑賞の前提になるので、『魔法少女まどか☆マギカ』を初めて見る人にとっては、今回の『始まりの物語/永遠の物語』TV Editon放送は、とても貴重な機会になると思います。
『魔法少女まどか☆マギカ』劇場版第1作~第3作は、BDや配信でも見られますが、得に、第3作の『叛逆の物語』は、アニメ作品の中でも傑作中の傑作だと思うので、今回の『始まりの物語/永遠の物語』TV Editon放送の機会に、『魔法少女まどか☆マギカ』未鑑賞の方には、是非、見ていただきたいと思います。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』第1~第3作については、『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』(北村正裕著、2023年、彩流社刊)の第三章で詳しく紹介していますが、この本は、小説『かがみの孤城』(辻村深月作)既読の人を対象にした本であり、『かがみの孤城』未読の人が読んでしまうと『かがみの孤城』のネタバレになってしまうため、この本をお読みいただく場合には、先に、小説『かがみの孤城』をお読みいただくか、映画『かがみの孤城』を鑑賞されるかしていただきたく、お願いします。『かがみの孤城』は、ファンタジー小説の傑作中の傑作であり、おすすめ中のおすすめ作品であり、『かがみの孤城』と『魔法少女まどか☆マギカ』双方を深く理解するために、両者の比較はとても意義深く思われ、それを実行しているのが、『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』の第三章です。
この本は、『ハヤカワ ミステリマガジン』の23年7月号の書評ページで紹介されていますが、崇平何さんによる紹介文には、「後半では同作と『まどか☆マギカ』や『エヴァンゲリオン』との比較というフックがあり、興味深く読み通せた」という一文もあり、『かがみの孤城』と『魔法少女まどか☆マギカ』両作を鑑賞済の方にとっては、両作の比較は、とても興味深いことになると思います(『エヴァンゲリオン』を含めた3作の比較も同様)。

ここでは、『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』の第三章から、『かがみの孤城』の内容に触れる記述が出てこない部分から、『魔法少女まどか☆マギカ』、特に、その劇場版第3作『叛逆の物語』の魅力について記した部分から、少しだけ引用しておきます。

「〔新編〕では、まどかのいる世界、魔獣さえいない、人々の悪夢を退治しさえすればよいという、魔法少女にとって「都合がよすぎる」世界が現れるが、ほむらはこれを「偽物」の街だと気づく。その「偽物」の街の中で、ほむらはまどかに、「私ね、とても怖い夢を見たの」と語り始め、花畑に囲まれた夜の公園で、「あなたが二度と会えないほど遠いところに行っちゃって」、「私だけがまどかのことを覚えてるたった一人の人間として取り残されて」、「寂しいのに、悲しいのに、その気持ちを誰にもわかってもらえない」、「そのうちに、まどかの思い出は、私が作り出した絵空事じゃないかって自分自身でも信じられなくなって」と泣きながら話す。この場面は、『魔法少女まどか☆マギカ』全編の中でも最も美しい場面のひとつだが、この時ほむらは、今、自分たちがいる「偽物」の世界の外の「現実」の世界の記憶を「夢」と表現している(「現実」を「夢」と呼ぶことによる現実の相対化)。そして、事情がわからないまどかは、「うん、それはとってもやな夢だね」と答えている。
やがて、ほむらは、「あなたは幻かもしれないって」、「誰かが用意した偽物かもしれないって思ってた」、「でなければ、こうして、また、会えるなんて、どう考えてもおかしいもの」、「でもわかる。あなたは、ほんとうのまどかだわ」と語り、自ら「偽物」と呼んだ世界が真実の世界だとも感じ始める(「偽物」こそが「真実」であるとすることによる現実の相対化)。」
(以上、『「かがみの孤城」奇跡のラストの誕生-源流「エヴァンゲリオン」「まどかマギカ」と虚構と現実の芸術論』の第三章から引用)


北村正裕ホームページの『魔法少女まどか☆マギカ』情報リンクのページ
http://masahirokitamura.art.coocan.jp/madoka-magica-l.htm

『魔法少女まどか☆マギカ』TV公式サイト
https://www.madoka-magica.com/tv/
(「始まりの物語/永遠の物語 TV Edition」放送情報)

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天』公式サイトニュースページ
https://www.madoka-magica.com/wr/news/

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「劇場版魔法少女まどか☆マギカ」完全生産限定版BDパッケージ(左が前編・後編、右が新編)


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2024年10月25日、『〔新編〕叛逆の物語』リバイバル上映時の新宿バルト9


〔北村正裕X〕
https://x.com/masahirokitamra

〔北村正裕HP&SNS紹介サイト〕
https://masahirokitamura33.wixsite.com/masahirokitamura

【2025年10月18日追記】
10月8日に、note記事
「『魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』、偽街の幻想的な美しさ」
https://note.com/kitamuramasahiro/n/na789653b4f67
掲載しました。
12日に放送が始まった『魔法少女まどかマギカ 始まりの物語/永遠の物語』TV Edition、第1話は、映画の終盤のシーンを取り入れた巧妙な編集がされていて、映画のスタートよりも面白くなっていました。
TVer
https://tver.jp/
での配信もされているようです。
(25.10.18追記)

【2026年1月23日追記】
「2026年2月公開」と発表されていた『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』、本日、「製作上の都合により公開時期を変更とさせていただきます」と発表されました。
「魔法少女まどか☆マギカ」公式Xの投稿
https://x.com/madoka_magica/status/2014548866650276150
「魔法少女まどか☆マギカ」公式サイトのニュースページ
https://www.madoka-magica.com/wr/news/?id=69611
(26. 1.23追記)

【2026年2月28日追記】
三度延期となっていた「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天」、昨日、「公開日が2026年8月28日(金)に決定いたしました」と、発表されました。
https://www.madoka-magica.com/wr/news/?id=69872
(26.2.28追記)